ありのままの子どもを受け入れられないメカニズムと対処法

 

ありのままの子どもを受け入れよう。

 

子どものありのままを受け入れると、子どもの自己肯定感は高くなり、問題は解決する。

 

 

最近はそんな言葉をあちこちで目にするように思います。

 

 

でも・・・

 

 

ありのままの子どもを受け入れるって結構難しくないですか?

 

 

やるべきことをやらずにグータラしてばかりだとしても、それも受け入れなきゃいけないの?

 

わがままで泣き叫んでても、それも受け入れなきゃいけないの?

 

 

なんて、思いを抱えた人も多いのではないでしょうか。

 

 

ありのままの子どもを受け入れた方がいいのはなんとなくわかる。

 

でも簡単じゃない、難しい!!!

 

 

そんなあなたに向けて、ありのままの子どもを受け入れることが難しいメカニズムと、ありのままの子どもを受け入れるためのステップをお伝えしたいと思います。

 

ありのままの子どもを受け入れられない親が直面する現実

 

「うちの子、このままでいいのかな…」

 

そんな不安を感じたことはありませんか?

 

 

「もっとこうだったら」「なんでもっとうまくできないんだろう」

 

頭ではわかっていても、理想の子ども像と目の前のわが子のギャップに、モヤモヤしてしまうことってありますよね。

 

 

これは、親として子どもの成長を願っているからこそ生まれる気持ち。

 

しかし、そのギャップが大きくなるほど「私の育て方が悪いのかな」と自分を責めたり、焦りや不安がじわじわと積み重なっていったりするんです。

 

さらに、他の子どもと比べてしまうと、その不安はどんどん大きくなっていきます。

 

 

ありのままの子どもを受け入れられないメカニズム

 

ではなぜ親はありのままの子どもを受け入れられないのでしょうか?

 

そのメカニズムを図にしてみました。

 

この図を参考にしながらメカニズムを説明していきます。

 

 

子どもに対する期待

 

まず親が子どもに対して、期待を抱いているのがそもそもの発端です。

 

多くの親は、子どもが幸せに生きていけるよう、無意識のうちに高い期待を抱いてしまいます。

 

 

その期待が現実の子どもと異なると、親は子どもを受け入れにくくなります。

 

「他の子と比べてうちの子は……」と感じることも、ありのまま受け入れることを妨げる原因になります。

 

 

幻想や期待とありのままの子どものギャップが感情の揺れを引き起こす

 

親が抱く期待と、子どもの現実が異なるとき、そのギャップに心理的な葛藤が生まれます。

 

これは、親が「理想の子ども像」に対する強い期待を持っているからです。

 

ギャップが刺激になってイライラやモヤモヤ、不安や心配を引き起こすことはよくあります。

 

 

<例>

 

期待)感情が落ち着いている子どもの方が幸せな人生を送れる

 

現実)ちょっとしたことで不機嫌になったり泣き喚いたりする。

 

感情の揺れ)このまま感情的なまま育ったら、子どもの将来は大丈夫かと不安になる。

 

 

ギャップによって生じる感情の揺れが大きければ大きいほど、ありのままの子どもを否定したくなります。

 

なぜなら、親である自分にとって、感情が大きく揺れることは居心地が悪く、辛いことだからです。

 

こんなに自分を嫌な気分にさせる子どもを見たくなくなり、「なんとか子どもを変えられないものか」と思考がぐるぐると回り始めるかもしれません。

 

 

  • 「子どもがもっと穏やかで、いつもニコニコしているような落ち着いた子ならいいのに……」

(本音:そういう子どもだったら、今こんなに感情が揺れて、辛くなることはないのに)

 

  • 「なんとか子どもが感情的になるのを止めさせる方法はないだろうか。感情的になったら、おやつ抜きとかやってみようか。」

 

  • 「これからは感情的になっても無視するのはどうだろうか。」

 

 

親自身の感情が揺れ思考がぐるぐるし始めると、ありのままの子どもを受け入れるところからどんどんん遠ざかっていきます。

 

 

もしもですよ、ありのままの子どもに対し感情が揺れなかったとしたら・・・

 

(私は感情的に落ち着いた子であってほしいって思ってるけど、今、目の前の子どもは感情的になっちゃう時期なのかも)とギャップをフラットに捉えることができ、ありのままの感情的な子どもを受け入れやすくなります。

 

以上がありのままの子どもを受け入れられないメカニズムです。

 

 

なぜギャップが感情を揺らすのか

 

ではもう一歩進んで、なぜありのままの子どもと期待する子どもにギャップがあると、感情の揺れを引き起こすのでしょうか。

 

 

それは、ギャップが親の心の奥深くにあるインナーチャイルド(幼少期の心の傷)を刺激するからです。

 

 

例えば、あなたは子どもの頃、本当は、もっと自由にありのままに感情を表現したかった、とします。

 

しかし泣いていたら「うるさい!泣かないの!!!」などと厳しく育てられた、とします。

 

そしていつの間にか、親の言うことは絶対!と嫌々ながらも従うようになった、とします。

 

すると、親が「子どもだった自分のしたいこと」を許してくれなかった記憶が、悲しみや怒りなどの感情とともに「自分を否定された」という心の傷(=インナーチャイルド)になって心の奥底に刻み込まれるのです。

 

 

そして、今は親である自分の目の前で、感情的に泣いている子どもを見ていると、無意識のうちにインナーチャイルドが刺激され、ネガティブな感情が湧き上がってくるのです。

 

その結果、「こんな感情的に泣いている子どもなんて、とても受け入れられない!」、となってしまうのです。

 

 

ありのままの子どもを受け入れられるようになるには

 

では、ありのままの子どもを受け入れられるようになるには、どうしていったらいいのでしょうか。

 

 

ここでは、根本原因であるインナーチャイルドを癒しながら、子どもを受け入れられる自分になるステップをご紹介したいと思います。

 

 

① 「こんな子どもはとても受け入れられない」と感じた場面を思い出す。

例) 私の言うことを聞かずにそっぼを向いた子ども

 

 

② その時湧き出てきた感情を感じる。

例) そっぽを向かれたときに出てきたカッとなった怒りを味わう。

 

 

③ その時の子どもに対し、自分がどんな「期待」を抱いていたか探ってみる

例) 私の言うことを素直にうんうんと頷きながら聞く子どもであってほしかった

 

 

④ そんな期待を抱くようになったきっかけが自分の子ども時代になかったかどうか探ってみる

例) 父親が厳しい人で、少しでも彼の言うことを聞かないと怒鳴られた。

しかも聞く姿勢も大事で、聞いていることがわかるように、彼の方を向いて、いちいち、うんうんと相槌を打たねばなからなかった。

 

 

⑤ もしきっかけが思い当たったら、その当時、自分が感じていた感情を感じ直す。

例) 色んな感情、悲しみ、怒り、寂しさなど、それらをひとつひとつ感じる。

 

 

⑥ ①~⑤をやってみて、ありのままの子ども(例:自分の言うことを聞かずにそっぽを向く子ども)をイメージして湧いてくる感情があるか確認する

 

ネガティブな感情が湧いてくるなら ➔ ②へ戻る

何も湧いてこなければ ➔ ⑦へ進む

 

 

⑦ ありのままの子どもを受け入れようとしてみる。

もし、否定的な気持ちがでてくるなら、その状態(例:自分の言うことを聞かずにそっぽを向くこと)のメリットを沢山挙げてみる。

 

例) 言うことを聞かないということは、自分の意志が強くて、いいことだ。

例) 嫌なことを嫌とはっきり表現できるのは、これからの時代を生きるのに必要なことだ。

 

 

ありのままの子どもを受け入れられない場面ごとに、ぜひこれをやってみてください。

 

「今の子育てに、自分の子ども時代がこんなに影響していたんだ」という大きな気づきがあるかもしれません。

 

 

 

感情を感じる方法はこちらを参考にしてください。

 

親がまず自分自身を受け入れることの重要性

 

わが子をありのまま受け入れるために、まず大切なのは——

 

親自身が自分を受け入れること(自己受容)です。

 

実は、親の中にある不安や、まだ消化しきれていない感情、過去の経験が、子どもへの期待や不満にそのまま影響していることがあるんです。

 

 

たとえば、感情的になってしまう自分を「ダメだ」と否定しているとき。

 

そのしわ寄せが、子どもへの「強い理想の押しつけ」として出てくることがあります。

 

 

だからこそ、まず親自身が自分の過去と向き合い、ありのままの自分をOKと肯定できるようになることが、大切な一歩になるんです。

 

 

この、ありのままの自分を受け入れる方法の一つが、この一つ前の章で紹介したステップになります。

 

 

自分自身を受け入れられるようになると、子どもへの「こうじゃなきゃ」という期待も、自然と手放せるようになっていきます。

 

そうすると、もっと柔軟にわが子と向き合えるようになるんです。

 

自己受容は、自己肯定感を高めるための重要なステップ。

 

そして、子どもを含む周りの人たちをありのまま受け入れていくための、土台になっていきます。

 

 

親が自分に対して厳しすぎると、無意識に同じような厳しさを子どもにも向けてしまいがちです。

 

 

心の余裕を持ち、自分の弱点や感情を受け入れることで、親は自分を責めるのをやめ、子どもの成長を冷静に見守ることができるようになります。

 

まずは、自分を受け入れるプロセスを始めることで、子どもへの接し方も自然と変わってきますよ。

 

ありのままの子どもを受け入れることで得られる親子の変化

 

ありのままの子どもを受け入れることで、親子関係はポジティブな方向に変化しやすいです。

 

 

まず、子どもは「自分はそのままで受け入れてもらえるんだ」という強い安心感を得られます。

 

すると子どもの自己肯定感は自然と上がっていきます。

 

 

また親が子どもの個性や行動を尊重することで、子どもは安心してありのままの自分の意見や感情を表現しやすくなります。

 

すると、親子のコミュニケーションがスムーズになり、問題が起きたときでも協力して解決しやすくなるんです。

 

 

そして、親自身も心がずいぶん楽になります。

 

「こうじゃなきゃ」という力みが抜けて、子どものありのままを受け入れられるようになると、子育てのプレッシャーからも解放されていく。

 

そうすると、子どもの成長をもっと余裕を持って、楽しみながら見守れるようになっていきますよ。

 

 

また自分の子育てに自信が持てるようになると、他の子と比べることも減って、子どもとの時間が穏やかになっていきます。

 

そして自然と、家庭全体の空気も和らいでいくでしょう。

 

 

ありのままの子どもを受け入れることは、親子ともに豊かな成長をもたらす大切なプロセスなんですね。

 

 

まとめ

 

ここまでありのままの子どもを受け入れることについてお伝えしてきましたが、子どもの全部を丸ごと、一気にいっぺんに受け入れられるようになるのはとても難しいことです。

 

 

なぜなら子育てに悩む人のほとんどは、無意識下にたくさんのインナーチャイルドを抱えているからです。

 

 

「早くありのままの子どもを丸ごと受け入れられるようになりたい!」と焦りすぎると、そうできない自分を責め続けて消耗してしまい、結局そのストレスを子どもにぶつけてしまうことになりかねません。

 

ありのままの子どもを受け入れられないという、ありのままの自分も、同時に受け入れられるようになっていけるとよいですね!

 

それも、ありのままの自分や子どもを受け入れるステップになります。

 

そしてありのままの子どもと一緒に、ありのままの自分も受け入れながら、さっぱりとした明るい、流れの良い親子関係を築いていきましょう。

 

 

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(ありのままの自分なんてダメすぎて受け入れられない!)

 

 

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