なかなか気持ちを切り替えられない、なんてことはないですか。
嫌な気持ちはすぐにでも手放したい、でも追いやっても追いやっても、いつの間にかまた嫌な気持ちに心が占領されている。
それがインナーチャイルドを扱うと、気持ちの切り替えが早くなる人がとても多いんです。
それってなぜ?
インナーチャイルドと気持ちの切り替えってどう関係するんでしょう?
気持ちの切り替えが遅くなる原因を探りながら、気持ちの切り替えとインナーチャイルドの関係を考察してみたいと思います。
この記事の目次
どういう時に気持ちが切り替えにくくなるのか?
さて、ではまず初めに気持ちが切り替えにくくなる時ってどういうケースが多いのか、いくつか挙げてみたいと思います。
① 自分を低く見られていることに対する怒りが出てくるとき
・何度言っても言うことを聞いてもらえない。
・真剣にやっていることに対し軽く見られている感じがする。
・頑張っているのに対し、それだけのリターンを得られていない感じがする。
そんな時に「馬鹿にされている」「軽く見られている」「認めてもらえていない」という想いとともに、怒りの感情が出続ける方が多いように思います。
子どもが何度注意しても同じことを繰り返すとき、(こっちはあなたのために色々一生懸命やってあげているのに、なんであなたはこのくらいもできないの?私のこと、馬鹿にしてる?)などの想いとともに、イライラして、時には感情的に怒鳴ってしまうことはよくあるパターンでしょう。
感情的に怒りを爆発させても嫌な気持ちがなかなか収まらないときもあるかもしれません。
でも冷静に考えたら、子どもは決して親のことを馬鹿にしているわけではなく、ただ目の前のことしか見えないのですぐ忘れてしまうだけのことがほとんどです。
(子どもはただ忘れっぽいだけ)などと頭で自分を説得して嫌な気持ちを切り替えようと思っても、イライラし続けちゃうのは切り替えが遅い人の特徴でしょう。
私は夫に対してよくありましたね、こういうこと。
夫が謝ってもイライラがおさまらず、昔夫がやらかしたことなども引っ張り出してきていちいち文句を言ってしまい、夫もどんどん機嫌が悪くなるという悪循環でした。
② 将来に対して「これからどうなるんだろう」「大丈夫だろうか」と不安が出てくるとき
・感染症流行拡大や経済状況の悪化など、身の安全が脅かされることのイメージがありありとでてきて不安が止まらない。
・子どもに対し(この子はこのままだとダメだ)というイメージが出てきて心配がやめられない。
・(あの人にあんなことを言ってしまって、嫌われてないだろうか)などと過去の自分のしてしまったことに対し、よくないことが起きる想像がやめられない。
頭では、先のことを考えても仕方ない、とわかっている。
だって、将来どうなるかなんて誰にもわからないから。
でも、(このままだとヤバい)というような嫌な気持ちが勝手に湧いてきて、切り替えられない。
私はこのパターンもよくありました。
薬剤師時代は、自分が調剤した薬が間違っていたのではないか、間違った薬を飲んだ患者さんが大変な目にあっているのではないか、という不安にさいなまれて夜眠れなくなるなんてことはしょっちゅうでした。
でも結局そうやって不安にさいなまれても間違っていることはなかったんですけどね。
③ 過去の出来事に対する後悔が出てくるとき
・あんなことしなければよかった、恥ずかしい。
・私のあの態度、変に思われてないだろうか。
・取り返しのつかないことをしてしまった、なんて馬鹿なんだろう。
過去はやり直せません。
なのに、やり直せないことをぐるぐると考えて嫌な気持ちになって落ち込んでしまう。
あー、なんてことしてしまったんだろう。
最低な人間だ、私は。
みんなもそう思っているのに違いない。
そうやって自分を責め続ける。
起きたことを後悔したって仕方ない、さぁ考えるのはよそうと思ってすぐ切り替えられるなら、この記事は読んでないかもしれないですね。
私は昔してしまった恥ずかしいこと(酔っぱらった時の失敗談など)を思い出してはよく身もだえしていました。
そんなこと考えたくないのに勝手に出てきて、(やめて、はずかしい!)と悶えながら心を占領するんですよね。
気持ちが切り替えられないことによるデメリット
さて、では気持ちが切り替えられないことによるデメリットを見てみましょう。
① 疲れる
嫌な気持ちが切り替えられずに長引くと疲れます。
それはなぜでしょう。
理由として、呼吸が浅くなることにより必要な酸素が取り込まれずに疲労からの回復が遅れたり、リラックスできずに緊張状態が続くことにより血流が悪くなったり、筋肉が固くなって体のあちこちに痛みが出るなどが挙げられます。
② 時間を前向きに使えない
何度注意しても同じことを繰り返す子どもや夫に対してなんとかしようと思うなら、ぐるぐるとイライラし続けるよりも、いろいろ前向きにトライし続ければいいわけです。
例えば靴下を床に脱ぎ散らかすことに対してそれをやめてほしいなら、靴下入れのカゴをセットする、帰ってきたらすぐ靴下を洗濯機に入れるように促す、たんたんと言い続けるなどなど。
前向きにやり続けていればいつか脱ぎ散らかさなくなる日が近づくでしょう。
でも嫌な気持ちでぐるぐるしている間は、前向きに行動しようという気になれないので、同じパターンを繰り返します。
また嫌な気持ちが切り替えられないうちは、家事などをしようにも集中力が下がっているので、ミスをしやすいです。
③ 感情的になって人間関係を影響する
ネガティブな気持ちを引きずっているときは、周りの人に対し感情的になりやすいです。
イライラして些細なことで人に当たってしまったり、ため息ばかりついて悲しそうな顔がやめられなかったり、不安なあまり「本当に大丈夫なの?」などとしつこく言ってしまったりします。
周りの人はそんな人のそばにいてもつまらなかったり重かったり、イライラが伝染したりします。
子どもがいるなら、そういう感情的な親の顔色を伺うようになっていくでしょう。
楽しく笑い合えるような人間関係や親子関係を築くチャンスがどんどん失われます。
なぜインナーチャイルドを取り扱うと、気持ちの切り替えができるようになっていくのか
さて、気持ちの切り替えができないデメリットって大きいですよね。
でも私は切り替えようといくら努力してもできなかったもんで、もうこういう性格なんだから仕方ないとあきらめてました。
でも妊娠して、このまま子育てするとヤバい!と直感した私は、自分を変える!と決意。
ネットで見つけて気になった『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを受けることにしたんです。
そしてヒーリングでインナーチャイルドを扱うと、なぜだか今まで切り替えられなかったような場面で、「ま、いいか」と比較的早く手放せることが増えていったんです。
そして私もヒーラーになり、たくさんの人にヒーリングを提供するようになると、目の前のクライアントさんたちがやはり私が経験したように、気持ちの切り替えが早くなっていくことがほとんどでした。
これは一体どういうことなのか検証してみます。
切り替えの悪さと自己否定感
気持ちが切り替えられないときのケース①②③には実は共通するエッセンスがあります。
それはなんだと思いますか?
どのケースも「自己否定感」を必ず伴っているのです。
ここでは、自己否定感=自分はダメな人間だ、という想いとしましょう。
※ほかにも、自分は認められない人間だ、生きる価値のない存在だ、などとも言い換えられます。
ケース① 「自分はダメな人間だ」→ だから馬鹿にされてしまうんだ。
ケース② 「自分はダメな人間だ」→ だからこの先もうまくやれないに違いない。
ケース③ 「自分はダメな人間だ」→ だからあんなことが起きてしまった。
※ケース②の場合、子どもの将来が不安、という場合もありますが、結局は自分の自己否定感が子どもに投影されているだけです。
自己否定感がなければ、馬鹿にされたというような発想は浮かんできません。
何度言っても同じことを繰り返す人に対しては「忘れっぽい人」「前頭葉が成長途上だから仕方ない」などと客観的目線で見ることができます。
また自己否定感がなければ、自分を無条件に信頼できるので将来に対する不安にぐるぐるすることはありません。
もし将来に対し不安になったとしたら、不安が現実に影響を与えないように、今自分ができるベストを尽くそうとするでしょう。
そして自己否定感がなければ過去のことを後悔しません。
過去のことを振り返るときは、そこから気づきを得てこれから先に活かすためです。
いやー、自己否定感がない人ってスッキリしててシンプルでいいですよね!
自己否定感とインナーチャイルド
実はこの自己否定感、インナーチャイルドと深くかかわっています。
子どもは小さければ小さいほど、自己否定感が限りなく少ないです。
しかし、親から感情的に怒られた、兄弟姉妹の存在により親の愛情が減ったと勘違いした、親にやりたいことをやりたいようにやらせてもらえなかった、などのどこの家庭にもよくあるような出来事により、「自分はダメな存在だ」「自分は劣っている」「悪いことをする人間だ」というような自分を否定する想いを積み重ねていきます。
親にとっては些細な出来事でも子どもにとっては心理的ダメージが大きいと、それは心の傷=インナーチャイルドとして潜在意識のエネルギー的滞りとなります。
そうなると自己否定感はあたかも『それは真実だ!』(例:自分がダメな人間であることは間違いない!)というような強烈な信号となって子どもの心に刻み込まれるのです。
自己否定感の信号は大人になっても消えることなく、なんとなく自分はダメで、誰からも認められないような存在であるような感覚となって、人生のあちこちに悪影響を与えます。
その悪影響の一つが、嫌な気持ちからの切り替えの遅さです。
インナーチャイルドを扱うと、自然と「ま、いいか」と気持ちを切り替えられたり、言うことを聞かない子どもを前に(この子は別に自分を馬鹿にしようと思って言うことを聞かないのではないよな)という自己説得が気持ちの切り替えがしやすくなっていきます。
自己否定感が100%無くなるわけではありませんが、自然と軽くなった分、なぜ自分は自分を否定的にとらえるのかを見つめやすくなり、本当にそれは真実なの?と疑うことにより、どんどん手放しやすくなります。
そして子どもがヒーリングを受けると、気持ちの切り替えにとても効果的です。
子どもは大人に比べて自己否定歴が短いので、自己否定することが癖になっておらず、素直に変わりやすいのだと思います。
すねたり、いじけたり、親を困らせるようなことをしたり、親にとって問題に思えるような行動は、もともとの子どもの性格なのではなくインナーチャイルドの影響が強いんだなーと子どもをヒーリングしていると気づかされます。
まとめ
気持ちがなかなか切り替えられない、という時はまずそこにどんな自己否定感がひそんでいるのか、見つめてみましょう。
そして本当に自分はそんなに否定されるべき人間なのか、疑ってみましょう。
それだけでも、気持ちの切り替えがスムーズにいくかもしれません。
切り替えの悪さは決して生まれつきのあなたの性格ではないことを心にとめておいてくださいね。
気持ちの切り替えが遅いのをなんとかしたい、という人は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを試してみてはいかがでしょうか。
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