【これってインナーチャイルドの症状?】無意識に人生を支配するインナーチャイルド その症状とは
この記事ではこんなことがわかります

・インナーチャイルドとは何か

・インナーチャイルドが生じる原因は

・インナーチャイルドによる代表的な5つの症状

 

 

『インナーチャイルド』という言葉をご存じですか?

 

自分はなぜ自分らしく生きれないのか、こんなに辛いのか、思うように変われないのか、など、自分自身を探っていった時に、『インナーチャイルド』という言葉を知る方は案外多いかもしれません。

 

ここでは『インナーチャイルド』とは何かと、『インナーチャイルド』が引き起こす症状、そしてその癒し方をお伝えしたいと思います。

 

『インナーチャイルド』って何?

 

 

『インナーチャイルド』とは、英語で ”inner-child” と書き、直訳すると、内なる子ども、という意味になります。

 

もともとは『インナーチャイルド』という言葉は心理学から生まれたようです。

 

『インナーチャイルド』とは、子どもの頃に生じて、まだ癒されていない心の傷です。

 

 

でも、そんな心の傷、私にあるのかな?と疑問に思う方もいるかもしれません。

 

 

そりゃ、色々と親に不満はあったけど、でも親もここまで自分を育ててくれたわけだし、別に普通の家庭だったから、そんな傷なんて自分にはないんじゃないかな。

 

 

みたいな感じですね。

 

 

でも気をつけてほしいのは、『インナーチャイルド』の形成には、その時その体験を子どもの時の自分自身がどう感じたのか、という子どもの主観が大きく関わっているということです。

 

 

例えば、

 

下に妹が生まれて、母親がそちらにかかりきりになった。

 

大人になった今から考えれば、そりゃそうなるのも当たり前だよね、母親も大変だったよね、と頭ではわかります。

 

 

でも、まだ幼い子どもにとっては、妹の出現によって親が自分のことを今までのようにケアしてくれなくなったことに対して大人のように客観的に理解することはできません。

 

妹に母親の時間が多く割かれることで幼い子どもは嫌な気持ちになります。

 

怒り・悲しみ・寂しさ・不安などのネガティブな感情が湧いてきて、「どうせ私は妹より愛されない」「私は邪魔な存在なんだ」「いらない子どもなんだ」などと思い込む。

 

 

そしてそれが深い心の傷=『インナーチャイルド』、となります。

 

 

しかし大人になって振り返ってみても、「確かに寂しかったかもだけど、そんな『インナーチャイルド』になるほど傷ついたかなぁ」となるかもしれません。

 

それが『インナーチャイルド』の罠です。

 

 

本当はすごく傷ついた、でも、傷ついたままだとあまりに辛い。

でも泣き喚いたりして母親を困らせるとさらに嫌がられるかもしれない。

 

 

だから傷を見ないようにして蓋をして、さらに記憶も曖昧にしてしまって、平気なふりを続けてきたんです。

 

『インナーチャイルド』と聞いて、、、なんとなく自分にも関係してそうだけど、正直よくわからない、なんてなる方が一定数いるのはそのせいです。

 

『インナーチャイルド』が生じる原因

 

『インナーチャイルド』が生じる原因は本当にさまざまですが、代表的な原因を下に挙げてみます。

 

 

 

インナーチャイルドの主な原因

 

・ 求める形で親からの愛情を得られなかったこと。

 

・ 兄弟姉妹の存在により、親の愛情が減ったと感じたこと。

 

・ 親が不仲などの親の状況により、家庭が安心していられる場所ではなかったこと。

 

・ 自分のペースより、早く成長を求められたこと。

 

・ 「ダメ」という言葉を頻繁に使われたこと。

 

・ 学力=存在価値と刷り込まれたこと。

 

・ 存在価値を否定されるような教育を受けたこと。

 

 

 

特に求める形で親からの愛情を得られなかった、これは本当によくある原因です。

 

 

私は10年以上、親子関係に悩む方のセッションをしていますが、親がよかれと思ってしていたことが、子どもにとっては期待はずれなことで、傷ついてしまう、ということが本当によくあります。

 

 

例えば、親が子どものためを思って厳しく勉強させた。

 

でも、子どもは嫌な勉強を不機嫌に押し付けられたのは、ありのままの自分はダメだと思われているからだ、と思い込んで傷を深めていく。

 

そんなパターンですね。

 

 

親がよっぽど、ありのままの子どもを受け入れ、ありのままの一人の人間として尊重していない限り、親と子のすれ違いはよく起き、『インナーチャイルド』が生じる原因となります。

 

そして成長するまでに無数の大小の『インナーチャイルド』が絡まって積み重なって層のようになっていき、変化させるのが非常に難しくなります。

 

 

なので、現代に生きる人のほとんどが『インナーチャイルド』の影響下で生きていると言っても過言ではないかもしれません。

 

『インナーチャイルド』の症状とは、代表的な5つの症状

 

では『インナーチャイルド』が大きいといろんな心理的症状を引き起こす可能性があります。

 

代表的な症状とはどんなものがあるのでしょうか。

 

 

① 自己否定感が強い

 

『インナーチャイルド』が大きいと、(自分はダメだ)(生きる価値がない)というような自分を否定する情報を心の奥底に持つようになります。

 

なにかというと、(ああ、自分ダメだなぁ)と自分にダメ出しして、ネガティブになりがちです。

 

だから自分に自信が持てません。

 

 

基本的に自分はダメな人間なので、よっぽど頑張らないと認められないと思い込んでます。

 

なので思うように頑張れないと、焦ります。

 

疲れたからちょっと横になる、それだけで、自分は怠け者でダメな人間なんだ、と自分を責めがちです。

 

 

そして自分にダメ出しするネガティブスパイラルにハマり、どんどんストレスを溜めていきます。

 

 

ストレスが溜まっているので、いつもなんとなく疲れている、という感じになりやすいです。

 

 

また自己否定感が強いと、攻撃的になる場合もあります。

 

相手の何気ない言葉を、自分への否定と捉えてしまうので、自分を守るために攻撃するのです。

 

 

② イライラしたり、落ち込んだり感情のアップダウンがある (もしくは無感情)

 

 

『インナーチャイルド』が大きいと、感情が揺れやすいです。

 

『インナーチャイルド』が刺激されるような出来事が起こると、勝手に感情が湧いてきて、自分では思うようにコントロールできません。

 

 

例えば、優秀な兄弟姉妹と比べられて育ったことによる『インナーチャイルド』があるとします。

 

すると大人になって、自分よりうまく子育てしているようなママ友を見ると、勝手に自分と比べてグルグルしてしまい、イライラしたり悲しくなったりしてしまいます。

 

比べたってしようがない、と頭ではわかっているのに、止められない。

 

それが『インナーチャイルド』の厄介なところです。

 

 

頭ではわかっていても、思考や感情がコントロールできないのです。

 

 

特に子育て中、子どもに対して感情的になる時は、『インナーチャイルド』が影響していると思ってもらってよいでしょう。

 

子どもと接していると、自分の子ども時代と無意識につながり、『インナーチャイルド』が刺激されて、大きく感情が揺れるのです。

 

 

『インナーチャイルド』が絡んだ感情の揺れは、カッとなってずっと文句を言い続けてしまったり、不眠が続くほど落ち込んでしまったりなど、大きくて長引く傾向にあります。

 

 

また反対に、なかなか感情を出せないというパターンを持つ人もいます。

 

そうなると、嬉しい、楽しいなどの感情も感じにくくなり、面白みが欠けた人生を送ることになります。

 

 

③ 自分のことがよくわからない

 

 

『インナーチャイルド』が大きいと、自分のことがよくわからなくなります。

 

なぜなら、『インナーチャイルド』が刺激されると、自分の意に反して思わぬ言動や行動をしてしまうからです。

 

 

先ほどの例で、兄弟姉妹と比べられたことによる『インナーチャイルド』が大きく、すぐ自分を人と比べて落ち込みがちな人がいたとします。

 

本当は人と比べたくなんかないのに、なんて比べてしまうんだろう・・・なんで自分ってこうなの?というような感じで、自分が自分でわからない感じを抱きがちになります。

 

 

また親にありのままの自分でいることをよしとされてなかった場合は、『インナーチャイルド』とともに、親の気に入るようにふるまうパターンや親を怒らせないようにふるまうパターンが染み付いています。

 

つまり、自分がどうありたいか、という自分軸よりも、人から自分がどう見えるか、という他人軸で生きているので、余計自分がわからなくなります。

 

 

自分で自分のことがわからないと、いつもなんとなくモヤモヤします。

 

そして、自分の本当にやりたいことや好きなことがわからないので、やりがいや生きがいを感じるような人生を送りにくくなります。

 

④ 人間関係でストレスを抱えやすい

 

『インナーチャイルド』が大きいと、人との適切な距離感をとることができにくくなります。

 

親からありのままを認めてもらえなかったことで生じた『インナーチャイルド』があると、人と関わる時に(あの時と同じように認められないのではないか)(そして傷つくのではないか)などという怖れを感じ、必要以上に心理的距離をとってしまったりします。

 

 

また親が感情的に怒りがちだったことで生じた『インナーチャイルド』があったとします。

 

そして成長して、話していた相手が不機嫌そうに黙り込んでしまったなどの場面に遭遇したとします。

 

すると(この人は私に怒っているのではないだろうか)などと過剰に不安になり、必要以上に距離を縮めて、その人のご機嫌をとろうとしてしまったりします。

 

もしそういった『インナーチャイルド』がなければ、不機嫌そうに黙り込んだかに見えたその人は、ただオナラを我慢しているだけだったということに気づくかもしれません!笑

 

 

そんなふうに、『インナーチャイルド』が大きいと、相手をありのままに捉えることは難しく、『インナーチャイルド』の刺激で生まれた妄想の中で、相手を捉えようとしてしまいます。

 

 

 

怒っているのではないだろうか、、、

馬鹿にしているのではないだろうか、、、

迷惑に思われているのではないだろうか、、、

 

 

そんな妄想が力を持ち、あたかも現実で起こっているかのように勘違いして、感情が揺れたり、ぐるぐる思考が回ったりして、リラックスできません。

 

 

また結婚し、自分の家庭を持った時、『インナーチャイルド』の影響が強く出る場合も多いです。

 

なぜなら、深い部分の『インナーチャイルド』は自分が育った家庭の中で生じることが多いため、自分が家庭を持った時、無意識のうちに自分の育った家庭での出来事が思い出され、深い『インナーチャイルド』が刺激されるからです。

 

夫婦関係がうまくいかない、子育てがうまくいかない、これもまた『インナーチャイルド』が影響で起こりがちなことです。

 

⑤ 生きづらさを感じやすい

 

①〜④の症状があったら、生きづらさを感じやすいのは当然かもしれません。

 

また『インナーチャイルド』が大きいと、特に目の前に問題がない時でも、(大丈夫なんだろうか)という不安が湧いてきやすいです。

 

 

いつでもなんとなく心がネガティブに揺れているので、繊細な感覚である『幸福感』が捉えられません。

 

 

人から見て、幸せな条件がいくら整っていても、生きづらいのです。

 

幸せになるために、資格をとって、結婚して、子どもを育てて、お家を買って・・・などと、目標を掲げて達成しても、やっぱり生きづらさは変わらない、ということを繰り返します。

 

インナーチャイルドを癒すと起こりうること

 

『インナーチャイルド』の代表的な症状をみていきましたが、では『インナーチャイルド』を癒すとどのように変化する可能性があるのでしょうか。

 

ざっくりいうと、①〜⑤の症状が緩和されます。

 

 

『インナーチャイルド』が癒やされると起こりうること

 

・自己否定感が減る

 

・感情的に落ち着くことが増えたり、切り替えが早くなる

 

・自分のことがわかるようになってくる

 

・人間関係でのストレスが減ってくる

 

・幸福感を感じやすくなる

 

 

 

他のところでは、思考パターン・行動パターンや選択のパターンが変えやすくなり、自分自身を変化させやすくなってきます。

 

そう、なんでかわからないけどいつもこのパターンにはまってる、例えば、気づくとイライラして子どもに怒鳴ってる、というような今まで変えようと思っても変えられなかったパターンが自分で変えやすくなるのです。

 

自分で自分を変えていけると自信につながり、自己肯定感が高まります。

 

そして人生の好循環に入ることができるのです。

 

『インナーチャイルド』の癒し方

 

では『インナーチャイルド』ってどう癒していったらいいのでしょうか。

 

セルフでできるベーシックなやり方としては以下になります。

 

 

 

セルフでできるインナーチャイルドの癒し方

 

① 子どもの頃、自分が傷ついた出来事を思い出し、その時の想い、感覚や感情を感じ尽くす

 

② 子どもの頃、やりたくてもできなかったことをやってみる

 

③ 瞑想

 

 

 

①②に関してはまず、小さい頃の自分はどうだったのか、何を感じていたのか、何が辛かったのか、本当は何がしたかったのか・言いたかったのか、本当は親に周りに、どうあって欲しかったのか、などをノートに書き出してみるとよいでしょう。

 

 

③に関しては、まずは椅子に座って呼吸に意識を向けて5分間目を閉じる、から続けてみられたらよいと思います。

 

(ただ、瞑想でインナーチャイルドを癒していくのは、1日1時間以上の瞑想が普通にできるレベルにまでなる必要があります。)

 

 

でも、『インナーチャイルド』は心の根本に近い部分にあって、思い出せないような無意識のレベルで影響を及ぼしていることがほとんどです。

 

特に、変えたいけど変えられない、と悩むような部分に関わる『インナーチャイルド』は、セルフで掘り起こして癒していくのは至難の業です。

 

なので、時間とエネルギーを短縮して早く変化を実感したいという方には以下のやり方が合っているでしょう。

 

 

 

④ 専門家のサポートを受ける

 

 

 

いろんな専門家の方がそれぞれの方法で『インナーチャイルド』を取り扱うセッションを提供しているので、自分に合っていると感じる方と探してみてください。

 

私自身は、自分で受けて変化の実感があった、『インナーチャイルド』を取り扱うヒーリングを2009年から提供しています。

 

 

興味ある方はこちらのページをご覧ください。

 

 

 

まとめ

 

 

今まで多くの方に『インナーチャイルド』を取り扱うセッションを提供してきていますが、『インナーチャイルド』の影響って多岐に渡ることを実感しています。

 

上記の代表的な5つの『インナーチャイルド』の症状以外でも、「え、これも『インナーチャイルド』の影響だったの?!」みたいなことをたくさん経験したんですね。

 

多くの人の『インナーチャイルド』を観察してきたので、かなり人間理解は深まってきています。

 

 

なんで自分ってこうなんだろう・・・

 

変わりたいけど変われない

 

こんなモヤモヤじゃなく、もっとスッキリ楽しい人生をおくれるはず!

 

 

そんなふうに感じておられる方は、ご自身の『インナーチャイルド』を取り扱うタイミングなのかもしれません。

 

 

どうしたらいい?とお悩みの方はご相談ください。

 

 

セッション歴13年の八神が丁寧にサポートします。

 

 

 

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