【インナーチャイルドとは】インナーチャイルドはどうやってできるの?その癒し方は?

 

「自分らしく生きたい!」「うまくいかない現実をなんとかしたい」

 

そう願って色々と調べたり、本を読んだりすると、よく出てくる『インナーチャイルド』という言葉。

 

この『インナーチャイルド』、一体なんなのでしょうか。

 

10年以上、セッションを通して多くの人の『インナーチャイルド』をエネルギー的に扱ってきた私、八神が解説したいと思います。

 

『インナーチャイルド』の定義

 

ではさっそく、、、『インナーチャイルド』って一体なんなのでしょう?

 

『インナーチャイルド』は英語で書くと、inner child。

 

この言葉を最初に使ったのは心理学者のユングで、inner (内側)+ child(子ども)で、内なる子ども、と訳されることが一般的です。

 

 

『インナーチャイルド』の定義はですが、一つに決まっているわけではありません。

 

 

<例>

・自分の心の中に住んでいる子どもの自分

・遠い昔の幼ごころ

・傷ついた子どもの心

 

 

インナーチャイルド=心の傷、と表現されることが多く、インナーチャイルドが傷ついたままだと、人生のあちこちでうまくいかない現実をうみだし、インナーチャイルドを癒すことで人生が好転する、というような使い方をされることがほとんどです。

 

ちなみに、アダルトチルドレンとは、インナーチャイルドが癒されないまま大人になって人生に問題を抱えがちな人、というような意味で使われます。

 

 

私自身は『インナーチャイルド』のことを、以下のように定義しています。

 

 

・幼少期から成人するまでの間についた心の傷(満たされなかった想いを含む)

 

 

『インナーチャイルド』はどうやってできるの?

 

 

では『インナーチャイルド』はどうやってできるのでしょうか。

 

『インナーチャイルド』は乳幼児期から成人するまでについた心の傷で、本人が傷ついたと感じた時にできます。

 

でも、(小さい頃にそんな傷ついたこと、あったかな?)(別に育ったのは普通の家庭だったし。)と疑問に思う方もいるかもしれません。

 

『インナーチャイルド』は、ネグレクトや虐待、親との死別、など、客観的にみて誰もが(これは絶対、子どもの心に傷つくでしょ!)という出来事以外でも生じるんです。

 

むしろ、(え、こんなことで?!)(普通の家庭ではよくあることでしょ)と感じるような些細なことで生じることの方が多いです。

 

 

『インナーチャイルド』が生じる主な出来事の例を以下にあげます。

 

<例>

・求める形で親から愛情を得られなかった

・感情的に叱られたり、怒鳴られたりした

・ダメ、という言葉を頻繁に使われた

・期待に応えられないとがっかりされた

・親が過干渉だった、もしくは放任だった

・学力=存在価値と刷り込まれた

・認められるより否定されることの方が多かった

 

特に、【求める形で親から愛情を得られなかった】ことで『インナーチャイルド』が生じるパターンは非常に多いです。

 

 

例えば親は、教育にお金をかけることが愛情と思っていたとします。

 

親は毎日忙しく働いて、ストレスでイライラしがち、そして子どもと遊ぶ時間は減り、子どもに対し不機嫌に口うるさくふるまうことが多くなってしまいました。

 

でも子どもは、もっと親と楽しく遊びたかったし、穏やかに笑い合いたかったし、それが愛情と感じられることだった。

いくら教育にお金をかけてもらっていても、それが愛情と感じられず心は満たされない。

 

 

そう、親がいくら、愛してる、と思って育てていても、子どもが主観的にそれを愛情と捉えられず傷ついたとしたら『インナーチャイルド』になりえるのです。

 

 

自分には『インナーチャイルド』があるかどうかわからないという人は、親に言いたいことを言えるかどうかを基準に考えてもらえたらいいかなと思います。(すでに両親が他界されている方はイメージの中でやってみてください。)

 

親に本音なんて言えない、言っても無駄、どうせわかってもらえない、めんどくさい、などというネガティブな気持ちになるような人は、かなりの『インナーチャイルド』があると思ってもらっても良いでしょう。

 

『インナーチャイルド』はどこにあるの?

 

『インナーチャイルド』は自分では気づかないような心の奥深くにあることがほとんどです。

 

 

子どもがイライラした母親から大声で怒鳴られる、という場面を想像してください。

 

子どもはびっくりして泣き出します。

大好きなお母さんから見捨てられるかもしれない・・・怖れ、不安、悲しみ・・・色々なネガティブな感情が湧いてきます。

 

でも、子どもにとってずっとそういった感情を感じ続けるのはしんどくて心のバランスが保てません。

 

なので、ギュッと閉じ込めて、心の底にしまい込みフタをするのです。

 

ギュッと閉じ込めたエネルギーが『インナーチャイルド』なのです。

 

 

小さい頃のインナーチャイルドほど、心の奥の奥に蓄積されています。

 

『インナーチャイルド』って言われて(あるかもしれないけど、子ども時代のことはよく思い出せない)なんて人が多いのは、心の奥底にフタをされて閉じ込められているからです。

 

そう言う意味では、インナーチャイルドは潜在意識にある、と表現することもできます。

 

 

もちろん、『インナーチャイルド』になるような出来事を覚えていることもあるでしょう。

 

 

(あの時、親にわかってもらえなくって辛かった)

 

(感情的に怒鳴られたのがすごく嫌だった)

 

(もっと、笑顔でいてほしかった)

 

 

でもわかっていても、どうにもできない、っていうパターンがほとんどなのは、やはり心の奥底にあって、自分で扱うことは難しいからなんです。

 

『インナーチャイルド』があるとどうなる?

 

 

では『インナーチャイルド』があるとどうなるんでしょうか?

 

10年以上『インナーチャイルド』を扱ってきて、現代の日本に生きる人は大なり小なり『インナーチャイルド』がある、と感じています。

(社会のしくみがもう、親が安心してリラックスして子育てできるようになっていないですから。)

 

ただ『インナーチャイルド』があっても、『インナーチャイルド』が小さい(=心の傷が少ない)人であれば、普通に、特に大きな悩みもなく、幸せに生きていく可能性が高いです。

 

 

でも『インナーチャイルド』が大きい(=心の傷が多い)人は、思うようにいかない人生を送る可能性が高くなります。

 

 

<例>

人間関係で思うようにいかない

・人とうまく関われない

・人の顔色を伺い、自分が出せない

・苦手な人が多く、心許せる人が少ない

など

 

 

家族関係で思うようにいかない

・親と関わると疲れる

・夫婦仲がよくない

・子育てがうまくいかない

など

 

 

自分のことが思うようにならない

・感情が不安定(イライラ、落ち込み、不安、孤独感、疎外感、自責など)

・ストレスを抱えやすい

・自分を変えようと思っても変えられない

など

 

 

『インナーチャイルド』が人生に悪影響を与える具体例

 

 

ケース1 親が過干渉だったAさん

 

子どもの頃から、親に過干渉気味に育てられ、受験などの大切な場面でも、親の意見に従うしかなかった。

結婚して子どもが産まれて、絶対親みたいにならないと、のびのび子育てを目指していたのに、実際は思い通りにならない子どもにイライラして当たってしまうことが多い。

そんな自分が嫌で、なんてダメな親と自分を責めて反省するのだが、結局同じことを繰り返してしまう。

 

 

ケース2 親が怖かったBさん

 

親がイライラしがちで、気に入らないことがあるとすぐ怒鳴られた。

就職してから、仕事で関わる歳上の人が親と似たタイプの人が多く、ストレスでいつも体調がすぐれない。

転職しても、なぜか同じような人を引き寄せてしまう。

 

 

ケース3 親に話をきいてもらえなかったCさん

 

親が忙しく、話をゆっくり聞いてもらった覚えがなく、話をしていても肯定されるより否定されることが多かった。

大人になっても、自分に自信が持てず、はっきりと自分の意見が言えない。

夫に対してもそうで、モラハラ気味のことを言われても、我慢しているしかない。

 

 

『インナーチャイルド』がない人の特徴

 

 

次に『インナーチャイルド』がない人はどんな特徴があるのかみていきましょう。

 

 

『インナーチャイルド』がない人は、自分は自分でOK、ありのままの自分でいい、自分には価値がある、と思えています。

 

感情は安定しており、いつも自然体で、心からリラックスしているように見えます。

 

自分の意見をちゃんと持っていますが、他人の意見も尊重できるバランス感で生きています。

 

自分の好きなこと、やりたいことがわかっており、仕事もやりたいと思えることをやっています。

 

ストレスがほとんどない上、あってもすぐ解消できるので、毎日健やかに暮らしています。

 

『インナーチャイルド』を少なくしていくにはどうしたらいい?

 

一度ついてしまった『インナーチャイルド』、全くゼロにすることは難しくても、少しでも癒して少なくしていくことが幸せな人生への鍵となります。

 

ではどうしていったらいいのでしょうか。

 

自力で癒す方法、人のサポートを受けて癒す方法を以下にお伝えします。

 

自力で癒す方法

 

① 自分のインナーチャイルドに気づく

 

自分のインナーチャイルドに気づかない状態では、自分で扱うことは非常に難しくなります。

 

まずは、成長過程においての嫌だった思い出を書き出してみましょう。

 

具体的には以下のように書き出してみるのがおすすめですが、思うがままに書くのも時には必要です。

 

<嫌だった出来事>

・誕生日プレゼントがいつも自分の欲しいものじゃなく、図鑑など親がいいと思うものだったのが嫌だった

 

<その時の自分の想い>

・どうせ自分は大切にされていないんだ

・どうせわかってもらえない

・どうせ親は変わらない

 

<その時の自分の感情>

悲しい、寂しい

イライラ

 

② 当時の自分の想いや感情に寄り添う

 

①が自分の傷に気づくことなら、②は傷を癒すことにつながります。

(①で整理して書き出しておくと、②がやりやすくなります。)

 

傷ついた出来事があった時の自分の想いや感情に寄り添う方法は色々ありますが、ここではイメージワークをご紹介しましょう。

 

当時の自分の画像を目の前に思い浮かべてください。
(例えば、誕生日プレゼントが自分の欲しいものではなく、親の自己満足のものを渡されている時の自分を目の前に思い浮かべます。)

画像の小さい頃の自分の中の入っていって、その時の想いや感情を味わいます。

ある程度味わったら、また画像をみている自分に戻り、最初と感覚が変わったかどうかを確かめます。

 

 

③ 子どもの頃、やりたくてもやれなかったことをやる

 

インナーチャイルドには、満たされなかった想いも含まれます。

 

子どもの頃、やりたくてもできなかったことや、好きだけれど遠慮していたものはなかったでしょうか。

 

 

<例>

・思いっきりだらだらして漫画を読む

・イチゴ1パックを全部一人で食べる

・ゆっくりと夕日を眺める

 

あの頃押し込めた希望が叶えられることで、満たされてなかったインナーチャイルドが癒やされます。

 

人のサポートを受ける方法

 

前述した通り、インナーチャイルドは心の奥底に蓄積しているものが多いため、思い出すのが困難な傾向にあり、自力で扱うにも限度があります。

 

なので人のサポートも併用する方が、より深いインナーチャイルドを扱うことができ、時間も短縮できます。

 

インナーチャイルドを癒すサポートは以下のようなものが挙げられます。

 

① カウンセリング

 

カウンセラーの誘導にしたがって話すことで、曖昧で捉えきれなかったインナーチャイルドが捉えられたり、より実感をもって当時の想いや感情を味わうことができたりします。

 

デメリットとしては、思い出せる範囲しか扱えないことです。

 

② 催眠療法 (ヒプノセラピー)

 

催眠療法では、催眠状態になることで、自分では自覚がなかった、より深い部分のインナーチャイルドを引き出すことが可能です。

 

しかし、どこまで引き出せるかはセラピストの能力やセラピストとの相性によるところが大きいところがデメリットとも言えます。

 

③ ヒーリング

 

ヒーリングは色々なタイプのものがあり、一概にこういうものがヒーリングと断定することはできませんので、私の提供している『インナーチャイルド』を扱うヒーリングのことをお伝えします。

 

①②では主にインナーチャイルドを対話を通して言語的に表現することで、インナーチャイルドを癒していく作業になりますが、『インナーチャイルド』を扱うヒーリングはエネルギーを使うので、言葉は必要ありません。

誕生時の心の傷まで癒すことに対しても効果的です。

 

デメリットとしては、シンプルすぎるところです。

 

詳しくはこちら

 

インナーチャイルドが癒やされるとどのようなことが起きるのか?

 

 

『インナーチャイルド』『癒し』と検索すると、たくさんの方法が出てきます。

 

カウンセラーだけでもたくさんの人がいるし、カウンセラーが使うカウンセリング手法もいろんな種類があります。

 

ヒーリングも、手を触れて行うものや、クリスタルや音叉、アロマなどの道具を用いるもの、全く手を触れずエネルギーだけで行うものなど、たくさんの種類があります。

 

私自身、いろいろな手法を試したことがありますが、受けた時はよかった!と思えても、根本的なところは変わらなかった、というようなものもたくさんありました。

 

では本当に『インナーチャイルド』が癒やされるとどのようなことが起きてくるのでしょうか。

 

それは、【感覚】が変わることです。

 

 

<例>

・落ち込んだら3日以上は落ち込み続けていたのが、短期間切り替えられるようになった

・いつもイライラしていたような場面で、イライラせず、(ま、いっか)と流せるようになることが増えた

・人目が気にならなくなり、以前より言いたいことが言えるようになってきた

・焦りのようなものをいつも感じていたのがなくなり、気分が軽くなった

・自分はなんてダメなんだろうと自分を責めるようなエネルギーが半分以上減った

 

一時的ではなく、良い方に変わった【感覚】が持続し定着すれば、それは【感覚】が関係する『インナーチャイルド』が根本的に癒やされたということになります。

 

といっても全部の『インナーチャイルド』を癒やさなければならないわけではなく、『インナーチャイルド』のエネルギーが3割以上癒されていれば、人生の悪循環を好循環に変えていける可能性が高いです。

 

 

【感覚】が変われば【行動】が変わり、【行動】が変われば【人生】が変わります。

 

 

例えば、いちいちイライラしていた子どものわがままも、(ま、いっか)と軽く受け止められるようになれれば、子どもに口うるさくなることが減り、子どもと一緒に過ごす穏やかな時間が増えていきます。

 

すると、子どもの笑顔が増え、楽しく、安定した親子関係が築けるようになります。

 

そして親も子どもも人生が確実に変わっていくのです。

 

 

一定期間(目安:半年以上)続けても、人生がほとんど好転しないという場合は、方法を変えてみることをお勧めします。

 

まとめ

 

 

私は10年以上、『インナーチャイルド』を扱うヒーリングセッションをたくさんの人に提供してきていますが、『インナーチャイルド』って本当に人生のあちこちに悪影響を与えているんだなと実感しています。

 

『インナーチャイルド』は主に親との関係の中で生じることが多いです。

 

とすると、現在子育て中の方のみならず、妊娠中の方、これから子どもを持つことを希望されている方は特に、ご自身の『インナーチャイルド』を癒すことをお勧めします。

 

『インナーチャイルド』が少ない状態で子育てする方が、子どもに『インナーチャイルド』をつけることを減らすことができるからです。

 

 

私自身は、妊娠中に『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを受け、【感覚】が変化することを実感しました。

 

そして同じように多くの人の【感覚】を変えるサポートをしたいと、そのヒーリングを提供する側となりました。

 

 

そんなヒーリングセッションに興味ある方は、こちらのページをご覧ください。

 

また、インナーチャイルドについてのご質問・相談も随時受け付けていますので、問い合わせフォームよりお問い合わせくださいね。

 

 

あなたが心から願うような、明るくスッキリした人生を送るサポートができたら嬉しいです♪

 

 

 

 

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