子どもにヒステリックに怒ってしまう脳科学と5つの対処法【完全版】

 

「またヒステリックに怒鳴ってしまった…こんな親じゃダメなんじゃないか」

 

「このままじゃ子どもの脳の発達に悪影響を与えてしまうのでは…」

 

 

子どもに対してヒステリックに怒ってしまうたびに、自己嫌悪に苛まれる日々を過ごしていませんか?

 

 

実はヒステリックになってしまうのは脳科学的な理由があります。

 

私たちが子どもに対して感情的になるとき、脳が「サバイバル・モード」に入っているのです。

 

 

特に時間に追われる朝の準備や夕食後の片付けなど、ストレスフルな状況では、私たちの脳内では扁桃体が活性化し、理性を司る前頭前野の機能が低下します。

 

実はこの反応パターン、幼少期からの体験によって脳に刻まれているんです。

 

ですが、新しいパターンを作ることも可能です!

 

 

まずは自分の脳の状態を理解し、感情のコントロール法を身につけ、そして子ども時代の心の傷(インナーチャイルド)と向き合うことで、怒りの連鎖を断ち切りましょう。

 

 

この記事では、子どもに対してヒステリックに怒ってしまい、自分を責めている母親に向けて、

 

- 子どもに怒る時の脳のメカニズム
- 実践できる感情コントロールの方法5つ
- インナーチャイルドを癒して根本から変わる方法

 

上記について、私自身が子育ての中で怒りの感情と向き合い、乗り越えてきた体験を交えながら解説しています。

 

どうぞ読み進めてみてください。

 

子どもにヒステリックに怒る脳のメカニズム

 

子どもに対してヒステリックに怒ってしまうのは、あなたの脳が「サバイバル・モード」に入っているから。

 

脳科学の視点から見ると、これは異常な反応ではなく、ストレスや疲労によって引き起こされる脳の自然な防衛反応なのです。

 

 

私たちが子どもに対して感情的になるとき、脳の特定の部位が過剰に活性化し、理性的な判断を司る部分の機能が一時的に低下しています。

 

特に仕事と育児の両立に必死になる親の脳は、慢性的なストレス状態に置かれがち。

 

すると些細なきっかけで感情が爆発しやすくなっているんです。

 

以下では、怒りが生じる瞬間の脳内変化から、日常的なストレスが脳に与える影響まで、科学的な視点から詳しく解説していきます。

 

 

怒りの瞬間に脳で起きている科学的変化

 

子どもに対して怒りを感じた瞬間、あなたの脳では「感情脳」と「理性脳」のバランスが崩れています。

 

具体的には、扁桃体と呼ばれる脳の奥深くにある感情を司る部位が活性化し、前頭前野と呼ばれる理性的な判断を担う部位の働きが弱まるのです。

 

 

この反応は、なんと、数ミリ秒という非常に短い時間で起こります。

 

「なぜまた同じことを言わなければならないの」と思った瞬間、扁桃体が活性化し、ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンが分泌されます。

 

すると血圧が上昇し、呼吸が浅くなり、筋肉が緊張するという身体反応が連鎖的に起こるのです。

 

 

特に重要なのは、この反応が自動的に起こるという点です。

 

私たちの脳は危険を察知すると、考える前に反応するようプログラムされています。

 

子どもが言うことを聞かないという状況は、脳にとっては「危険信号」として認識されることがあるのです。

 

 

「また片付けをしない…このままではこの子はダメになってしまう」などといった思考が、脳を警戒モードに切り替えてしまいます。

 

 

脳科学者のダニエル・シーゲル博士によれば、親が怒りを感じるのは、しばしば「予測できない状況」や「コントロールを失う恐れ」に直面したときだと言います。

 

子どもの行動が予測と異なると、脳は不安を感じ、その不安を怒りとして表現するのです。

 

 

この脳内の変化を理解することで、怒りは「悪い親だから」ではなく、脳の自然な反応であることがわかります。

 

理解することが、この反応パターンを変えるための第一歩となるでしょう。

 

母親の脳が「サバイバル・モード」に入るとき

 

「子どもの面倒を見ながらメールをチェックし、夕食の献立も考えなきゃ」というマルチタスクの状況で、突然子どもが泣き出したり、言うことを聞かなかったりすると、母親の脳は「サバイバル・モード」に入りやすくなります。

 

「サバイバル・モード」では、脳は目の前の「脅威」に対処することを最優先し、理性的な判断能力は一時的に低下してしまうのです。

 

 

「サバイバル・モード」に入った脳では、ストレスホルモンの分泌が促進されます。

 

このとき、脳は非常に原始的で動物的な「戦うか逃げるか凍りつくか」という反応パターンに支配されます。

 

 

子どもへの怒りの爆発は、まさに「戦う」反応の表れなのです。

 

 

特に注目すべきは、このサバイバル・モードが「伝染する」という点。

 

親がイライラしていると、子どもの脳もそれを感知して同様の状態になりやすいことが研究で明らかになっています。

 

つまり、親の怒りは子どもの情緒不安定さを引き起こし、それがさらに親のストレスを高めるという悪循環を生み出すのです。

 

 

「なぜ私はいつも怒ってしまうのだろう」と自分を責める方もいるかもしれませんが、これは脳の防衛本能による自然な反応なんですね。

 

「サバイバル・モード」を認識し、それが一時的な脳の状態であることを理解することで、この反応に対処する第一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

仕事と育児の両立がもたらす脳への影響

 

仕事と育児を両立させる生活は、特に脳に継続的なストレスをかけ続ける状態を作り出します。

 

このような慢性的なストレス状態では、脳の前頭前野(理性的な判断を担う部位)の機能が低下し、感情をコントロールする能力が弱まることが脳科学研究で明らかになっています。

 

また慢性的なストレスは脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの機能を変化させ、気分の不安定化を招き、感情の過剰反応を引き起こすことが知られています。

 

現実的にはイライラしやすくなって、子どもの小さな行動にも過剰に反応してしまうのは当たり前のことなのです。

 

 

また「朝は仕事の準備、夜は家事に追われ、自分の時間がない…」という状況が続くと、海馬という記憶を司る脳の部位も悪影響を受けます。

 

すると過去の経験から学んだ冷静な対応を思い出すことが難しくなり、感情的な反応が優先されてしまいます。

 

 

そして子育て中の母親は頻繁に注意を切り替える必要があります。

 

このマルチタスキングは前頭前野に負担をかけ、集中力や判断力の低下を引き起こすことが認められていいます。

 

その結果、子どもの行動に対して冷静に対応する余裕がなくなってしまうのです。

 

 

仕事と育児の両立がもたらす脳への影響を理解することで、自分を責めるのではなく、自分への適切なケアの重要性が見えてくるのではないでしょうか。

 

感情をコントロールする対処法5つ

 

子どもにヒステリックに怒ってしまう状況を変える鍵は、脳の仕組みを理解した上で具体的な対処法を実践することだと思います。

 

私たちの脳は、特に疲労やストレスが溜まっている時に「サバイバル・モード」に入りやすくなり、理性的な判断ができにくくなります。

 

そういう時に科学的に裏付けられた方法を実践することで、冷静さを取り戻すことが可能なのです。

 

 

子どもに対する怒りの感情を和らげ、穏やかな親子関係を築くために、日常的に取り入れられる具体的な5つの対処法を以下に紹介しますね

 

 

怒りを感じた瞬間の深呼吸テクニック

 

怒りを感じた瞬間に行う深呼吸は、過剰に活性化した「感情脳」を落ち着かせ、理性脳の機能を回復させる最も手軽で効果的な方法です。

 

 

具体的には、怒りを感じたらまず「4-7-8呼吸法」を試してみましょう。

 

鼻から4秒かけて息を吸い、7秒間息を止め、口から8秒かけてゆっくりと吐き出します。

 

4-7-8呼吸法は副交感神経を刺激し、心拍数や筋緊張を低下させることで感情を落ち着かせる呼吸法の一つです。

 

 

怒りを感じると交感神経が優位になり、心拍数が上がり、筋肉が緊張し、「サバイバル・モード」に入りやすくなります。

 

深呼吸は副交感神経を刺激し、この生理的な興奮状態を沈静化させる働きがあるのです。

 

 

「また子どもが言うことを聞かない・・・」とイライラが高まった時、その感情に飲み込まれる前に深呼吸を意識的に行うことで、怒りの連鎖を断ち切ることができます。

 

 

忙しい育児の合間にも簡単に実践できるこの方法、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。

 

自分の思いに気づく「一時停止」の習慣

 

子どもに対して怒りが込み上げてきたとき、その感情をいったん「一時停止」して自分の内側にある本当の思いに気づくことも、感情コントロールの重要なステップです。

 

具体的には、怒りを感じたら「ちょっと待って」と自分に言い聞かせ、その瞬間の自分の思考や感情を観察する習慣をつけましょう。

 

 

この「一時停止」が効果的な理由は、怒りの根底にある本当の感情や思考に気づく機会を与えてくれるから。

 

例えば、子どもが言うことを聞かないときに湧き上がる怒りの奥には、「私の言うことを聞かないなんて、尊重されていない」という思いや、「状況が思った通りにならない」という不安が隠れていることがよくあります。

 

「一時停止」のテクニックを実践するには、次の3つのステップを意識しましょう。

 

 

- 立ち止まる

怒りを感じたら、何か言う前に一呼吸おき、自分の感情に名前(感情ラベリング)をつけます。「今、私は怒りを感じている」と認識するだけでも効果があります。

 

- 自問する:

「なぜこんなに怒りを感じているのだろう?」「この状況で本当に私が不安に思っていることは何だろう?」と自分に問いかけてみましょう。

 

- 別の視点を探す

「この状況を別の角度から見るとどうだろう?」「子どもは何を伝えようとしているのだろう?」と、異なる視点を持つ努力をします。

 

 

忙しい朝の支度中に子どもがなかなか服を着ないとき、「またモタモタして・・・」と焦りから怒りが湧いてくることがあるかもしれません。

 

そんなとき一時停止して「私は今、時間に追われて焦っているんだ」と気づくことができれば、その焦りに対処する方法を考えられるようになります。

 

 

この習慣を続けることで、自分の感情パターンへの理解が深まり、子どもに対する反応をより意識的に選べるようになるでしょう。

 

怒りは自然な感情ですが、それに対する反応は選ぶことができるのです。

 

子どもの脳の発達段階を理解する

 

子どもの行動にイライラしてしまう場面の多くは、実は子どもの脳の発達段階を理解していないことも原因になっています。

 

子どもの脳、特にセルフコントロールや計画性に関係する前頭前野は、20代半ばまで発達途上でなんです。

 

年齢によって脳の処理能力に大きな違いがあることを知っておくと、対応がぐっと楽になります。

 

 

例えば、2〜3歳の子どもが片付けをしないのは、「言うことを聞かない」のではなく、単純に脳がまだその指示を理解して実行する力が育っていないだけかもしれません。

 

幼い子の脳は、「あれもこれも」と一度に言われても混乱してしまいます。

 

「どうして何度言ってもできないの?」とイライラしてしまう場面でも、子どもの脳の発達段階を知ることで、もっと適切な関わり方ができるようになります。

 

 

子どもの年齢別の脳の発達と対応のコツは次のとおりです。

 

- 2〜3歳

衝動を抑える力がまだ弱く、感情のコントロールも未熟です。

シンプルに一つずつ指示を出し、実際に見せてあげると効果的です。

 

- 4〜5歳

少しずつセルフコントロール力が育ってきますが、まだ完璧ではありません。

絵や写真など、目で見てわかるものを使うと理解しやすくなります。

 

- 6〜8歳

論理的な考え方ができ始めますが、抽象的なことの理解はまだ難しいことがあります。

簡単な言葉で理由を説明してあげると効果的です。

 

- 9〜12歳:

自分のことがわかるようになり、複雑なことも考えられるようになりますが、感情のコントロールにはまだ波があります。

「今、悲しいのかな?」などと気持ちを言葉にするのを手伝ってあげると良いでしょう。

 

 

子どもが「できない」ことの多くは、わざと反抗しているのではなく、単に脳の発達段階に応じた自然な姿なんです。

 

この視点を持つことで、「わざとやってる!」と誤解して怒ることが減り、子どもの成長に合わせた関わり方ができるようになります。

 

時間の使い方を見直しイライラの原因を減らす方法

 

子育ての怒りは時間的プレッシャーから生じることはよくあります。

 

特に朝の準備や夕食後の片付けなど、時間に追われている状況で子どもに対する怒りが爆発しやすくなるのは、脳が「鯖愛バル・モード」に入りやすくなるためです。

 

時間の使い方を見直すだけで、イライラする場面をぐっと減らせます。

 

 

時間の使い方を見直すポイントは、脳の余裕を確保することです。

 

常にぎりぎりのスケジュールで動いていると、扁桃体(感情脳)が過敏になり、ちょっとした遅れや予定外の出来事に過剰に反応してしまうんです。

 

 

そこで以下の方法を試してみましょう。

 

 

- 時間に余裕を持つ

朝の準備や外出時には、実際にかかる時間より15〜20分多めに見積もっておきましょう。

この時間の余裕があれば、「靴を履かない!」「あ、忘れ物!」といった子どもあるあるにも、イライラせず対応できます。

 

- 前の晩に準備を済ませる

前日の夜に翌日の準備をしておくだけで、朝のバタバタが驚くほど減ります。

子どもの服を選んでおく、お弁当の下ごしらえをしておくなど、ちょっとした工夫で朝がグッと楽になりますよ。

 

- 完璧を手放して大事なことだけ押さえる

すべて完璧にこなそうとするのをやめて、本当に必要なことだけに集中しましょう。

朝なら「ある程度ご飯を食べて、○時○分には家を出る」など、最低限のゴールを決めておくだけで気持ちが楽になります。

 

- 子どもにも役割を持たせる

年齢に合わせて子どもにも準備を任せることで、親の負担が減り、子どもの自立心も育ちます。

絵や写真のチェックリスト、時計の針で時間を見せるなど、視覚的に分かる工夫が効果的です。

 

 

時間の使い方を見直すことは脳のストレス反応を軽減するためにとても重要です。

 

「時間がないから怒ってしまう…」と悩んでいる方も多いかもしれませんが、少しの工夫と準備で、イライラ爆発を予防することが可能なんです。

 

感情日記で自分の気持ちを整理する

 

感情日記をつけることは、怒りをコントロールする力を育てる効果的な方法です。

 

感情日記とは、その日に感じた気持ち、特に子どもにイライラしたり強く怒ってしまった場面を記録するもの。

 

続けていくうちに、自分がどんな時に怒りやすいのか、何がきっかけになっているのかが見えてきます。

 

感情を言葉にして書き出すことで、同じような状況になった時、以前より冷静に対応できるようになっていくのです。

 

 

感情日記を始めるなら、次の3つを意識してみてください

 

- 短くてOK、気軽に記録する

毎日長く書く必要はありません。

子どもに怒った場面、その時の状況(時間帯、自分の疲れ具合など)、どんな感情だったかを短くメモするだけ。

スマホのメモアプリや音声入力を使えば、忙しい合間でも数分で記録できます。

 

- 自分のパターンを見つける

1〜2週間分たまったら、怒りやすい状況やパターンを探してみましょう。

「毎朝8時前後にイライラしている」「夫の帰りが遅い日に怒りやすい」など、自分の感情の傾向が見えてきます。

 

- 具体的な対策を考える

パターンが分かったら、それに合わせた対策を立てます。

朝に怒りやすいなら、少し早起きする、前夜の準備を増やすなど、できることから試してみましょう。

 

カリフォルニア大学の研究では、感情を言葉にして整理することで、脳の感情を処理する部分に働きかけ、ネガティブな感情が和らぐことが分かっています。

 

忙しい毎日でも、寝る前の5分だけでも感情を振り返る時間を持つことで、怒りとの付き合い方が変わってきます。

 

日記を続けることで「なぜ私は怒るんだろう」という自分への理解が深まり、子どもへの反応を自分で選べるようになっていくはずです。

あなたのインナーチャイルドを癒す方法

 

子どもに対してヒステリックに怒ってしまう大きな根本的な原因のひとつは、実はあなた自身の子ども時代の傷ついた部分(インナーチャイルド)にあります。

 

この子ども時代の心の傷を理解し、向き合い、癒していくことで、怒りの連鎖を断ち切ることができるでしょう。

 

 

インナーチャイルドは心理学の世界で使われてきた概念で、最近では脳の仕組みからも説明できることが分かってきました。

 

幼い頃の体験は、脳に深く記憶として残り、子育ての場面で無意識のうちによみがえってきます

 

特に厳しく育てられた人は、子どもの行動に対して、自分が親から受けた反応をそのまま繰り返してしまいやすいのです。

 

 

でも、脳には変化する力(可塑性)があります。

 

この古い反応パターンは、意識的に取り組むことで書き換えられることが、研究でも明らかになっています。

 

 

以下では、インナーチャイルドを癒すための子ども時代の自分との対話の方法から、怒りの連鎖を断ち切るための考え方、そしてヒステリックに怒ってしまった後の修復法まで、実践的なステップを解説していきます。

 

子ども時代の自分と対話してみよう

 

子ども時代の自分との対話とは、自分の心の中にいる「傷ついた子どもの頃の自分」と向き合い、語りかけることでインナーチャイルドを癒していく方法です。

 

具体的には、リラックスした状態で子どもの頃を思い出し、当時の自分と心の中で会話をするイメージワークを行います。

 

この方法が効果的なのは、今の感情的な反応の元になっている過去の記憶にアクセスして、新しい視点で見直すことができるからです。

 

子どもに対して強く怒ってしまうとき、実は脳が過去の体験と今の状況を無意識に重ね合わせて、「また否定される」「どうせ愛されない」といった幼い頃の恐れが反応しているのです。

 

 

「そんな昔のことが今の私に影響してるなんて…」と思うかもしれません。

 

でも、脳の感情記憶はとても強力で、特に強い感情を伴った体験ほど、深く刻み込まれているんです。

 

 

子ども時代の自分との対話を始めるには、次のステップを試してみてください。

 

-安心できる時間と場所を作る:

子どもが寝た後や、一人になれる時間に、静かで落ち着ける場所を選びましょう。

10〜15分の短い時間で大丈夫です。無理のない範囲で始めてみてください。

 

- リラックスする:

深呼吸を何度か繰り返して、体の力を抜きます。

目を閉じて、自分が安全で守られていると感じられる場所をイメージするのも効果的です。

 

- 幼い頃の自分を思い浮かべる

特に傷ついた出来事や、怒られた経験がある年齢の自分をイメージしてみましょう。

「どんな服を着ていたか」「どんな表情だったか」「周りには何があったか」など、具体的に思い出すと対話しやすくなります。

 

- 優しく話しかける
その幼い自分に、今の大人のあなたが優しく声をかけます。

「大丈夫だよ」「あなたは愛される価値がある」など、当時欲しかった言葉をかけてあげてください。

 

 

脳科学の研究では、このような想像上の対話でも、脳は実際の体験と同じように反応することが分かっています。

子ども時代の自分との対話は、ただ過去を振り返るだけでなく、今のあなたの感情的な反応を変えていくための大切なステップなのです。

 

親から受け継いだ怒りの連鎖を断ち切るための考え方

 

怒りの連鎖が起きてしまうのは、親から受け継いだ行動パターンを無意識に繰り返してしまうからです。

 

「こんな親にはならないと思っていたのに…」と、自分にがっかりしている方も多いのではないでしょうか。

 

でも大丈夫です。

 

このパターンは脳に刻まれた反射的な反応ですが、意識することで変えていけます。

 

怒りの連鎖を断ち切るための考え方を、具体的にご紹介します。

 

- 「私には選べる」と知ること:

怒りを感じても、その怒りのままに行動するかどうかは自分で選べます。

まず「今、怒りを感じているけど、どう反応するかは選べる」と自分に言い聞かせてみましょう。

このほんの一瞬の間を作ることが、連鎖を断ち切る第一歩です。

 

- 「子育てで大切にしたいこと」をはっきりさせる

あなたが本当に大事にしたい子育ての価値観は何ですか。

「子どもの自己肯定感を育てたい」「安心感を与えたい」など、自分の軸となる価値観を書き出してみましょう。

怒りが湧いたとき、この価値観を思い出すことで、衝動的な反応を抑えられます。

 

- 「完璧な親」を目指すのをやめる

誰も完璧な親にはなれません。

子育てで失敗したり後悔することは、誰にでもあります。

「良い親」か「悪い親」かの二択ではなく、「ほどほどに良い親」を目指せば十分なのです。

 

あなたが怒りの連鎖を断ち切ろうと努力することは、子どもが将来感情をコントロールする力を育むことにもつながります。

 

「私は親から受け継いだ怒りのパターンに縛られない。自分らしい新しい子育てを選べる」

 

そう思えるようになると、怒りの連鎖を断ち切り、穏やかな親子関係を築いていけるはずです。

 

ヒステリックに怒ってしまった後の修復法

 

でもどれだけ意識していても、時にはヒステリックに怒ってしまうことがあります。

 

そんなときこそ、子どもとの関係を修復し、自分も成長できる大切なチャンスです。

 

修復とは、ただ謝るだけではなく、関係を立て直すための大事なプロセスなのです。

 

 

修復が重要な理由は、脳科学的にも説明できます。

 

子どもが親の怒りを受けると、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、心の安全感が失われます。

 

でも、適切な修復が行われると、子どもの脳内で愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されて、安心感が戻ってくるのです!

 

 

効果的な修復には、次のステップがあります。

 

 

- まず自分の気持ちを落ち着かせる:

まずは自分の感情が静まるまで時間を取りましょう。

深呼吸をしたり、その場を離れたりして、冷静さを取り戻します。

「このまま怒りながら話しても良くならない」と認識することが大切です。

 

- 落ち着いてから謝る:

冷静になったら、シンプルに謝りましょう。

「さっきママ(パパ)、怒りすぎてごめんね。あなたが悪いんじゃなくて、ママ(パパ)が感情をコントロールできなかったの」と伝えます。

長い説明や言い訳はいりません。

 

- 子どもの気持ちを受け止める:

謝った後は、子どもの感情を受け止める時間を作りましょう。

「怖かったよね」「悲しかったよね」など、子どもの気持ちを言葉にして共感します。

子どもの反応を急かさず、じっくり見守る姿勢が大切です。

 

- 一緒に次の方法を考える:

年齢が高い子どもなら、「次に同じことがあったら、どうしたらいいと思う?」と一緒に解決策を考えてみましょう。

この対話が、子どもの問題解決力と感情コントロール力を育てます。

 

 

子どもの脳はとても柔軟です。

 

たとえ怒られた経験があっても、その後の修復で回復する力を持っています。

 

カリフォルニア大学の研究では、親子のぶつかり合いは避けられないものだけれど、その後きちんと修復すれば、むしろ子どもの回復力(レジリエンス)を育てる機会になると言われています。

 

修復のプロセスは、子どもとの信頼関係を深めるだけでなく、あなた自身が成長するための貴重な学びにもなります。

 

完璧を目指すのではなく、誠実に修復しようとする姿勢こそが、健全な親子関係を築く土台になるんですよ。

 

まとめ:怒りの連鎖を断ち切り、穏やかな毎日を取り戻そう

 

今回は、子どもに対してヒステリックに怒ってしまい自己嫌悪に陥っている方に向けて、

 

- 怒りが生じる脳のメカニズム
- 感情をコントロールするための実践的な方法
- インナーチャイルドを癒して根本から変わる方法

 

上記について、私自身の子育て経験と脳科学の知識を交えながらお伝えしてきました。

 

 

子どもに対してヒステリックに怒ってしまうのは、あなたの脳が「サバイバル・モード」に入っているから。

 

特に忙しい朝や疲れがたまった夕方など、ストレスフルな状況では、脳の扁桃体が反応して冷静な判断ができなくなってしまいます。

 

 

「また怒っちゃった…」と自分を責める気持ち、よくわかります。

 

でもこれは脳の自然な反応であって、あなたが「ダメな親」だからではありません。

 

 

インナーチャイルドを癒す道のりは、時には勇気がいるかもしれません。

 

でも、あなたが自分自身と向き合って癒すことができれば、子どもたちにも同じ安心感と自己肯定感を与えられるようになります。

 

 

親から子へと続いてきた怒りの連鎖を、あなたの代で断ち切ることができるんです!

 

 

まずは今日、怒りを感じたときに「深呼吸」を意識してみてください。

 

そして夜、子どもが寝た後に、ほんの少しでいいので幼い頃の自分に思いを馳せてみましょう。

 

小さな一歩の積み重ねが、あなたと子どもの人生を大きく変えていきます。

 

心から応援しています。

 

 

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