
子どもは自由にのびのび育てたい!
子どもが生まれる前にそう願う人は多いのではないでしょうか。
でもいざ子どもが生まれると、子どもの自由を尊重する、のびのび放任子育てに難しさを感じる人も同じように多いと思います。
「どこまで自由にさせたらいいんだろう?」
「子どもの自由に任せるなんて、子どもを放置することになって、親の責任を放棄しているんじゃないだろうか。」
「子どもは親が管理しないと、歯止めが効かなくなるに違いない。」
しかし、過干渉でなんでもかんでも子どもを縛ってしまうのは違うような気がする。
あー、どうしたらいいの?
線引きがわからない。
そんな方へ、この記事では、放任と放置の違いを明確にしながら、子どもの成長を伸ばすのびのび子育てに必要なルールと見守り方をお伝えしていきます。
この記事の目次
放任と放置の違いとは?定義をわかりやすく解説
まず、放任と放置は似ているようでまったく違うものです。
ここをはっきりさせておくと、日々の子育てで迷ったときの判断基準になりますよ。
放任主義の子育てとは
放任主義の子育てとは、子どもの意思や行動を尊重し、大人が過度にコントロールしない教育方針のことです。
大切なのは、「何もしない」のではなく、子どもを信頼して見守っているということ。
子どもが自分で考え、自分で選び、自分で行動する。
その過程で失敗しても、親はすぐに手を出さず、子どもが自分の力で立ち上がるのを信じて待つ。
これが放任主義の本質なんです。
つまり、放任とは「信頼をベースにした見守り」のことなんですよね。
放置・ほったらかしとは
一方、放置やほったらかしとは、子どもへの関心そのものが薄れている状態です。
子どもが何をしていても気にしない。
失敗しても「自分には関係ない」とそっぽを向く。
ここには信頼ではなく、無関心やあきらめがあります。
「どうせ言っても無駄」「もう好きにすれば」という投げやりな気持ちが土台になっているんです。
決定的な違いは「信頼」か「無関心」か
まとめると、こういうことです。
放任=子どもを信頼して、見守りながら自由にさせること。
放置=子どもへの関心をなくして、ほったらかしにすること。
外から見ると似ているように見えることがあります。どちらも親が口出ししていないから。
でも、子どもは親の「信頼の目」と「無関心の目」の違いを、ちゃんと感じ取っています。
信頼されている子どもは安心して冒険できます。
ほったらかしにされている子どもは、不安の中で一人で戦っている感覚になります。
この違いはとても大きいんです。
放任子育てのメリット 子どもの成長にどう影響する?
「自由にさせたら、ダメな方向にいくんじゃないか」
そう心配する気持ち、よくわかります。
でも実は、信頼をベースにした放任子育てには、子どもの成長を大きく伸ばすメリットがあるんです。
自分で考え行動する力が育つ
親が「ああしなさい」「こうしなさい」と指示を出し続けると、子どもは指示がないと動けなくなっていきます。
逆に、自由な環境の中で自分で選択する経験を積むと、子どもは自分で考えて行動する力を自然と身につけていきます。
たとえば、校則を全廃した世田谷区立桜丘中学校では、制服もチャイムも定期テストもなくしたにもかかわらず、学力は都内トップクラスの実績を出したと報告されています。
自由にすることで、子どもたちの学ぶ意欲がむしろ高まったんです。
自主性・責任感が身につく
自分で選んだことには、自分で責任を持つようになります。
親に言われてやったことは、うまくいかないと「お母さんが言ったから」と人のせいにできます。
でも、自分で決めたことは、結果も自分のもの。
この「自分で決めて、自分で引き受ける」経験の積み重ねが、子どもの責任感や自主性を育てていくのです。
親子の信頼関係が深まる
子どもを信頼して見守る姿勢は、子どもにも伝わります。
「お母さんは自分のことを信じてくれている」
その安心感があると、困ったときに自分から親に相談できるようになります。
管理や監視ではなく、信頼で繋がった親子関係は、思春期以降もずっと続いていく土台になるんです。
放任が放置にならないために必要なルールと見守り方
では具体的に、自由にのびのびさせながらも、それが放置にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
最低限のルールは親の責任で決める
自由にさせるといっても、なんでもOKということではありません。
子どもの安全や健康、社会のルールに関わることは、親の責任として伝える必要があります。
たとえば、
- 人を傷つけることはしない
- 命に関わる危険なことはしない
- 最低限の生活リズムは守る
こうした土台があるからこそ、その中で子どもは安心して自由に動けるんです。
先ほどの桜丘中学校でも、校則はなくしましたが「自分も人も大切にする」という理念はしっかりありました。
ルールをなくしたのではなく、本当に大切なルールだけを残したんですよね。
「見守る」と「放置する」の境界線
見守るとは、口は出さなくても、目と心は離さないこと。
子どもが何をしているか関心を持ち、失敗しても「大丈夫、この子は乗り越えられる」と信じて待つ。
一方、放置は目も心も離れてしまっている状態です。
この違いを自分の中で確認するシンプルな方法があります。
「今、子どもに任せているのは、この子を信頼しているから?
それとも、面倒だからほっといているだけ?」
この問いを自分に投げかけてみてください。
信頼からきているなら、それは見守り。
面倒やあきらめからきているなら、放置に近づいているかもしれません。
のびのび子育てをしたい親の多くが抱えている「本当の不安」
ここまで読んで、「信頼して見守ればいいのはわかった。でもそれが難しいんだよ…」と感じた方もいるかもしれません。
実はそう感じるのには、深い理由があるんです。
子どもを自由にさせたいのにできないのはなぜか
子どもを自由にのびのび育てたいと強く願う人は、自分自身がどこか窮屈に育った経験を持っていることが多いんです。
本当に自由にのびのび育った人が親になると、子どもを自由にさせることは当たり前にできてしまうこと。
わざわざ「自由に育てたい」と願う必要がないんですよね。
「片付けなさい!」「勉強しなさい!」
口うるさく言えば言うほど、子どもが委縮したり反抗的になったりする。
その姿を見て胸が痛むのは、小さいころ自分も同じ経験をした記憶が、心の奥で反応しているからかもしれません。
過干渉と放置は実は表裏一体
少し厳しい話をしますね。
過干渉と放置は、実は同じ根っこから来ていることがあります。
子どもに「こうあってほしい」という期待があって、その通りにさせようと口出しするのが過干渉。
でも期待通りにいかなくて、「どうせ無理だ」とあきらめて手を引いてしまうのが放置。
どちらにも共通しているのは、ありのままの子どもへの信頼がないということなんです。
ありのままの子どもを信頼するには、まず自分自身の心の中にある不安を見つめることが必要になってきます。
子どもを信頼するために、自分を信頼する
子どもを信頼すると同時に必要なのは、自分自身を信頼すること。
これが、のびのび子育ての一番大切なポイントかもしれません。
自由でのびのびした子育てを志しているときに、周りからこんなことを言われることがあります。
「そんなに自由にさせて大丈夫?」
「わがままに育っちゃうわよ。」
「遊んでばかりで勉強しなくなるよ。」
こう言われると、自分の子育てを疑いたくなります。
そんな中で子どもが失敗したり、一見悪い方向にいっているように見えたら、「やっぱり私が間違っていた!もっと口を出した方がいいんだ」とブレてしまうことも多いと思います。
でもね、子どもが失敗するのは成長の過程そのものなんです。
「失敗してもこの子は学んで次に活かせる」と子どもを信頼すると同時に、「私も失敗から学んでいける」と自分を信頼する。
子どもを信頼することと、自分を信頼することは、実は同じことなのかもしれません。
なぜ子どもを信頼できないのか?その奥にあるインナーチャイルド
子どもへの不信感の正体は、多くの場合、自分自身の心の問題を映し出しています。
なぜ信頼できないのか、深堀りしていくと、ずっと奥に隠していた小さいころの傷ついた想い――インナーチャイルドが見つかることがあります。
子どもへの不信感から子どもを変えようとしても、うまくいかない場合がほとんどです。
過干渉になると子どもはストレスで押し潰されそうになり、問題行動として表れます。
すると親はさらに締め付ける。
問題行動はますますひどくなる。負のイタチごっこです。
この連鎖を止めるには、子どもを変えるのではなく、自分の中にある不信感を見つめること。
自由でのびのび放任で子どもを育てるとは、子どもへの不信感を外に出さず、自分の中で丁寧に見つめていくことでもあるんです。
詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
まとめ
放任と放置の違いは、信頼があるか、無関心か。
たったこれだけのことですが、この違いが子どもの成長に大きな影響を与えます。
- 放任主義の子育ては、子どもを信頼して見守ること
- 放置・ほったらかしは、子どもへの関心をなくすこと
- 信頼ベースの自由な教育は、子どもの自主性・責任感・考える力を育てる
- 最低限のルールは親の責任として必要
- 見守れないときは、自分の中の不安やインナーチャイルドに目を向けてみる
実は子どもに干渉するほうが、のびのび自由にさせておくよりずっと楽。
自分の中にある不信感を子どもをコントロールするエネルギーとして使う方が、簡単だから。
のびのび子育ては、子どもだけでなく、自分自身と向き合う子育てでもあるんですよ。
まずは自分と子どもを信頼するところから、始めてみませんか。
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