ありのままの子どもを受け入れられないメカニズムと対処法

 

ありのままの子どもを受け入れよう。

 

子どものありのままを受け入れると、子どもの自己肯定感は高くなり、問題は解決する。

 

 

最近はそんな言葉をあちこちで目にするように思います。

 

 

でも・・・

 

 

ありのままの子どもを受け入れるって結構難しくない?

 

 

やるべきことをやらずにグータラしてばかりだとしても、それも受け入れなきゃいけないの?

 

 

なんて、思いを抱えた人も多いのではないでしょうか。

 

ありのままの子どもを受け入れた方がいいのはなんとなくわかる。

 

でも簡単じゃない、難しい。

 

 

そんなあなたに向けて、ありのままの子どもを受け入れることが難しいメカニズムと、ありのままの子どもを受け入れるステップをお伝えしたいと思います。

 

ありのままの子どもを受け入れられない親が直面する現実

子どもをありのまま受け入れられないという感覚は、親にとって非常に苦しいものです。

 

期待していた子どもの姿と、実際の子どもの個性や行動とのギャップに直面することが原因で、多くの親が葛藤を抱えています。

 

「子どもにもっとこうしてほしい」「こんなふうに成長してほしい」と願うことは自然なことですが、現実がその期待通りではない場合、親は自身に問題があるのではないかと感じ、焦りや不安を抱くことが多いです。

 

この感情は、他の親や家族からのプレッシャーや、社会的な期待によってさらに増幅されます。

 

ありのままの子どもを受け入れられないメカニズム

 

ではなぜ親はありのままの子どもを受け入れられないのでしょうか?

 

ありのままの子どもを受け入れられないメカニズムを図にしてみました。

 

この図を参考にしながらメカニズムの説明をしていきます。

 

子どもに対する期待

 

まず親が子どもに対して、期待を抱いているのがそもそもの発端です。

 

多くの親は、子どもが社会的に成功し、幸せに生きていけるよう、無意識のうちに高い期待を抱いてしまいます。

 

その期待が現実の子どもと異なると、親は子どもを受け入れにくくなります。

 

また、親自身が他の親と自分を比較することや、社会的なプレッシャーも要因となります。

 

「他の子と比べてうちの子は…」と感じることが、ありのまま受け入れることを妨げます。

 

幻想や期待とありのままの子どものギャップが感情の揺れを引き起こす

 

親が抱く期待と、子どもの現実が異なるとき、そのギャップに心理的な葛藤が生まれます。

 

これは、親が「理想の子ども像」に対する強い期待を持っているからです。

 

ギャップが刺激になってイライラやモヤモヤ、不安や心配を引き起こすことはよくあります。

 

 

例えば、子どもは人付き合いが苦手(=ありのままの子ども)で、しょっちゅう家にこもっている。

 

 

→ (例)それを見ていると、人間関係が苦手なままで、子どもの将来は大丈夫かと不安になる。

 

→ (例)休日も友だちと遊ばず、ずっと家にいられるとイライラする。

 

 

ギャップによって生じる感情の揺れが大きければ大きいほど、ありのままの子どもを否定したくなります。

 

なぜなら、親である自分にとって、感情が大きく揺れることは居心地が悪く、辛いことだからです。

 

こんなに自分を居心地悪く、嫌な気分にさせる子どもを見たくなくなり、ありのままの子どもをなんとか変えられないものかと思考がぐるぐると周り始めるかもしれません。

 

 

→ (例)子どもがもっと人付き合いがうまければいいのに・・・。(本音:子どもがもっと人付き合いがうまければこんなに感情が揺れて、辛くなることはないのに)

 

 

なんとか人付き合いをうまくいかせる方法はないのか。

 

子どもと同じクラスの✖✖ちゃんのお母さんに、もっと娘と仲良くしてやって欲しいと頼んでみるのかどうか。

 

子どもを友達ができるような習い事させるのはどうか。

 

 

感情が揺れ思考がぐるぐるし始めると、どんどんありのままの子どもを受け入れるところから遠ざかっていきます。

 

 

また親の期待は、社会的なプレッシャーや他者との比較から強まることがあります。

 

特に、友人や家族、学校のコミュニティでの子どもとの比較が親にプレッシャーを与え、「自分の子どもも他の子供と同じように友達を作るべきだ!」という思い込みを生み出します。

 

 

もしありのままの子どもに対し感情が揺れなかったとしたら、(私は人付き合いがうまい子であって欲しいのは私の願望で、今、目の前の子どもは苦手なんだな)とギャップをフラットに捉えることができ、ありのままの人付き合いが苦手な子どもを受け入れやすくなります。

 

以上がありのままの子どもを受け入れられないメカニズムです。

 

なぜギャップが感情を揺らすのか

 

ではもう一歩進んで、なぜありのままの子どもと期待する子どもにギャップがあると、感情の揺れを引き起こすのでしょうか。

 

 

それは、ギャップが親の心の奥深くにあるインナーチャイルド(幼少期の心の傷)を刺激するからです。

 

 

例えば、あなたは本当は、親の言うことなんて聞かずに自分の好きなことをしたかったけど、「親の言うことは聞くべき!」と厳しく育てられたとします。

 

そしていつの間にか、親の言うことは絶対!と嫌々ながらも従うようになったとします。

 

すると、親が子どもだった自分のしたいことを許してくれなかったことが、悲しみや怒りなどの感情とともに自分を否定されたという心の傷(=インナーチャイルド)になって心の奥底に刻み込まれます。

 

 

そして、今は親である自分の目の前で、自分の言うことを聞かない子どもを見ていると、無意識に親に自分を否定されたインナーチャイルドが刺激され、ネガティブな感情が湧き上がってくるのです。

 

そして、「こんな言うことを聞かない子どもなんて、とても受け入れられない!」、となります。

 

ありのままの子どもを受け入れられるようになるには

 

では、ありのままの子どもを受け入れられるようになるには、どうしていったらいいのでしょうか。

 

 

ここでは、根本原因であるインナーチャイルドを癒しながら、子どもを受け入れられる自分になるステップをご紹介したいと思います。

 

 

① こんな子どもはとても受け入れられないと感じた場面を思い出します。

例) 私の言うことを聞かずにそっぼを向いた娘

 

 

② その時出てきた感情を感じます。

例) そっぽを向かれたときに出てきた怒りを感じる。

 

 

③ その時のありのままの子どもに対し、自分が抱いていた期待は何かと探ってみます。

例) 私の言うことを素直にうんうんと頷きながら聞く娘であってほしかった

 

 

④ そんな期待を抱くようになったきっかけが自分の子ども時代になかったかどうか探ってみます。

例) 父親が厳しい人で、少しでも彼の言うことを聞かないと怒鳴られた。

しかも聞く姿勢も大事で、聞いていることがわかるように、彼の方を向いて、いちいち、うんうんと相槌を打たねばなからなかった。

 

 

⑤ もしきっかけが思い当たったら、その当時、自分が感じていた感情を感じ直します。

例) 色んな感情、悲しみ、怒り、寂しさなど、それらをひとつひとつ感じる。

 

 

⑥ ①~⑤をやってみて、ありのままの子ども(例:自分の言うことを聞かずにそっぽを向く娘)をイメージして湧いてくる感情がないかどうか感じてみる。

→ もしネガティブな感情が湧いてくるなら、②へ

何も湧いてこなければ、⑦へ

 

 

⑦ ありのままの子ども(例:自分の言うことを聞かずにそっぽを向く娘)を受け入れようとしてみる。

もし、否定的な気持ちがでてくるなら、ありのままの子ども(例:自分の言うことを聞かずにそっぽを向く娘)でいるメリットを沢山挙げてみる。

例) 言うことを聞かないということは、自分の意志が強くて、いいことだ。

例) 嫌なことを嫌とはっきり表現できるのは、これからの時代を生きるのに必要なことだ。

 

 

ありのままの子どもを受け入れられない場面ごとに、やってみてください。

 

今の子育てに、自分の子ども時代がこんなに影響していたんだという気づきがあるかもしれません。

 

 

 

感情を感じる方法はこちらを参考にしてください。

 

親がまず自分自身を受け入れることの重要性

 

子どもをありのまま受け入れるためには、親がまず自分自身を受け入れることが非常に重要です。

 

親自身が抱える不安や未解決の感情、過去の経験が、子どもに対する期待や不満に大きく影響を与えることがあります。たとえば、

 

親が自身の育ち方や教育に不満を感じている場合、その反動で子どもに理想を強く押し付けてしまうことがあります。

 

このような状況では、まず親が自分の過去と向き合い、ありのままの自分を受け入れる必要があります。

 

この、ありのままの自分を受け入れる方法の一つが、この前の章で紹介したステップになります。

 

自分自身を受け入れることで、子どもに対する不必要な期待を手放し、より柔軟に接することができるようになります。

 

自己受容は、自己肯定感を高めるための重要なステップであり、他者(子どもを含む)をありのまま受け入れるためのベースとなります。

 

親が自分に対して厳しすぎると、無意識に同じような厳しさを子どもにも向けてしまうことが多いのです。

 

心の余裕を持ち、自分の弱点や感情を受け入れることで、親は自分を責めることをやめ、子どもの成長を冷静に見守ることができるようになります。

 

まずは、自分を受け入れるプロセスを始めることで、子どもへの接し方にも大きな変化が現れるでしょう。

 

ありのままの子どもを受け入れることで得られる親子の変化

 

ありのままの子どもを受け入れることは、親子関係にポジティブな影響を与えます。

 

まず、子どもは「自分がそのままで愛されている」という安心感を得ることができ、その結果、自己肯定感が高まります。

 

親が子どもの個性や行動を尊重することで、子どもは自分の意見や感情を表現しやすくなり、感情の安定や信頼関係の強化が見られるようになります。

 

これにより、親子のコミュニケーションがスムーズになり、問題が起きたときでも協力して解決しやすくなります。

 

また、親自身もストレスが軽減されます。

 

子どもに対して過度な期待を抱かず、ありのままを受け入れることで、親自身も子育てに対するプレッシャーから解放され、余裕を持って子どもの成長を楽しむことができるからです。

 

親が自分の子育てに自信を持ち、他人と比較することなく家庭内での喜びを感じられるようになるため、全体的に家庭の雰囲気が穏やかになりやすいです。

 

ありのままの子どもを受け入れることは、親子ともに豊かな成長をもたらす大切なプロセスです。

 

この変化により、親も子どもも互いに成長し、より強い絆を築くことができるでしょう。

 

まとめ

 

ここまでありのままの子どもを受け入れることについてお伝えしてきましたが、子どもの全部を丸ごと、一気にいっぺんに受け入れられるようになるのはとても難しいことです。

 

 

なぜなら子育てに悩む人のほとんどは、無意識下にたくさんのインナーチャイルドを抱えているからです。

 

 

「早くありのままの子どもを丸ごと受け入れられるようになりたい!」と焦りすぎると、そうじゃない自分を責め続けて消耗してしまい、結局子どもに対しそのストレスをぶつけてしまうことになりかねません。

 

ありのままの子どもを受け入れられないという、ありのままの自分も、同時に受け入れられるようになっていけるとよいですね!

 

それも、ありのままの自分や子どもを受け入れるステップになります。

 

そしてありのままの子どもと一緒に、ありのままの自分も受け入れながら、さっぱりとした明るい、流れの良い親子関係を築いていきましょう。

 

 

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