感情的な人との関係が疲れるあなたへ:エネルギーを保つ方法

 

感情的な人、例えばイライラした人が側にいると、影響を受けてしまいませんか?

 

 

イライラが伝染して同じようにイライラしてきたり、はたまた(私、何か悪いことしたかな・・・)と不安になってきたりする。

 

ぐるぐると嫌な想いが湧いてきて疲れてしまう。

 

本当は穏やかに過ごしたいのに!!!

 

 

もしずっと一緒にいる家族、子どもや夫が感情的になりやすいタイプなら、どうか今日は無事に過ごせますように、と祈るような毎日かもしれません。

 

 

さて今回は、そんな悩みを持つ方々に向けて、感情のエネルギーの性質についてお伝えしたいと思います。

 

そして感情のエネルギーの性質に基づいた、感情的な人の影響を受けにくくなる方法もご紹介します。

 

感情のエネルギーの性質

 

では感情のエネルギーの性質を見ていきましょう

 

① 感情のエネルギーは空間に広がる

 

 

感情のエネルギーは空間に広がります。

 

ある人が、顔は笑っていても、なんとなく怒ってる雰囲気を周囲の人が感じるのは、その人の感情のエネルギーが空間に広がっているからです。

 

 

本人が怒っている実感がなくても、周りの人が先に漏れ出た感情のエネルギーを感じて、(あの人、怒ってる)と察知することもよくあります。

 

そういう場合、怒っているよね?と質問しても、「いや、全然」などと本人は言うかもしれません。

 

 

また、本人は感情を表に出さないように抑えようとしていても、勝手に広がってしまうのが感情のエネルギーなのです。

 

 

ちなみに、小さい子どもほど、目に見える表情などよりも、感情のエネルギーの方を敏感に察知します。

 

 

例えば小さい子どもに対して、母親は顔は笑ってても、母親の感情のエネルギーは怒っているかのようにとげとげしかったとします。

 

母親はよかれと思って、イライラしていても無理に笑顔で振舞うようにしているのに、却って子どもは見た目と感情のエネルギーとの不一致感で混乱します。

 

すると、子どもは不一致感を解消したいがために、母親をもっとイライラさせて笑顔でいられなくなるような態度を取る場合もあるんですよ。

 

 

② 感情のエネルギーは、その場にいる人の感情のエネルギーを刺激する

 

 

空間に広がった感情のエネルギーは、その場にいる人の感情のエネルギーを刺激します。

 

 

イライラしたエネルギーを感じて、同じようなイライラが出てくる場合もありますし、ビクビクするような怖れや不安の感情が出てくる場合もあります。

 

 

どんな感情が出てくるのかは、小さいころの親との関係において決まってくることが多いです。

 

 

例えば、父親がイライラすると、怒鳴ったり手をあげるなど、子どもにとって嫌なことをする家庭で育った場合、イライラのエネルギーを感じると、瞬間的に怖れや不安、悲しみなどの感情が刺激されます。

 

イライラした父親の理不尽な行動や言動に対し怒りを感じていた場合、イライラのエネルギーを感じると、怒りの感情が刺激されます。

 

 

もちろん、複数の感情が刺激されて、訳がわからなくなる時もあります。

 

 

実際は、刺激される感情は一つと決まっているのではなく、いろんな感情が同時に刺激されることがほとんどです。

 

しかし実感として感じやすいのは、エネルギー的に一番大きな割合を占めている感情です。

 

③ 感情のエネルギーは今ある場所で行先を求める傾向にある

 

 

例えば、仕事で嫌なことがあり、イライラして帰宅した夫がいたとします。

 

イライラのきっかけは仕事場でのことなのに、そのイライラのはけ口を求めるように、今いる場所で、イライラしていることが正当化できるような出来事を求めます。

 

仕事で疲れて帰ってきたのに部屋が片付いてない、子どもの声がうるさい、やってくれとお願いしていたことをやっていない・・・などなど。

 

 

子どもの場合だと、学校で嫌なことがあってイライラして、帰ってきたら母親に当たり散らす、ということも起きやすいかもしれません。

 

 

感情のエネルギーは今いる場所で、行先を求める傾向にあるのです。

 

④ 感情のエネルギーは増幅したがる傾向にある

 

 

この性質は、小さい子どものよくある行動で説明しやすいかもしれません。

 

 

イライラして、母親に当たり散らす子どもがいたとします。

 

最初は母親は穏やかに対応していましたが、どんどん子どものネガティブな言動や態度がエスカレートしてきます。

 

母親はちょっとイライラしてきて、子どもに対し、つっけんどんな態度を取り始めます。

 

すると子どもは収まるどころか、ますますエスカレートして喚き散らすようになり、母親のイライラもどんどん増幅してきます。

 

 

そんな風に、感情のエネルギーは、別の人の感情のエネルギーを得て、増幅したがる傾向にあります。

 

 

誰かの愚痴や悪口などで、人を巻き込むのも、この感情のエネルギーの性質があります。

 

 

同じ感情のエネルギーでなくても、増幅します。

 

 

例えば、イライラした人が、ビクビクする人を見つけて、よりイライラを強くする場合もあります。

 

この場合、怒りの感情エネルギーが、ちょうどよい受け皿の怖れの感情のエネルギーを手に入れて、ここぞとばかりに増幅します。

 

イライラした母親がビクビクする子どもを目の当たりにしても、怒鳴るなどの言動や行動を強くしてしまうのはこのせいです。

 

 

また、もともとビクビクしやすい人は、その恐れの感情のエネルギーの受け皿である、怒りの感情のエネルギーを無意識に求める傾向にあります。

 

(何もしてないのに当たられることが多い)というタイプの人は、無意識に文句を言うような人を引き寄せてる、ともいえるかもしれません。

 

 

⑤ 感情のエネルギーは、感じきることで消えていく

 

 

感情のエネルギーは自分の中で感じきることで消えていきます。

 

感情のエネルギーは、感じきれてないものが周りに広がっていくのです。

 

 

感情のエネルギーを感じきることってどういうことでしょうか。

 

 

私は「感情のエネルギーを感じきること」を以下のようにお伝えすることが多いです。

 

 

感情により思考がぐるぐるしたり、感情が言動や行動に影響する前の、体感覚を感じ続けること

 

 

感情を感じきることを、足の小指をドアの角にぶつけてしまった時のイメージで説明します。

 

 

・ぶつけた時に(まさか、骨にひびはいってないよね?)(こんなところにぶつけるなんて、私ももう歳なのかな)とかの思考に飲まれるのでもなく、「うわー、イタイッ、イタイッ」と転げまわるのでもなく、痛みそのものの信号を感じ続ける。

 

・小指の痛みは、ズキズキしてる感じなのか、ピリピリしてる感じなのか、足全体を巻き込む感じなのか、局所的なのか。

 

・痛みの場所はどのへん? 小指全体なのか、小指のさきっちょだけなのか。

 

上記のように、繊細に、痛みが消えるまでじっと感じ続ける。

 

 

痛みをじっと感じるように、感情のエネルギーを体感覚で感じきるのです。

 

 

感情のエネルギーを感じきることを詳しく知りたい方はこちら。

 

 

実は、感情のエネルギーを感じきることができている人は、人の感情のエネルギーの影響を受けにくいです。

 

 

しかし、多くの人は、幼いころに感情のまま泣いていたら親に叱られた・嫌な顔をされたなど、感情を感じることをダメなことをされてきています。

 

なので、子どものころから感情のエネルギーを感じきることをしていない場合がほとんどです。

 

感情のエネルギーが感じきれてないと、感情のエネルギーが心の中でヘドロのように溜まって滞っていきます。

 

すると、感情のエネルギーを周りに出したり、感情のエネルギーの影響を受けたりすることが日常になっていきます。

 

感情のエネルギーの性質から見る、人の感情の影響を受けにくくする方法

 

さてでは、①~⑤の感情のエネルギーの性質から、人の感情の影響を受けにくくなる方法を探っていきしょう。

 

A 物理的に離れる

 

 

①~④の性質を見ると一番手っ取り早いのは、感情のエネルギーを出し続けている人から物理的に離れることです。

 

室内なら、同じ部屋にいないようにするのがいいでしょう。

 

同じ部屋にい続けなければならない場合は、離れるほど効果は高くありませんが、窓を開けて空気を入れ替えるなどするのもよいと思います。

 

 

ちなみにすでに離れているけど、影響を受け続けている場合は、禊をするようなイメージで、手を洗う・シャワーを浴びるなどすると、影響が弱まります。

 

B 自分の感情のエネルギーを感じようとする

 

 

物理的に離れることが難しい場合は、自分の感情のエネルギーを感じようとしてみましょう。

 

 

人の感情の影響を受けているとき、人の顔色を伺うなど、意識が自分ではなく、人に向かっていることがほとんどです。

 

その状態だと、ますます人の感情の影響を受けやすくなります。

 

 

いわゆる自分軸ではなく他人軸になっているからです。

 

 

自分の感情のエネルギーを感じようとすることは、軸を自分に戻そうとすることとイコールです。

 

 

すると、人の感情のエネルギーは行先を失い、それ以上増幅することはやめるか、別の行先を求めることをし始めます。

 

C 感情のエネルギーを感じきることで、感情のエネルギーの滞りをキレイにする

 

 

人の感情の影響を受けなくなる根本的な解決法は感情のエネルギーを感じきり、自分の中にある感情のエネルギーの滞りをキレイにすることです。

 

 

感情のエネルギーの滞りをキレイにすると、人の感情の影響を受けないだけでなく、自分が感情的になることも減っていきます。

 

 

感情の流れがスムーズなため、微細な感覚である幸福感や満足感を常に感じることができ、常に穏やかでいることができます。

 

 

感情のエネルギーの滞りをキレイにする方法は⑤の性質で紹介した記事を参考にしてください。

 

まとめ

 

 

人の感情の影響を受けると疲れますよね。

 

なぜなら感情のエネルギーは肉体にも影響するからです。

 

 

さらに人のエネルギーのことを詳しく知りたい方はこちら

 

 

私も小さいころから、人の感情にも自分の感情にも巻き込まれやすく、常に疲れとだるさを感じていました。

 

だからこそ、そんな自分を変えたいと、こころと感情の世界に足を踏み入れることになったのです。

 

 

感情のエネルギーの性質を知ることは、人の感情の影響を受けにくくなる第一歩です。

 

そしてあなたの人生が穏やかに豊かになることを祈ってます。

 

 

 

 

 

 

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