・子どもに感情的に怒ってしまう
・本当はもっと穏やかでいたいのに全然無理
・いつの間にかイライラがたまっていき、爆発してしまう
・イライラが爆発してもすぐおさまらず、ずっとぐちぐち言い続けてしまう
・そういう自分が嫌になり、もう二度としないと思うのだけど、繰り返してしまう
あなたの子育てにおいて、上記のようなことは起こっていませんか。
もしそうであるなら、あなたの子育ての感情的な問題にはインナーチャイルドが大きく影響しているかもしれません。
感情とインナーチャイルドの関係を知り、子育てに関する感情的な問題を紐解いていくヒントにしていきましょう。
この記事の目次
インナーチャイルドとは
まずインナーチャイルドとは何かを見ていきましょう。
インナーチャイルドの定義
インナーチャイルドとは、内なる子ども、と訳されます。
もともとは心理療法の一つである交流分析療法の中の言葉として誕生したようです。
インナーチャイルドとは何か、色々な定義があるようですが、自分の中に住んでいる、ありのままの子どもの頃の自分、となどと表現されるのをよく目にするのではないでしょうか。
さてこの記事では、インナーチャイルドとは、乳児期から成人するまでの間についた「心の傷」「満たされなかった想い」と定義することにします。
インナーチャイルドはどうやってできるのか
乳児期から成人するまでの間に起こった出来事により、傷ついた、満たされなかったと主観的に感じたときに、インナーチャイルドが形成されます。
主観的、と書いてあるように、何が起こったかよりも、そのときの自分はどう感じたのか、が重要になります。
虐待やいじめなど、一般的にわかりやすい深刻な出来事が起きていなくても、インナーチャイルドが形成されるきっかけは沢山あります。
以下に一般家庭でよく起こりがちなインナーチャイルドが形成されやすい出来事の一例を挙げます。
自分が文中の子どもになったイメージで読んでみてください。
インナーチャイルドが形成される出来事の一例
子どもがその場で抱えきれなくなった心の傷や想い+大きな感情の揺れで、インナーチャイルドが形成されます。
この場合のインナーチャイルドの核となる心の傷や想いは、以下のようなものになるかもしれません。
「私は嫌われているんだ」
「私はダメな存在なんだ」
「私は楽しいことをしてはいけない存在なんだ」
「私が泣きわめいたら見捨てられてしまう」
「私は愛されていないんだ」
※あくまで例であって、出来事をどう受け止めるかはそれぞれの子どもの主観によります。
子育ての感情とインナーチャイルドの関係
子育てを通して子どもと関わることで、無意識に自分の子ども時代に抱えていた想いとつながったり、子どもに子ども時代の自分を投影したりします。
すると乳幼児期から成人するまでの間に形成されたインナーチャイルドが刺激されやすくなります。
例えば、自分の子どもが遊びに夢中で、ご飯だと呼んでも無視して遊び続けていたとします。
あなたに上記の例で挙げたようなインナーチャイルドがあったとして、あの頃と全く同じような場面が目の前に起こることにより、インナーチャイルドが刺激されます。
刺激されたインナーチャイルドは感情を大きく、深い部分から揺り動かします。
イライラして居ても立っても居られなくなるかもしれません。
もしインナーチャイルドの刺激がなければ、「ご飯だから遊びをやめてこっちにおいで」と穏やかに言い続けることも可能です。
もしくは充分に遊び終わるまで、待つこともできるでしょう。
子育て中の激しい感情の揺れにはインナーチャイルドが関わっていることがほとんどです。
また、インナーチャイルドがどんな感情を揺さぶるのかは人それぞれで、大抵は色んな感情が入り混じってます。
ここではもしあなたの中から怒りが出てきたとして、心の奥ではどんな想いがあると考えられるのか、例として以下に挙げてみます。
・遊びに夢中で母親を無視したとき、私はひどく怒られて悲しかったのに、目の前の子どもは平然としていて、ずるい!
・遊びに夢中で母親を無視したり、ご飯の呼びかけに応えない子は親に怒られて当然
・あなたのために一生懸命ご飯を用意してる私を無視するなんて、バカにしてる・・・
・あなたがそんなだと、私が親(この場合自分の実の親)から怒られそう
・私にこんなに辛い想いをさせるなんて、なんてひどい子なの!こらしめてやる!
インナーチャイルドが子育ての感情を刺激するときの特徴
表面的な感情の揺れではなく、奥底から突き上げるように揺れるのがインナーチャイルドが感情を刺激するときの特徴です。
そして、なかなかその揺れはおさまりません。
ぐるぐると思考や想いがループする場合も多いです。
「子どもは遊びに夢中で私の言うことを理解できていないだけ」などと論理的な思考で落ち着こうと思っても、バカにしてる!ずるい!などというような子どもっぽい想いの声の方が強く、実体感があります。
そしてインナーチャイルドが刺激した感情は思考で抑えるのが難しいです。
なので、子どもに穏やかに接したい、といくら願っても、感情は揺れ続けます。
できることと言えば、なるべく表に出さないように我慢することしかありません。
しかし我慢にも限度があるので、ふっと抑え込む力が緩んだ時に、カッと怒りが出て行動や言動に影響する、というパターンになりがちです。
また、大抵色々な感情が入り混じっていると書きましたが、カッとなって怒った後悲しくなる、など、一見矛盾するような感情も生まれることもよくあります。
怒りは動きのあるエネルギーなので、行動や言動に瞬時に影響を与えやすいです。
しかし少し落ち着いてから泣いている子どもを見て、小さい頃怒られて傷ついた自分が投影され、そのときのインナーチャイルドが刺激されて、後悔の念に苛まれるというようなパターンも多いです。
矛盾するような感情に振り回されると、疲れ切ってしまい、だるくなったり気力がなくなったり、身体に悪影響が出てきやすくなります。
インナーチャイルドを癒すには
行動や言動に影響が出るような大きな感情の揺れを、我慢するのではなく、根本的に減らしていくには、インナーチャイルドを癒していくことが基本になります。
ではインナーチャイルドはどうやって癒していけばいいのでしょうか。
ファーストステップとしては、自分にはどんなインナーチャイルドがあるのか、気づいていくこと。
インナーチャイルドに気づくベーシックなワークは、自分の想いをノートに書き出すことがおすすめです。
子育てにおいて強く感情が揺れる場面を思い出し、そのとき自分の心にある想い全部を、殴り書きでもいいのでノートに素直に書き出します。
こんなこと思っているなんて、子どもに申し訳ない、という想いが出てきても、それも書き出します。
色んな感情が湧いてくるかもしれませんが、湧いてくるまま感じます。
一通り書ききったら、同じような想いや感情を子ども時代に抱いていたことはなかったか、記憶をたどってみます。
もし思い当たることがあったら、その時、自分が抱いていた想いや感情を、ジャッジせずにありのまま受け入れます。
コツは記憶をたどるときに、無理やり掘り出そうとしないことです。
ただ意識の光を当てておく、くらいの余裕がベストです。
そのとき出てこなくても、後でふとした時に思い出すこともあります。
軽めのインナーチャイルドなら気づくだけで癒されることもあります。
しかしインナーチャイルドは自分が思っているよりも膨大で、複雑に絡み合っていることが普通です。
より短期間に、深いインナーチャイルドを癒していきたい場合は専門家のサポートを受ける方が着実です。
私は2009年から『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供しています。
ヒーリングは以下のような方におすすめです。
・感情の波を穏やかにしたい。
・感情的になる時間を減らしたい。
・子どもと一緒に、無邪気に笑って楽しめる時間をふやしたい。
・自分も子どもも大丈夫、と心から信頼したい。
・子どものために何をしたらいいのか、感覚的にわかるようになりたい。
一定レベル以上のインナーチャイルドが癒されると、子育ての感情はかなり落ち着いてきます。
すると子どもとの時間を穏やかに過ごせることも増えてきます。
子どもは親との落ち着いた時間の中、安心感を感じ、のびのびと無邪気に明るく変化していきます。
あー、自分のインナーチャイルドを扱うことは、子どもにインナーチャイルドをつけないこととつながっているんだなぁ、と実感を深めるかもしれません。
『インナーチャイルド』を扱うヒーリングに興味がある方はこちらのページをご覧ください。
まとめ
今まで自分の親子関係をはじめ、沢山の方々の親子関係を観察してきました。
そして観察を通して、子どもは親のインナーチャイルドを刺激する役割がある、と実感しています。
ここに傷があるんだよ、この傷を癒せば楽になるんだよ、と子どもが教えてくれているのです。
だって子どもがいなかったら、こんなに自分と向き合わされることはなかったとは思いませんか?
子育てにおいて感情的な問題を抱えているなら、それはあなたが自由に軽く変化していくチャンス!
ご自身のインナーチャイルドを癒して、今までにないスッキリとした風通しのよい人生を、子どもと共に笑顔で生きていきましょう!
もし一人では感情的な問題を抱えきれないという場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
どんな悩みにも寄り添って丁寧にサポートします。
■『インナーチャイルド』を扱うヒーリングの詳細はこちら
■ご相談、疑問質問などはオンライン無料相談会をご利用ください♪
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