
「嫌い!」
言った瞬間、時が止まった気がした。
子どもの顔がくしゃっとなって。
(あ、やってしまった)
でも止まらなくて・・・
「もうあなたなんて知らないからね!」
そのあとの子どもの泣き声が、今でも頭から離れない——。
大丈夫。
私もかつて、子どもに向かって言ってはいけない言葉を言ってしまったことがある一人です。
また、インナーチャイルドヒーラーとして3,000件以上のセッションをしてきた中でも、「子どもに嫌いと言ってしまった」という罪悪感を抱えてやってくる方は、本当にたくさんいます。
でもね、「嫌い」と言ってしまったのは、あなたが「悪い母親」や「ダメな母親」だからじゃないんです。
一緒に、そのことを整理していきましょう。
<この記事でわかること>
- 「嫌い」と言ってしまった罪悪感と、どう向き合うか
- なぜそんな言葉が出てしまったのか、深層心理から考える
- 子どもへの謝り方——何をどう言えばいい?
- 根っこを変えないとまた繰り返す理由と、変わるためのヒント
この記事の目次
「嫌い」と言ってしまったその夜——あなたの気持ちを代弁します
まず、あなたが今感じていることを言葉にさせてください。
「そうそう、これ私だ」と思えるだけでも、少し楽になるかもしれません。
言った瞬間、心がぐちゃぐちゃになった
「嫌い!」と言ったとき、心のどこかでは「ダメだ」とわかっていた。
でも止まらなかった。
止められなかった。
言い終えた瞬間、罪悪感と後悔が一気に押し寄せてくる感じ、ありませんでしたか?
(なんで言ってしまったんだろう)
(取り消したい)
(でも、もう取り消せない)
その罪悪感の重さが、今もずっと胸に残っている。
「最低な母親だ」という自己嫌悪が止まらない
子どもが泣き止んでも、自分の中の嵐は続く。
「こんなことを言うお母さんになるはずじゃなかった」
「あの子の心に傷をつけてしまった」
「私なんか母親失格だ」
責めても責めても、罪悪感は減るどころか、どんどん積み重なっていく。
真面目で、ちゃんとしたいと思っているあなただから。
こんな自分が許せないんですよね。
(私、その感覚、本当によくわかります……)
子どもの顔が忘れられない
くしゃっとなった顔。
「ママ、嫌い?」と泣きながら聞いてきたこと。
または、何も言わずに黙り込んでしまったこと。
その表情が頭から消えなくて、眠れない夜を過ごしていませんか?
大丈夫。
子どもを傷つけたくないと思っているからこそ、こんなに苦しいんです。
あなたはちゃんと、子どものことを愛しています。
なぜ「嫌い」という言葉が出てしまうのか——深層心理の話
「嫌い、なんて言ってしまう私は子育てに向いていない」
なんてことは、まったくありません。
むしろ逆。
必死に頑張っているから、限界を超えてしまったんです。
なぜそうなるのか、一緒に見ていきましょう。
追い詰められた心が「限界サイン」を出していた
「嫌い」という言葉は、本音ではありません。
それは、限界まで溜め込んだ感情が、あふれ出したサイン。
一日中ワンオペで子どもの相手をして。
誰にも「大変だね」と言ってもらえなくて。
夫には伝わらなくて。
自分の時間なんて一秒もなくて。
そういう積み重なりがコップいっぱいになって、最後の一滴でぶちまけてしまう——。
コップから溢れたものが「嫌い」という言葉だっただけで、あなたの本音じゃない。
本当に言いたかったのは、「助けてほしい」「もう限界」「誰かに気づいてほしい」だったんじゃないですか?
子ども時代の自分が関係していることがある
ここから少し、深い話をしますね。
あなたが子どもの頃、親から
「嫌い」「うるさい」「あなたなんて生まなきゃよかった」
そんな言葉を言われたことはありますか?
または、そこまでじゃなくても・・・
怒鳴られた、突き放された、感情的に扱われた経験は?
インナーチャイルド(=子ども時代についてしまった心の傷、満たされなかった想い)というものがあります。
親から傷つく言葉をかけられて育った経験は、心の奥深くにパターンとして刻み込まれます。
「感情が爆発したとき、ひどい言葉が出る」というパターンを、知らず知らずのうちに学んでいることがあるんです。
だから、自分が親になったとき、同じことが起きてしまう。
私はね、「お母さん、もう知らないから!」って言葉がよく出てきていました。
しかし、言いながらも「『知らないから』って一体、なんやねん」とも思ってました。
(だって、知ってるのに、知らないからって、なんか変な言葉じゃないですか???笑)
でも振り返れば、私が母からよく言われていた言葉だったんですよねー。
「親のようになりたくなかったのに、親と同じことをしてしまっている」
この気持ち、心当たりがある方も多いと思います。
これはあなたが弱いのではなく、心の奥深くに刻まれたパターンが動いているだけ。
それがわかったとき、自分を責めることが少し減るかもしれません。
「嫌い」は本音じゃない——本当は何を感じていたのか
言ってしまった瞬間を、少しだけ振り返ってみてください。
そのとき、本当に感じていたのはなんだったでしょう?
「もう疲れた」?
「誰もわかってくれない」?
「なんで私ばっかり」?
「ひとりにしてほしい」?
「ちゃんとやりたいのにできない自分が嫌だ」?
「嫌い」という言葉の裏側には、もっと複雑で、もっと本当の感情が隠れているはずです。
その感情に気づいてあげることが、回復の第一歩になります。
私は、「もう知らないから」の言葉の裏には、
私のことをなんでわかって欲しい!
という本音がありました。
あなたはどうでしょう?
少し時間をとって、「あのとき本当は何を感じていたのか」を書き出してみてください。
「疲れた」でも「孤独だった」でも「誰かに助けてほしかった」でも。
正解はなくていい。
自分の本当の感情を自分が知ってあげることで、次に同じ状況が来たときに少し違う選択肢が見えてきます。
今すぐできること——子どもへの謝り方と自分の回復
「じゃあ、今夜どうすればいいの?」
具体的にお伝えします。
まず、自分を責めるのをやめる(これが一番大事)
「子どもに謝らなきゃ」と思う前に、まずこれをしてほしい。
自分を責めるのを、ひとまず止める。
「最低だ」「もう取り返しがつかない」「私は母親失格だ」
この声に、今だけ蓋をしてみてください。
自己嫌悪の渦に入れば入るほど、あなたの心のコップはまた空に近づいていきます。
空のコップからは、子どもに注いであげるものが出てこない。
まず自分を責めるのをやめることが、子どもへの一番の贈り物になります。
子どもへの謝り方——何をどう言えばいいか
子どもが落ち着いているタイミングで、真剣に、シンプルに伝えます。
「さっきね、ママ、ひどいことを言っちゃったね。ごめんね」
「〇〇のことが嫌いなんじゃない。ただ、ママがとっても疲れていて、爆発してしまったの」
「ママはあなたのことが大好きだよ」
難しい言葉も、長い説明もいりません。
「ごめんね」「大好き」「あなたのせいじゃない」
この三つだけ伝えられれば十分。
子どもはとても柔軟なんです。
親が本気で謝れば、子どもは受け取ってくれます。
私は過去、何度も息子に謝まりましたよ。
「ごめん、お母さんが悪かった。あなたのせいじゃない。」
「本当は大好きなんだ」
するとね、息子はあっさり「うん、いいよ」って言いながら普通に接してくれました。
謝ることを恐れないでください。
だって、「ごめんなさい」と言える親の姿は、子どもにとっての大切なモデルになるから。
一つ注意してほしいことがあります。
謝るときに「でもね、あなたが〇〇だったから」と言い訳を添えないこと。
謝罪に条件をつけると、子どもは「ママは僕(私)のせいにしている」と受け取ってしまいます。
「ごめんね」はシンプルに。
言い訳は、心の中でそっとしておく。
それだけで、子どもの受け取り方がまったく変わります。
「また言ってしまいそう」なとき——緊急の対処
ここでは、また今にも限界が来そう、不用意な一言が口から出ちゃいそう、というときのための緊急対処法をお伝えします。
その場を離れる。
「ちょっと待ってね」と言って、別の部屋に行く。
1〜2分、深呼吸する。
子どもが安全な状況であれば、その場を一時的に離れることは逃げじゃありません。
爆発する前に場を変えることが、子どもを守ることにもなります。
「離れてはいけない」という思い込みが、あなたをギリギリまで追い詰めているかもしれません。
もう一つ、日頃からできることをお伝えします。
「助けてほしい」を言葉にする練習をする。
ひどい言葉が出てしまう前に、「今日しんどい」「ちょっと休みたい」と誰かに言えていたら・・・
爆発まで行かなかったかもしれません。
夫でも、友人でも、SNSの匿名アカウントでもいい。
「大変だ」「しんどい」を外に出す場所を、一つ作っておくだけで、コップの水位は下がります。
完璧にやらなくていいんです。
助けを求めることは、弱さじゃなくて、自分と子どもを守ることです。
根っこを変えないとまた繰り返す——インナーチャイルドの話
正直に言いますね。
今日お伝えした対処法は、「急場をしのぐ」ためのものです。
これだけで根本的に変われる方もいます。
でも、「繰り返してしまう」という方がいるのも事実。
そして、それはあなたのせいじゃないって知って欲しいのです。
感情を溜め込みすぎてきた人が「爆発」するパターン
真面目で、いい子で、長女で。
ずっと感情を抑えて、ちゃんとしようとしてきた人ほど、コップに溜まりやすい。
普段は抑えられているから「私は大丈夫」と思っている。
でも実は、じわじわと限界に近づいていて——そしてある瞬間に「嫌い!」が飛び出してしまう。
テクニックで表面を抑えても、コップが満杯になったらまた溢れます。
根っこにある「なぜそんなに感情が溜まるのか」に向き合わない限り、繰り返しは止まらない。
根本から変わると、言葉が変わる
私がインナーチャイルドと向き合い始めて変わったのは、「怒鳴らなくなった」「嫌いと言わなくなった」だけじゃありませんでした。
爆発しそうになる「手前の感覚」が変わった。
限界の前に、自分で気づけるようになった。
「今日しんどいな」「助けが必要だな」と、早めにサインをキャッチできるようになった。
言葉が変わったのは、心の根っこが変わったから。
表面じゃなくて、根っこが変わったから、自然とそうなれた。
3,000件以上のセッションで、同じ変化を見てきました。
「もう変われない」と思っていた方が、変わっていく瞬間を何度も見てきました。
あなたも、変われます。
まとめ——子どもに「嫌い」と言ってしまった夜のあなたへ
あなたは悪いお母さんじゃない。
限界まで頑張ってきたから、溢れてしまった。
それだけのこと。
今夜できることは、三つ。
子どもに「ごめんね、大好きだよ」を伝えること。
自分を責める声に、今だけ蓋をすること。
「なぜこうなってしまうのか」を、少しだけ自分に問いかけてみること。
あなたが「変わりたい」と思っているその気持ちは、本物です。
だって、この記事を最後まで読んでくれたんだもん!
子どもへの愛があるから、こんなに苦しいんです。
その愛を、歪みなくちゃんと届けられますように。
子どもにちゃんと届きますように。
あなたのことを、心から応援しています。
◾️ 子どもへの言葉が変わらないのは、感情の根っこが原因かもしれません
「また言ってしまいそう」「どうしても感情が爆発してしまう」
そう感じているあなたへ。
その感情の揺れは、あなたのせいじゃない。
インナーチャイルドが原因のことがほとんどです。
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