
・イライラして子どもに怒鳴ってしまうのはなぜ
・イライラして子どもに怒鳴る 子どもへの5つの影響
・イライラして怒鳴りそうになった時の対処法
子育て中、普段は抑えてるイライラ
でもイライラが抑えられなくなると、爆発!
子どもに大きな声で怒鳴ってしまう。
後になって自己嫌悪、後悔・・・
子どもへの影響は大丈夫?
そう、子どもへの影響、気になりますよね。
この記事では、怒鳴ることによる子どもへの影響をお伝えしながら、怒鳴ってしまった時の対処法や、怒鳴らない子育てのためにできることを提案していきます。
この記事の目次
子どもを怒鳴るとどうなるの?
では子どもを怒鳴って育てると、どんな影響がありうるのでしょうか。
大人だって、誰かに、感情任せに怒鳴られたら、嫌な気持ちになります。
なんで嫌な気持ちになるのでしょうか。
それは、大切に扱ってもらえない感じがしたり、攻撃されている感じがするからだと思います。
子どもも同じです。
ただ、子どもの場合は、大人とは受け止め方がちょっと違ってきます。
より深刻になってきます。
なぜなら、子どもは親がいなかったら生きていけません。
子どもにとって親は、自分の命を握っているような存在なのです。
イライラと感情的に親に怒鳴られることは、子どもにとっては以下のように思い込むきっかけになります。
・自分は大切な存在ではない
・自分はダメな人間なんだ
・自分は生きる価値がないんだ
ざっくりいうと、自分の存在への否定、ですね。
大袈裟ではなく、自分は生きていていいんだろうか、というような気持ちにまで追い込まれます。
もちろん、親は親、自分は自分、と客観的に切り分けられる子どももたまーにいます。
(今、ママが怒鳴っているのは、ママの機嫌が悪いからで、私の問題ではない)
そんな達観している子どもなら、怒鳴られても、自分への否定としては受け止めません。
ただ、残念ながら、そんな子どもは滅多にいないんですけどね・・・。
何度も繰り返し怒鳴られることで、心理学的には、子どもの心の傷『インナーチャイルド』が大きくなります。
大きい『インナーチャイルド』がついてしまった子どもは、大人になって、この先の人生もずっと生きづらさを抱えることになります。
イライラして怒鳴る、子どもへの5つの影響
では具体的にはどんな影響が子どもに生じ、生きづらくなるのでしょうか。
① 親の顔色を伺うようになる
子どもは親なくては生きてはいけません。
なので子どもは可能な限り怒鳴られることを避けようと、親の顔色を伺うようになります。
(今、機嫌が悪いかな。)(今日は気分が良さそうだ、よかった。でも油断はできない。)などと驚くほど、子どもは親をよく観察しています。
また親の機嫌を損ねないように、意図的に親を楽しませるような話や行動をしようとする子どももいます。
親の顔色を伺うことが増えると、子どもはありのままでのびのびとしていることが減り、自分らしくいられないストレスを溜めていくようになります。
そんなふうに親の顔色を伺うようになってしまった子どもは、大人になっても、同じように周りの人たちの顔色を伺うようになります。
② 本音が言えなくなる
感情的に怒鳴る親に対して、自分の言いたいことを堂々と言える子どもは滅多にいないでしょう。
というか、怒鳴っている時に、子どもが何か言い返してきたら、親はもっとヒートアップしちゃいますよね。
怒鳴られることで子どもは恐怖のあまり何も言えなくなったり、どうせ言ったって聞いてもらえないと諦めたりして、口をつぐんでしまいます。
親子間でそのようなコミュニケーションパターンを繰り返していると、子どもは自分が思ったことを素直に口にすることができなくなります。
話すことは親との間でめんどくさいことにならないような当たり障りのないことを選ぶようになります。
親から、「あなたはどう思ってるの?黙ってないで本当のことを言いなさい」と言われても、どうせ言ってもわからないし・・・、と口数が少なくなっていきます。
それが続くと、自分の本音自体がわからなくなっていきます。
「あなたはどう思うの?」と聞かれても、「わからない」
そのまま大人になると、やりたいことがわからない、好きなことがわからない、と悩むようになる可能性も高いです。
また、周りの人たちとの会話の中で言いたいことが言えていないような感覚を持つようにもなります。
(あの時、私があんなこと言ってしまったこと、あの人怒ってないかな・・・)、そんな心配や不安が常につきまとうようになります。
③ ネガティブな感情が溜まっていく
感情に怒鳴られるという行為は、子どもにとって人として雑に扱われる行為でもあります。
そんな行為を繰り返されていると、人としてちゃんと扱ってもらえない怖れ、悲しみ、怒り、不安などネガティブな感情が溜まっていきます。
すると、ちょっとしたことで怒り出したり、泣き出したり、感情のアップダウンがはげしくなります。
不機嫌になる時間も増えていきます。
そう言う子どもが大人になると、やはり子育てでイライラして怒鳴ってしまうようになるケースも多いです。
また、子どもによっては、感情を感じることを放棄してしまい、ぼーっと無感覚になることが多くなっていくパターンもあります。
すると、喜びとか、楽しさなどの、ポジティブな感情も感じにくくなり、幸福感も感じることもできにくくなります。
④ 自己否定感が強くなる
本来自分を守ってくれるべき、自分をこの世に生み出してくれた大好きな親から、怒鳴るという威圧的な行為をされる。
その矛盾に子どもは、「自分がいけないから親はこんなに怒るんだ」ということにして納得しようとします。
本当はいい親のはずなのに、自分が悪いから親をこんなふうにさせてしまったのだと。
そうやって親という存在を自分の中で守るために、悪いのは自分だ、という自己否定感を強めていきます。
(虐待されている子どもが、虐待する親を「悪いのは自分だ」と庇う傾向にあるのはそのせいです。)
自己否定が強くなると、子どもらしいのびやかな感性が閉じてしまい、自信や自分への信頼を失っていきます。
すると、なんだかいつもうまくいかない感覚を持ちやすくなります。
⑤ 親にとっての問題行動を起こしやすくなる
本音が言えず、ストレスやネガティブな感情がたまり、自己否定感が強くなっていくと、子どもの心の中はわけのわからないモヤモヤでいっぱいになっていきます。
いっぱいになったモヤモヤは、もうどうにか、発散するしかないわけです。
すると、キレる、ムクれる、いじける、無視する、反抗する、暴れる、わざと周りを傷つけるようなことを言う、などなど、親にとって問題と思われる行動をとるようになります。
そういう問題行動は、親にとって、怒鳴りたくないけど怒鳴ってしまう、というのと同じくらい、子どもにとって、やりたくないけどやってしまう行動だったりします。
すると、
子どもが親にとって問題と思われる行動する ⇆ 親に怒鳴られる
みたいな悪循環に陥りやすくなります。
また、問題行動は、ある程度成長した後から出てくることもあります。
それが引きこもりや摂食障害や、うつなどの精神疾患の場合もあります。
子育てにイライラして怒鳴りそうになった時の対処法
こうしてみてみると、イライラ感情的に怒鳴ることは、子どもの人生にとってデメリットが大きそうです。
では子育てで怒鳴りそうになった時は、どうしたらいいのでしょうか?
すぐできるシンプルな方法をお伝えします。
① 子どもと距離をとり、その場から離れる
イライラしている時にいる部屋や空間には怒りのエネルギーが充満しています。
イライラした人がそばにいると、イライラした気持ちに影響を受けてしまうことはないでしょうか?
それはイライラが空気中に蔓延するからです。
なので、その場(その部屋)からすぐ離れることが、それ以上怒りをエスカレートさせない第一の対処法になります。
移動した場所が静かでスッキリ整った場所であれば尚よいでしょう。
でも緊急の場合は、イライラしたらまずトイレ!とするといいかもしれません。
② 深呼吸をする
その場から離れ、子どもから離れることができたら、呼吸に意識を向けて、深呼吸してください。
人は言動や行動に影響が及ぶほど怒っているとき呼吸が浅くなっていることがほとんどです。
浅い呼吸は交感神経が優位になっている状態です。
ゆっくりと深い呼吸をすることで、副交感神経優位になり、リラックスしやすくなります。
また呼吸に意識を向けることで、今ここ、に心が戻ってきます。
イライラして怒鳴りたくなる時、頭の中では怒りの火を燃え上がらせる燃料のような思考がぐるぐると回り続けているのではないでしょうか。
「なんでやってって言ったことやらないの?!」「バカにしてる?!」「信じられない!」などなど。
今ここ、に心を戻すことで、燃料のような思考から少し距離を置くことができます。
怒鳴ってしまった後の対処法
それでもイライラが抑えきれなくて、怒鳴ってしまうということもあるでしょう。
そういう時は、後から子どもに素直に謝りましょう。
「ごめんね、お母さん、怒りすぎちゃったよ。」
悪いことをしたら、相手に謝る。
その親の姿勢を見て、子どもは学んで、社会生活に活かしていけます。
怒鳴ってしまうことをどうしても止められない理由
でも、こうやって怒鳴ることで子どもに与える影響がわかっていても、怒鳴ることを止められない場合もあると思います。
怒鳴っては謝る、を繰り返しているだけでは、親も子どもも疲弊します。
親はダメだとわかっていても、自分を変えられないのは精神的にもかなり辛いことです。
それがストレスになり、イライラの引き金になったりするのです。
思うように自分で自分を変えられない根っこには、心理学的なあるものが関わってます。
それは『インナーチャイルド』です。
まさに、あなたも成長過程で、親などの周りの大人との関わりの中で、『インナーチャイルド』をたくさんつけてしまった可能性が高いです。
自分ってダメだなーと思うことが多かったり、人の顔色を伺いがちだったりしませんか。
本音が言えなくて、というか本音がよくわからなくて、ストレスに感じていませんか。
自分がコントロールできなくなるくらいイライラしてしまうのは、ネガティブな感情が子どもの頃から溜まっているからとも言えます。
イライラに任せて怒鳴ってしまう、のは、やめたくてもやめれない、子どもがやってしまうような問題行動とも言えるでしょう。
そうやって、大人になっても感情の波や情緒不安定を生み出し、聞き分けの悪い子どものような思考パターンやふるまいをさせ続けるのが『インナーチャイルド』なのです。
まずは自分の『インナーチャイルド』をケアしよう
子育て中は自分の子ども時代と無意識につながりやすく、『インナーチャイルド』が刺激されやすい期間です。
子どもが生まれるまではこんなにイライラすることはなかったのに・・・、となる人が多いのはそのせいです。
10年以上のヒーラー・カウンセラーとしての経験から、子どもは親に「癒されてない『インナーチャイルド』がお母さんの中にあるんだよ」と教えてくれる存在なんだなーと実感してます。
抑えられないイライラが自分の中にある、それに気づいた時が『インナーチャイルド』をケアするタイミングです。
あなたの子ども時代、親から怒鳴られたことはありましたか?
親にイライラされたことはありますか?
その時はどんな気持ちがしましたか?
子どもの頃感じていた本音や感情を、優しく受け止めてあげることで『インナーチャイルド』がケアできます。
なお、メルマガ登録してくれた方には、セルフでできる『インナーチャイルド』ケアの方法がイラストと共にわかりやすく解説しているE-Bookをプレゼントしています。
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また、自分の子ども時代のことが思い出しづらくセルフケアが難しい人やなかなか時間がとれない人は、『インナーチャイルド』を扱う専門家にサポートを依頼するのが近道です。
私自身は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供していますので、興味がある方はこちらのページをご覧ください。
まとめ
実は、私自身、親から怒鳴られて育った子どもでした。
感情のアップダウンが激しく、常に孤独感を抱え、人の顔色を常に伺い、自分に自信がなかった私は、自分を変えたい!と願い続け、色々やってきた中で、『インナーチャイルド』に行きつきました。
息子の子育て中、イライラして怒鳴ることもありましたが、そういう時は、自分の『インナーチャイルド』を見つめ、なぜイライラしてしまったのか、紐解いていきました。
ちゃんと『インナーチャイルド』がケアできると、もうそのイライラは2度と湧いてこなくなるんですよね。
そんなふうに『インナーチャイルド』をケアしてきたおかげで、今は子どもにイライラすることはほとんどなく、快適な毎日。
怒鳴ることへの子どもの影響、結構大きい。
そう、同じように子どものころの経験は、記憶に残っていなくてもあなたの子育てにも大きな影響を与えているのです。
怒鳴りそうになった時の対処法では怒鳴る自分を抑えられず、根本原因からの解決を願う人は、まず子ども時代の心の傷『インナーチャイルド』を知っていく近道です。
自分の心の傷『インナーチャイルド』をケアして、ありのままの自分で楽しく子育てしていきましょう♪
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