
なんでこの子とはこんなに合わないんだろう
合わな過ぎてイライラする
自分の子どもなのに、正直かわいいとは思えない
そんなことはありませんか。
合わないなぁ、と客観的に感じるだけでなく、イライラする!一緒にいたくない!などとネガティブな想いが強く出てくる場合、その相性の悪さの裏側には「ある要素」が隠れています。
「ある要素」が何かを知るだけで、ネガティブな想いが減ることがあります。
この記事の中で詳しくお伝えしたいと思います。
この記事の目次
相性が悪いと感じることとは
まずは相性が悪いと感じることはどういうことを指すのか、探ってみましょう。
相性(合性、あいしょう)とは、二人ないし複数の人間が各々持つ性質や性格が合うかどうかのことである。
とすると、相性が悪いとは「各々の持つ性質や性格が合わない」と言えると思います。
では性質や性格が合わないとはどういうことでしょうか。
のんびりな人 / せっかちな人
大勢の人と関わりたい人 / 一人が好きな人
細かいことにこだわる人と / 大雑把な人
一般的には上記のように正反対の性質・性格を持っている人同士は合わないと言えるかもしれません。
でも、反対の性質・性格を持っているから補い合える、反対の性質・性格を持っているからこそ合っている、と感じる人たちもいます。
また同じような性質・性格を持っているため、ぶつかったり、反対に何も刺激が感じられなくて、合わないと感じることもあるでしょう。
性質・性格が合わない、つまり相性が悪いと感じることとは、客観的にこういう性質とああゆう性質は合わないと判断するというよりは、主観的に相手に対して「相性が悪い」と感じることが主な判断材料になってくると思われます。
どうして相性が悪いと感じるのか
さて、子どもや人に対し「相性が悪い」と感じる場合、そこにはネガティブな気持ちがあるのではないでしょうか。
自分は絶対しないことをする人
自分はすることが当たり前だと思っていることをしない人
そんな人を前に「理解できない」「どうして?」というような気持ちとともに、怒りや不安などのネガティブな感情が出てくることはよくあると思います。
自分の子どもの場合は、自分にネガティブな感情が湧きおこる子どもの性質や行動を、まずは変えようとするかもしれません。
例えば、以下のケースなどはよくありがちかもしれません。
・自分が空気を読むタイプなら、空気を読まないタイプの子どもに対し、空気を読むように指導する
・自分が先を読んでものごとを片付けるタイプなら、のんびりペースの子どもに対し、素早く行動するように促す
・自分がサバサバしたタイプなら、女の子っぽい洋服や仕草を好む娘に対し、もっとシンプルな洋服や行動を身に着けるように誘導する
自分がいくら言っても子どもが変わらない場合、「相性が悪い」とあきらめがちになり、一緒にいたくない・かわいくない、というような気持ちが強くなっていくように思います。
なぜ相性が悪いとネガティブな感情が湧いてくるのか
一方で子どもと性質や性格が合わないことに対し、単なる自分との違いとしてポジティブに捉えることもできます。
人はそれぞれ、どこか自分とは違うものです。
違いがあるからこそ、色んな見方があることを学べたり、新しい視点を取り入れられたり、刺激になることはよくあります。
みんながみんな、自分と同じような性質や性格だったなら、きっと人生はつまらないものになってしまうでしょう。
では自分との違いをネガティブな感情とともに「相性が悪い」としてしまうのはなぜでしょうか。
12年以上、ヒーラー・カウンセラーとしてたくさんのクライアントさんを観察してきた私としては、以下のような原因が根本にあると思っています。
相性が悪いと感じる子どもの性格・性質は、実は自分の中にもある。
→
でもそういう性格・性質を持っている自分が嫌なので、出さないように頑張っている。
→
なので、自分が嫌だと思う性格や性質を目の前の子どもに見出すと、出さないように頑張っている自分を否定されているようで嫌悪感を感じ、ネガティブな感情が出てくる。
例えば、
・自由奔放な性質を持ってるのに、空気を読まないと嫌われるので、頑張って周りに合わせている
・本当はマイペースが好きなのに、のんびりしていると嫌がられるので、自分をすり減らして頑張ってやっている
・ヒラヒラのスカートをはいたり、明るい色の洋服を着たり、甘えた仕草もしてみたいけど、軽薄そうに思われるので、シンプルなスタイルを好む
そしてネガティブな感情が湧いてくるパターンとしては、こんなイメージです。
どうして否定してしまうのか
では、どうして自分の中にある性格や性質を否定してしまうのでしょうか。
それは、上記にある例え部分の下線部黄色部分の文章にヒントがあります。
・自由奔放な性質を持ってるのに、空気を読まないと嫌われるので、頑張って周りに合わせている
・本当はマイペースが好きなのに、のんびりしていると嫌がられるので、自分をすり減らして頑張ってやっている
・ヒラヒラのスカートをはいたり、明るい色の洋服を着たり、甘えた仕草もしてみたいけど、軽薄そうに思われるので、シンプルなスタイルを好む
自分の中の否定したい性格や性質は、以前「嫌われた」「嫌がられた」「軽薄と思われた」など、誰かから否定された可能性が大きいです。
それは、覚えていないほど昔かもしれません。
よくあるのは、自分の親から否定された経験や、自分の親がそういう性格・性質を持っている誰かのことを否定しているのを聞いた経験などが元になっているケースです。
相性が悪いと感じてイライラする、とまでなっている場合、そういった経験が「インナーチャイルド」(幼少期についた心の傷・トラウマ)となって潜在意識の奥深くに残っている可能性が高いです。
「相性が悪い」から「違いを認める」へ
「相性が悪い」と感じてイライラする根本的な要素は自分の中にあるということは、ご理解いただけたでしょうか。
インナーチャイルドはその大きな要素です。
もし「相性が悪い」子どもに感じるイライラやモヤモヤを何とかしたいと思われるなら、まず「相性が悪い」と感じる子どもの性格や性質を嫌がるようになった経験や出来事がなかったか、小さいころの記憶を探ってみることをおススメします。
きっかけとなった幼少期の経験や出来事に気づくだけでも、インナーチャイルドが癒されることがあります。
※ もっと詳しいインナーチャイルドの癒し方に興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。
そして次は、「相性が悪い」から「違いを認める」にシフトしていきましょう。
子どもとの違いを楽しむとしたら、どのように楽しみますか?
思いつくままに、書き出してみてください。
例えば、、、
などなど・・・
自分で思いつかない場合は思考が固まっている可能性があります。
そういう場合は他の人の意見を聞いてみましょう。
もちろん私に相談していただいてもいいですよ♪
まとめ
「相性が悪い」として、子どもの性格や性質に対しイライラするなどネガティブに感じていると、子どもは自分の性格や性質を受け入れられなくなり、自分はダメな人間なんだと思い込んでいく可能性が大きいです。
そうやって育てられた子どもは、インナーチャイルドが大きくなります。
そしてどこか自分に自信がなかったり、情緒が不安定になったり、人生をあきらめがちになったりします。
しかし親が子どもとの関係を「相性が悪い」で片付けるのではなく、違いを積極的に楽しむように変わっていくと、子どもはありのままの自分を受け入れ始めます。
すると子どもの自己肯定感は上がり、信頼感を持って人生を歩むことができるようになっていきます。
それを世界中の人がやりだしたら、世の中から戦争はなくなっていくのかもしれません。
まずは自分の家庭から、「違いを認めて楽しむ」を始めていきませんか。
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