
子どものことが気になって、つい口を出してしまう。
「これやった?」「早くやりなさい!」
「勉強は?」「明日の準備は?」
「ちゃんと食べた?」「そんな薄着で大丈夫なの?」
本当はもっと子どもに任せたい。
口を出しすぎたら、子どもの自主性が育たないってことも知っている。
でも……わかっていても、口が出てしまう。
気になって放っておけない。
「私って……過干渉なのかな。」
そんなふうに悩んでいるあなたへ。
過干渉な母に育てられ、自分自身も過干渉になりかけた私が、その「本当の理由」と「抜け出すための3ステップ」をお伝えします。
この記事の目次
どこからが過干渉?自分の過干渉度を客観的にチェック
「過干渉」という言葉はそもそもどのような意味なのでしょうか。
過干渉とは
必要以上に関与すること。一般的な限度を超えて関わること。過剰に干渉すること。主に親の子に対する干渉を指す語として用いられる。
つまり、過干渉は「子どものため」という思いが強いあまり、知らず知らずのうちに子どもの意思を無視してしまう状態を指します。
<あなたは大丈夫?過干渉度チェック>
✅子どもの年齢で決められるはずのことまで、全部自分が決めてしまっている
✅朝から晩まで「あれしなさい」「これしなさい」と言っている
✅子どもが失敗しそうな時、先回りして防いでしまう
✅子どもの持ち物や予定、友人関係まで、必要以上に把握・管理したい
✅子どもの些細な行動にまで不安を感じ、行動を制限している
当てはまったとしても、落ち込む必要はありません。
「自分の関わり方に気づけた」こと。
それが、変化の大きな第一歩です。
過干渉が子どもに与える具体的な悪影響
では過干渉な親のもとで育つと、子どもにはどんな影響が出るのでしょうか。
心理学の研究からも、いくつかのことがわかっています。
① 自己肯定感が下がる
何かしようとするたびに先回りされたり口を出されたりすると、「自分の判断は信頼できない」という感覚が心に刻まれていきます。
「どうせ私がやってもダメ」という気持ちが育ってしまうんです。
② 自主性・判断力が育ちにくくなる
失敗する前に親が手を出してしまうと、子どもは「失敗から学ぶ」経験ができません。
自分で考えて決める力が、育ちにくくなります。
③ 人の顔色を伺うようになる
「お母さんに怒られないかな」「これはダメって言われるかな」と、常に親の反応を気にしながら行動するようになります。
大人になってからも、人の目や評価が気になって仕方ない……という生きづらさにつながることもあります。
④ 親子関係がぎくしゃくする
思春期以降、子どもは強く反発したり、逆に何も話さなくなったりすることがあります。
「どうせ言っても否定される」という気持ちから、心を閉じてしまいます。
母親が過干渉だった私自身の経験
実はこれ、他人事ではなくて・・・
私自身、過干渉な母のもとで育ち、そして自分も過干渉な母になりかけた経験があります。
だからこそ、「なぜ過干渉になってしまうのか」が、頭だけじゃなく体感としてわかるのだと思います。
① 過干渉な母のもとで育った私
私の母はとにかく心配性で、外に遊びに行こうとするたびに「風邪をひくからやめなさい」と言われて育ちました。
勉強のことも口うるさく言われ、志望校まで母の意向に誘導されました。
母はいつも「ママはあなたのためを思って・・・」と言うけれど、私は私自身を見てもらえている感じがしなかった。
そのうち、自分がやること・やりたいことが、なんだか全部悪いことのように思えてくる。
自信がなくなってくる。
誰か正解を与えて!と求めるような気分になってくる。
そうして常に人の顔色をうかがうようになって、自己肯定感はじわじわと下がっていきました。
② 過干渉な母になりかけた私
そんな私が子どもを産んで、最初に気になったのが「頭の形」でした。
片側だけ平べったくて、頭の形が少し悪かったんです。
「このままの頭の形だと、姿勢が悪くなって、絶対大変なことになる!」
そう思い込んで、治療院に連れ回したり、赤ちゃんの息子の頭が動かないようタオルを詰めて寝かせたり。
当然タオルはすぐ外れるわけで、その度に「なんで動くの!?」とイライラ爆発。
「なんで?!」
「あなたのことを一生懸命思ってやっているのに!!!」
……はっとしました。
勝手に「このままじゃこの子は大変なことになる!」と思い込んで、子どもの行動を思い通りにしようとする。
「あなたのためを思って」と言いながら子どもをコントロールしようとしている。
これ、お母さんと同じだ、と。
そうだよ、たとえ頭の形は少し悪くても、目の前の息子は元気いっぱいで、何も問題なんてない。
このままの私でいたら、例え頭の形がよくなったとしても、また違った心配になる何かを見つけ出して、同じようなことをし続けるに違いない。
そうして私は決意しました。
頭の中のネガティブなイメージを手放して、目の前の子どもをちゃんと見よう。
一緒に今を楽しく生きよう、と。
過干渉になってしまう、たった一つの理由
15年以上、インナーチャイルドヒーラーとしてたくさんの方と関わってきた経験から、はっきり言えることがあります。
過干渉になってしまうたった一つの理由、それは・・・
ネガティブな感情を感じたくないからなんです。
たとえば、子どもがダラダラしているのを見て「勉強しなさい!」と何度も言ってしまうお母さん。
子どもの自主性が大事ってわかってはいる。でも気になって仕方がない。
なぜかというと、ダラダラしている子どもを見るたびに、頭の中にネガティブなイメージが湧いてくるからです。
「このままだと受験に失敗する」
「ろくな職につけなくてニートになる」
「そして私がダメな親だと思われる・・・」
そんなイメージに刺激されて、不安、怖れ、イライラ、悲しみ……いろんなネガティブな感情が次々と湧き上がってくる。
居心地が悪くて、感じていたくない。
子どもが勉強すれば、ネガティブな感情に振り回されなくて済む。
だからなんとか勉強させたい。
でもなかなか動かない。
すると焦りがどんどん大きくなって、何度も何度も「勉強しなさい!」言い続けてしまう。
そういうメカニズムなんです。
そのネガティブなイメージ、どこから来るの?
でもちょっと待ってください。
今目の前の子どもが勉強していないからといって、「大変なことになる」と決まったわけじゃないですよね!
希望の学校に入れなかったからこそ、最高の出会いがある場合もあるかもしれない。
必要な時がきたら、自主的に勉強にぐっと集中する未来だってあるかもしれない。
子どもの将来には、いろんな可能性があるんです。
それなのに、なぜネガティブなイメージばかり湧いてくるのでしょうか。
それはほとんどの場合、自分が子どもの頃に言われたことが影響しています。
「勉強しないと大変なことになるよ!」などと親や周りの大人に言われたとき、ネガティブな感情とともに『インナーチャイルド』(心の傷)が形成されます。
それが潜在意識に「絶対そうなるにちがいない」というレベルで刻み込まれてしまっているんです。
私の場合は、母に体のことを異常に心配され続けたことが『インナーチャイルド』になっていました。
だから我が子の体に「このままだと大変なことになる」というネガティブなイメージが勝手に浮かんで、湧き上がる感情に振り回されてしまったのです。
過干渉は「世代間連鎖」する
ここで気づいた方もいるかもしれませんが、過干渉は、親から子へと連鎖する傾向があります。
私の母は不安から私をコントロールしようとしました。
そして私も、子どもが生まれた途端に不安から子どもをコントロールしようとしてしまった。
やり方は全く同じではないけれど、根っこは同じです。
なぜ連鎖するのかというと、子ども時代に受け取った不安やコントロールが『インナーチャイルド』として心の奥に残っているからなんです。
「自分は信頼されていない」「自分の判断ではうまくいかない」という感覚が刻み込まれたまま大人になると、今度はわが子に対して同じように発動してしまう。
これは意志の弱さでも、愛情が足りないわけでもありません。
むしろ愛情が深いからこそ、自分の中にある不安が強く反応してしまう。
だから、自分を責めないでほしいんです。
過干渉をやめるための3ステップ
では、過干渉をやめるためにはどうすればいいのでしょうか。
私が実践してきた3ステップをお伝えします。
ステップ① 自分の中のネガティブなイメージに気づく
子どもに対してイライラしたり、心配が止まらなくなったりしたとき、「子どもの将来にどんなネガティブなイメージを見ているのか」を観察してみてください。
書き出してみると、自分の思考パターンがよく見えてきます。
例:怠けている子どもを見て、「このまま怠け癖がついたら受験に失敗してろくな就職ができない」というイメージが浮かんで、「勉強しなさい!」と口うるさく言ってしまう。
そのとき自分の中に何の感情が出ているかにも目を向けてみてください。
不安なのか、怖いのか、悲しいのか。
感情に名前をつけるだけで、少し気持ちが落ち着いてきます。
ステップ② 「バラ色の未来」を想像してみる
ステップ①で気づいたネガティブなイメージに対して、「もし子どもの将来が、何をしてもしなくてもバラ色って決まっていたら、私は今どうするだろう?」と考えてみてください。
例:今怠けていても、この子はいい仕事に就けるし将来バラ色って決まっているなら……まぁ、別に怠けててもいいかも。学校で疲れてるだろうし、休ませてあげようかな。
こう考えてみると、急に肩の力が抜けませんか?
子どもの力って、親が思っている以上に大きいんです。
ステップ③ どちらのイメージを「選択する」か決める
ステップ①のネガティブなイメージと、ステップ②のバラ色なイメージ。
今の自分はどちらを選択するか、意識的に決めてみてください。
やっぱりネガティブなイメージの方がリアルで、「やっぱり言わなきゃ」という気持ちになってもいいんです。
それでも構いません。
大切なのは、「自分で選択する」という感覚を持つこと。
「子どものせいでネガティブな気持ちになってしまう」という状態だと、子どもが変わらない限り自分も変われないというループにはまってしまいます。
でも「自分でイメージを選べる」という感覚が育つと、干渉する前に一呼吸おけるようになって、少しずつ自分をコントロールしやすくなっていきます。
年齢別・過干渉を手放すヒント
3ステップに加えて、子どもの年齢別に少し具体的なヒントもお伝えしますね。
小学生くらいまで
宿題をやる時間帯や遊びの計画など、小さな決定を子ども自身に任せてみましょう。
最初は失敗するかもしれないけれど、その失敗こそが学びになります。
小学校高学年〜中学生
学習計画は子どもに立てさせて、つまずいた時だけ手助けするくらいの距離感がちょうどいいです。
友人関係や持ち物の管理も、少しずつ任せていきましょう。
反抗期
プライバシーへの干渉は最小限に。
子どもの反抗的な態度に感情的に反応せず、一呼吸おく。
家族の決めごとに子どもの意見も取り入れてみる。対
等な関係を意識することで、親子の信頼関係が深まっていきます。
どの年齢でも共通して大切なのは、「子どもの話をまず聞く」こと。
アドバイスしたくなる気持ちをぐっとこらえて、「そうだったんだね」「そう感じたんだね」と受け止めるだけで、子どもは安心して自分の気持ちを表現できるようになります。
そして親に信頼されていると感じると、子どもの自己肯定感は自然と高まっていきます。
まとめ
過干渉になってしまうのは、あなたが子どものことを真剣に思っている証拠です。
でもその愛情が、幼少期に形成された『インナーチャイルド』によるネガティブなイメージを通して表現されてしまうと、子どもをコントロールしようとする方向に向かってしまう。
子どものことが気になって仕方がないときは、子どもではなく自分の心の中に意識を向けてみてください。
自分の生い立ちや親との関係に目を向けると、心がほっとするような気づきが起きることがあります。
ただ、深い『インナーチャイルド』が関わっているネガティブなイメージは、なかなか一人では変えられないこともあります。
その場合は専門家のサポートを借りるのが近道です。
私はインナーチャイルドを扱うヒーリングを提供していまので、興味がある方はこちらのページをご覧くださいね。
あっという間に終わってしまう、親子の濃密な時期。
一人でも多くの方が、子どもと一緒に笑い合い、楽しく過ごせますように。
◾️「わかっているのに、どうしても口が出てしまう……」
そんな自分を責めて、夜に一人で反省していませんか?
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