
「最近、子どもの様子がなんだかおかしい…」
「前よりも暗い顔をしていることが多い気がする」
そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかしたら、それは「親にかまってもらえない」と感じている子どもからの、小さなSOSかもしれません。
現代社会では、仕事や家事に追われたり、将来の不安で心に余裕がなかったり。
親として精一杯やっているつもりでも、子どもが「かまってもらえていない」と感じてしまうことがあるんです。
でも大丈夫。
気づいたその瞬間から、親子関係は変えていけます。
この記事では、親にかまってもらえない子供に見られる特徴や、見逃しやすいサイン、そして今日からできる対処法について、インナーチャイルドを扱うヒーラーの視点からお伝えしていきますね。
この記事の目次
親にかまってもらえない子供の特徴
親にかまってもらえない子供は、直接的に言葉では「寂しい」と言わなくても、様々な行動や態度でそれを表現しています。
ここでは、そんな子どもたちに共通して見られる特徴をご紹介していきます。
わざと親の注意を引こうとする行動が増える
「また怒られるようなことして…」
そう感じること、ありますよね。
でも実は、わざと悪いことをして親に怒られる子どもは、「怒られてもいいから、自分を見てほしい」というサインを出していることが多いんです。
例えば:
- 弟や妹をわざといじめる
- 学校で問題行動を起こす
- 家で物を壊したり、わざと散らかす
- 親に反抗的な態度をとる
怒られることは子どもにとっても辛いこと。それでもそうするのは、「無視されるよりはマシ」と感じているからなんですね。
自己肯定感が低く「どうせ自分なんて」と言う
親にかまってもらえない子供の大きな特徴の一つが、自己肯定感の低さです。
「どうせ自分なんてダメだから」
「自分なんか誰も好きじゃない」
「何をやってもうまくいかない」
こんなネガティブな言葉を口にすることが増えていませんか?
子どもは本来、親から愛されているという実感を通じて、「自分には価値がある」と感じるものです。
でも、親にかまってもらえないと感じると、「自分は愛される価値がない人間なんだ」という思い込みを持ってしまうんです。
親の顔色をうかがうようになる
「お母さん、今機嫌悪い?」
「今話しかけても大丈夫かな…」
そんなふうに、やたらと親の顔色をうかがう子どもになっていませんか?
本来子どもは、親に安心して甘えられる存在のはず。
でも親にかまってもらえないと感じると、「どうやったらお母さんに好かれるだろう」「どうすれば嫌われないだろう」と、親の機嫌を最優先に考えるようになってしまいます。
これは小学生の子どもに特によく見られる特徴です。
感情表現が極端になる
親にかまってもらえない子供は、感情表現が極端になることがあります。
- すぐに泣く
- 些細なことで怒る
- 急に黙り込む
- 感情を全く表に出さなくなる
感情を出すタイプも抑えるタイプも、どちらのタイプも、「どうやって気持ちを表現したらいいかわからない」と混乱しているのです。
感情を上手に表現する力は、親が子どもの気持ちを受け止めてくれる経験を通じて育っていきます。
でも、かまってもらえないと感じると、この力がうまく育たないんです。
一人でいることが多くなる
友達と遊ばず、一人で過ごす時間が増えていませんか?
親にかまってもらえない子供は、人との関わりそのものに不安を感じるようになることがあります。
「どうせ誰も自分のことなんか好きじゃない」
「また傷つくくらいなら、一人でいる方がマシ」
そんなふうに感じて、自ら人との距離を取るようになってしまうことも多いのです。
年齢別:親にかまってもらえない子供の特徴
子どもの年齢によって、「かまってもらえない」と感じたときに出すサインは少しずつ違ってきます。
幼児期(2歳〜6歳)の特徴
この時期の子どもは、まだ言葉で自分の気持ちをうまく表現できません。だから体で表現します。
- 夜泣きが増える
- 指しゃぶりやおねしょが戻る
- 「ママ見て!」「ねえねえ!」と何度も呼ぶ
- 赤ちゃん返りをする
- 体調を崩しやすくなる
特に下の子が生まれたときなどは、上の子がこういったサインを出すことが多いですね。
小学生の特徴
小学生になると、もう少し複雑なサインを出すようになります。
- 学校の成績が急に下がる
- 学校に行きたがらない
- 友達とのトラブルが増える
- 嘘をつくことが増える
- ゲームやYouTubeに没頭する
- 親に対して反抗的な態度をとる
特に高学年になると、親に素直に「寂しい」とは言えなくなるので、反抗や問題行動という形でサインを出すことが多いんです。
中学生以降の特徴
思春期になると、さらにサインがわかりにくくなります。
- 部屋に閉じこもりがちになる
- 親との会話を極端に避ける
- 急に外泊が増える
- 自傷行為をする
- 摂食障害の兆候が見られる
この時期は、本人も「何が辛いのかわからない」状態になっていることが多いんです。
親にかまってもらえない子供が大人になったら
ここで少し、将来のお話をさせてください。
「今のままだと、この子は大人になってからどうなるんだろう…」
そんな不安を感じることもあるかもしれませんね。
愛情不足で育った大人の特徴
親にかまってもらえずに育った子どもは、大人になっても以下のような影響が残ることがあります。
対人関係での特徴
- 深い関係を築くのが怖い
- 依存的な関係になりやすい
- 過度に相手の顔色をうかがう
- 「どうせ自分は愛されない」と思い込む
自己評価の特徴
- 「自分には価値がない」という思い込み
- 完璧主義になる(完璧じゃないと愛されないと感じる)
- 他人と自分を比べて落ち込む
- 自分の本当の気持ちがわからない
感情面での特徴
- 感情のコントロールが難しい
- すぐにカッとなる、または落ち込む
- ストレスに弱い
- 愛情を素直に受け取れない
でも、大丈夫
ここまで読んで、不安になったかもしれません。
でも、気づいた今この瞬間から、変えていけるんです。
だから、今気づけたあなたのお子さんは幸せです。
そして、あなた自身も変わっていける。私はそう信じています。
母親の愛情不足が与える影響
子どもにとって、母親からの愛情は特別な意味を持ちます。
お腹の中にいた頃から一緒だったお母さん。
子どもは他の誰よりも、母親に対して特別な感覚を抱いているんですね。
なぜ母親の愛情が重要なのか
母親からの愛情は、子どもの「安全基地」になります。
「お母さんがいれば大丈夫」 「困ったらお母さんに頼れる」
そんな安心感があるからこそ、子どもは外の世界に挑戦していけるんです。
でも、母親にかまってもらえないと感じると:
- 常に不安で落ち着かない
- 新しいことに挑戦する勇気が持てない
- 情緒が不安定になる
- 他者を信頼することが難しくなる
仕事をしているお母さんへ
「仕事をしているから、子どもにかまってあげられていない…」
そんなふうに自分を責めていませんか?
でも、大切なのは「時間の長さ」よりも「質」なんです。
たとえ短い時間でも、子どもと真剣に向き合う時間があれば、子どもはちゃんと愛情を感じられます。
むしろ、一日中一緒にいても、スマホばかり見ていたり、心ここにあらずだったりすると、子どもは「かまってもらえていない」と感じてしまうんですね。
今日からできる!愛情不足の子供への対処法
さて、ここからが一番大切なパート。
「じゃあ、どうしたらいいの?」という疑問にお答えしていきますね。
1. 子どもと向き合う「特別な時間」を作る
まずは、毎日少しでもいいので、子どもとしっかり向き合う時間を作りましょう。
具体的な方法
- 寝る前の15分は子どもの話を聞く時間にする
- 週に一度、子どもと二人だけで出かける
- 一緒に料理やお菓子作りをする
- スマホを置いて、一緒に遊ぶ
ポイントは、「あなたのためだけの時間だよ」というメッセージを子どもに伝えること。
たとえ10分でも、その時間は子どもだけに集中する。
それだけで、子どもの心は満たされていきます。
2. 「ダメ」を「いいね」に変える
親にかまってもらえないと感じている子どもは、自己肯定感が下がっています。
だから、できるだけ否定的な言葉を減らして、肯定的な言葉を増やしていきましょう。
言葉の変換例
- 「なんでできないの!」→「難しかったね、でもここまでできたね」
- 「だからあなたはダメなのよ」→「今日はうまくいかなかったけど、明日はきっと大丈夫」
- 「静かにしなさい!」→「元気だね。でも今は静かにする時間だよ」
完璧にできなくても大丈夫。
少しずつ、意識していくことが大切です。
3. 子どもの「ありのまま」を受け入れる
これが実は一番難しいかもしれません。
「宿題もしないでゲームばかり」
「やるべきことをやらずにグータラしている」
そんな子どもの姿を見ると、ついイライラしてしまいますよね。
でも、「◯◯ができたら愛してあげる」という条件付きの愛情ではなく、「あなたがそこにいるだけで愛おしい」という無条件の愛情を伝えることが大切なんです。
具体的には
- 子どもが失敗しても、責めない
- 「この子はこの子なりに頑張っている」と信じる
- 結果ではなく、プロセスを褒める
- 「生まれてきてくれてありがとう」と伝える
4. 感情を素直に表現する
親が自分の感情を素直に表現することで、子どもも安心して感情を表現できるようになります。
「お母さん、今日疲れちゃった」
「お母さんも失敗しちゃった、ごめんね」
「あなたのこと、とっても愛しているよ」
親だからといって、いつも完璧でいる必要はありません。
むしろ、弱さも含めて素直に表現することで、子どもは「感情を出していいんだ」と学んでいくんです。
5. スキンシップを大切に
言葉だけでなく、体の触れ合いも大切です。
- 抱きしめる
- 頭をなでる
- 手をつなぐ
- 寝る前にぎゅっとする
「もう大きいから…」と思うかもしれませんが、小学生でも、中学生でも、スキンシップは心の栄養になります。
ただし、子どもが嫌がるときは無理強いしないこと。
タイミングを見計らって、自然にできるといいですね。
親自身の心のケアも大切
ここまで読んで、「そんなこと言われても、できない…」と感じているかもしれません。
実は、親にかまってもらえない子供を育てている親の多くが、自分自身も子どもの頃に愛情不足を経験しているんです。
親のインナーチャイルドを癒す
「ありのままの子どもを受け入れる」
「無条件に愛する」
頭ではわかっていても、できない。
それは、あなた自身の心の中に、「インナーチャイルド(子ども時代の心の傷、満たされなかった想い)」があるからかもしれません。
<インナーチャイルドが生じやすい出来事の例>
- 親から感情的に怒られた
- 肯定より否定されることが多かった
- 親の夫婦仲が悪かった
- 忙しくてあまり構ってもらえなかった
- 兄弟姉妹と比較された
自分が受け取っていない愛情は・・・、子どもに与えることが難しいんです。
だからこそ、子どもだけでなく、あなた自身にもたっぷりと愛情を注いであげてください。
自分へのケア方法
- 自分の小さな頑張りを認める
- 完璧な親を目指さない
- 疲れたら休む
- 好きなことをする時間を作る
- 「私もよく頑張っている」と自分を褒める
親の自己肯定感が高まると、自然と子どもにも愛情を注げるようになります。
「まず自分を満たしてから、子どもを満たす」
この順番、とても大切なんですよ。
まとめ
この記事では、親にかまってもらえない子供の特徴について、詳しくお伝えしてきました。
主なポイント
- わざと問題行動を起こすのは「見てほしい」というサイン
- 自己肯定感の低下が様々な問題につながる
- 年齢によってサインの出し方が変わる
- 母親からの愛情は特に重要な意味を持つ
- 時間の長さより質が大切
- 肯定的な言葉かけと無条件の愛情が鍵
- 親自身のケアも同時に大切
もしかしたら、この記事を読んで、「私、全然できていなかった…」と落ち込んでいるかもしれません。
でも、大丈夫。
子どもにとって一番嬉しいのは、「完璧な親」ではなく、「一緒に成長していく親」なんです。
今、気づけたこと。 それ自体が、すでに大きな一歩です。
そして、変わろうとしているあなたの姿を、子どもはちゃんと見ています。
一度にすべてを変える必要はありません。
今日できることを、一つずつ。
それだけで、親子関係は確実に変わっていきます。
あなたと、あなたのお子さんが、笑顔で過ごせる日が増えていきますように。
そして、もし一人で抱え込まずに誰かに話したい、サポートが欲しいと感じたら、いつでも私に声をかけてくださいね。
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