【夫が褒められない】褒めるところがない場合はどうしたらいい?

 

夫婦がうまくいくコツは、「褒める」こと。

一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

同時に(「褒める」なんてそう簡単にはできやしない!)と思ったこともあるのではないでしょうか。

 

そりゃ夫婦はうまくいった方がいい。

でも相手が褒めるような相手じゃなけりゃどうすればいい?

 

「褒める」方がいいのはわかる。

でもそう簡単には褒められないという方へ、褒められない夫婦関係から学んで変化していく方法をお伝えしたいと思います。

 

夫婦関係がうまくいかないデメリット

 

夫婦関係は必ずしもうまくいかなくてもいいのかもしれません。

婚姻関係を結ぶことで得られる権利を活用することのみを目的とするのなら、夫婦関係のよしあしは気にしないのもありです。

 

しかし夫婦関係がうまくいかないデメリットも大きいものです。

夫婦関係がうまくいかないデメリットはどんなものがあるのでしょうか。

 

① ストレスが溜まる

 

身近にうまくいかない人間関係があるのは嫌なものです。

 

職場でうまくいかない上司がいることをイメージしてみてください。

そりゃ、いやですよね。

 

でも職場は辞めればリセットできます。

夫婦関係も解消すればリセットできますが、離婚にかかるエネルギーは相当なものです。

 

本来心休まるはずの自宅にうまくいってない人間関係があって、簡単には解消できない、そのストレスはかなりのものだと思います。

 

② 子どもに悪影響がある。

 

 

夫婦関係がうまくいかないストレスも自分のだけだったらまだいいのかもしれません。

しかし親の夫婦関係がうまくいっていないことに対する子どものストレスも相当あります。

 

子どもはナチュラルに親の幸せを願っています。

親の夫婦関係がうまくいってないのを見て、子どもなりにそれを修復しようとします。

しかし何をやっても変わらない親の夫婦関係を見て、子どもは徐々に無力感を根強く抱くようになります。

 

また親がお互いのことを尊重していないのを見て、「パートナーシップとはこういうもの」という刷り込みがなされます。

すると子どもは結婚することに後ろ向きになったり、結婚してもうまくいかなかったりするようになります。

 

褒める、がなぜ夫婦関係をよくすることにつながるのか?

 

褒めることがなぜ、夫婦関係がうまくいくことにつながるのでしょう。

 

夫婦関係に限りません。

子育てや、会社での人間関係、あらゆる人間関係において、褒めることは関係性を円滑にするポジティブな効果があると一般的に捉えられているように思います。

 

あなたは褒められるとどんな気持ちになりますか?

照れたり、否定したくなる気持ちはあっても、同時に心の奥が暖かくなるような嬉しくなる感じもあるはずです。

褒めてくれた相手に対して、ネガティブな気持ちや、攻撃的な気持ちは出てきにくいものです。

(裏があるような褒められ方をした場合は別でしょうが)

 

それはなぜか。

褒められると、自分の存在を認められる感覚、自分のことを受け入れられている感覚を感じられるからです。

 

現代に生きるほとんどの人は、バーストラウマやインナーチャイルドなどの影響で、自己否定感が大きくなってしまっています。

自己否定感の強い人は普通に暮らしていても、普通に人間関係を営んでいても、いろんな場面で自分にダメ出ししてしまう傾向が強いです。

なのであなたのことを認めてる、と具体的に言動で示してもらわないと、なかなか心の中に入っていかないのです。

 

そして自分のことを認めている人、受け入れてくれている人をネガティブに思う人は少ないでしょう。

受け入れられたら、相手のことも受け入れたくなり、さらには優しく接することができるような気持ちの余裕もできます。

そうやって人間関係は前向き循環の中で変化していくのです。

 

そうは言ってもそう簡単に褒められない!

 

夫婦関係はそりゃうまくいった方がいい。

「褒める」の効果もわかった。

 

でもそうは言っても簡単じゃないんだ!という方へ、褒めることが難しい理由をお伝えしたいと思います。

褒めることが難しい理由、それは前の項にも出てきた「自己否定感」が関係します。

 

褒めることが難しい原因は自分の自己否定感にあった!?

 

相手を褒めることをイメージしたときに、どんな気持ちが湧いてくるでしょうか。

 

私自身の経験と、たくさんのクライアントさんたちを観察してきた結果、以下のような気持ちになる方が多いように思います。

 

① 褒めたら絶対調子に乗る。調子に乗らせるのは悔しいし、めんどくさい。

② 褒めてもどうせ受け取ってもらえないから嫌。

③ 褒めるようなところなんてない。

 

実は上記のような気持ちが湧いてくる根っこには自己否定感があります。

 

① 褒めたら絶対調子に乗る。調子に乗らせるのは悔しい。

 

 

これは私自身も夫に対しそう感じていましたし、多くの方、特に女性が夫に対し感じることではないでしょうか。

 

私の場合、明日死ぬとしたら、とイメージするワークをやっていたときに、「明日死ぬとしたら夫に優しくする」という気持ちが出てきました。

しかし同時に優しくするとつけあがるのがなんだか悔しいという思いが湧いてきたのです。

 

悔しいと感じる裏には何があるのでしょうか。

自分はこれだけ頑張っていても満たされなくてネガティブな思いを抱えているのに、私より頑張ってないように見える相手が満たされてしまうのが嫌、という思いがあります。

 

つまり、自分は満たされていない存在である(=自己否定感)、ということが前提になっているのです。

 

満たされていないので、相手が先に自分を満たすべきだ、という思考パターンを持っている人もそれなりに多いです。

だから、褒めてほしかったら、まず相手から先に褒めるべきでしょ?と思っていたりします。

相手も同じ思いだと、相手を褒め合い、認め合うような関係性になることは非常に難しくなります。

 

② 褒めてもどうせ受け取ってもらえないから嫌。

 

相手を褒めることをイメージするとき、②のように感じるので褒めたくない、という場合、自分はもう十分傷ついているのでこれ以上傷つきたくない、という思いが根っこにあります。

 

褒めるのがもともと苦手な人にとって、相手を褒めることは相手に、頑張ってこしらえた自分の大切な何かを差し出すような気分になることでもあります。

自分の大切な何かを差し出して、受け取ってもらえないと傷つきますよね。

 

相手に受け取ってもらえないことで傷つくのは、自分の中の自己否定感に関係があります。

自己否定感が少ない人は、相手が受け取らなくても傷つくことはありません。

相手が受け取らないことによって自分が否定されたようには感じないからです。

また自己否定感が大きいと、褒めた相手が褒めるという自分の行為を拒絶しているように見えてしまったりします。

 

③ 褒めるようなところなんてない。

 

 

相手に褒めるようなところなんて見つからない、という場合もあるでしょう。

でも結婚しようとまで思った人のことです。

どこか、いいところはあったはずです。

しかし一緒に生活する中で相手のいいところは薄れて、嫌な部分ばかり見えるようになってしまったなんてことも起こりがちかもしれません。

 

相手の嫌な部分ばかり目につく、というのは実は自己否定感が強い人に起こりがちなことです。

 

人は自分の鏡、という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

自分の自己否定感が相手の嫌なところとして映し出されているというカラクリです。

 

例えば、グータラして全然こちらを手伝おうとしない夫が本当に嫌、という場合があったとします。

なぜ嫌と感じるかというと、自分はグータラする自分を否定していて、そうならないために一生懸命頑張っているのに、相手は平気でグータラしているように見えるからです。

自分が頑張っていることを否定されているようにも感じるので、余計嫌になります。

 

嫌な部分が目につき、それによりイライラさせられたりするなど感情が揺れることが続くと、どんどん相手のいいところが見えにくくなっていきます。

すると、「褒めるとこなんて全然ない」という関係性になってしまうのです。

 

それでも相手を褒めてみよう

 

 

そう簡単には褒められない、という裏側には自己否定感があることをお伝えしました。

 

それでも、相手を褒めることをトライしてみましょう。

なぜなら、褒めることにより夫婦関係がうまくいけば、ストレスが減り、子どもの将来のパートナーシップにも良い影響があるなど、大きなメリットがあるからです。

また人は本当にいつ死ぬかわかりません。

自分ならまだしも、相手が突然この世から去ってしまう場合もあるのです。

後悔しないように生きるためには、やれることはやりきっておくのがいいのかもしれません。

心から幸せで満たされている人生を送るには、夫婦関係がうまくいっていることは必要不可欠のようにも思います。

 

メリットはそれだけではありません。

人は鏡、と前述したように、相手を褒めることは、自分を褒めることにもつながります。

相手を褒めることは間接的に自分の自己肯定感が高めるのです。

 

また相手の褒める部分を探すには観察力が必要です。

グータラしていても、靴下は裏返しにしたまませず、脱ぎ散らかしたりせず、ちゃんと洗濯機に入れる人かもしれません。

当たり前だと思っている部分もちゃんと観察していると、必ず褒める部分は見えてきます。

褒めるための観察力は夫婦関係だけでなく、あらゆる人間関係、もちろん子育てにも役立ちます。

また褒めていることを相手に伝わるように伝えるコミュニケーション能力が鍛えられます。

 

それでもやっぱり褒めるのは難しいという方は

 

 

それでもやっぱり褒めるのは難しいと言う方は、自己否定感がかなり強いかもしれません。

 

そういう人はまず自分を褒めるということを習慣づけていきましょう。

具体的にやり方としては、1日の終わりにその日を振り返って、最低3つ、自分を褒める部分を見つめて、ノートに書き出してみるのがおすすめです。

 

ほんの些細なことでも構いません。

「今日も私はきちんとトイレにいった、すごい」とかでもいいのです。

ちゃんとトイレに行ける体を持っていることだってすごいことなんですから。

 

自己否定感を和らげ自己肯定感を上げる方法はこちらの記事に詳しく書いてあるので、興味がある方は参照してください。

 

 

まとめ

 

 

さて以前は「夫を褒めると調子にのるから悔しい」と感じていた私ですが、どうして悔しいんだろうと自分の中に原因を探っていきました。

しかしヒーリングを受けたり自分でも自己否定感を弱めることをしていたからか、大きな原因は特に何も見つからず、これはただ単に以前の思考癖が残ってるだけかもしれないと気づきました。

そして(今、私は満たされているんだから、悔しがる必要なんてないよね)と思えて、今は素直に夫を褒めることができるようになっています。

 

このことをある人に話すと、「夫婦間の戦いから降りれてよかったですね。」と言われました。

なるほど!

確かに、私は夫に対し無意味に戦いを挑んでいたのかもしれません。

「あなたを喜ばせるなんて悔しいから絶対やらない!」みたいな子どもじみた戦い、夫婦で足を引っ張り合うような戦いから、やっと降りれたんだと思います。

 

夫を素直に褒め出してから、夫も自然に私のことを褒めてくれるようになり、今、夫婦関係はこれまでの夫婦生活の中で、一番うまくいっていると思います。

 

簡単ではない「褒める」、でも思い切ってやってみると、いろんな学びや気づきがあり、その先に穏やかで幸せな毎日が待っているかもしれません。

ぜひ、一歩を踏み出してみてください。

 

 

 

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