
「また子どもに怒鳴ってしまった…このままだと子どもに悪影響を与えてしまうんじゃないか」
「夕方になると、なぜかイライラして感情的になってしまう…どうすれば落ち着いて対応できるのだろう」
子どもに対して感情的に怒ってしまうとき、その根本には単なる疲れやストレスだけではなく、あなた自身の幼少期の体験が強く影響しているかもしれません。
実は、私たちが子どもに示す感情的な反応パターンは、親から子へと無意識のうちに受け継がれる「世代間連鎖」の一部なのです。
この連鎖か一歩抜け出すためには、まず自分の怒りの引き金やパターンを客観的に観察し、幼少期の体験との関連を理解することから始めましょう。
そしてインナーチャイルド(子ども時代の心の傷)からのメッセージに耳を傾けることで、新しい親子関係の道が開けてくるはず。
この記事では、子育て中に感情的になってしまうことに悩む方に向けて、
- 怒りが爆発する引き金を見つける具体的な方法
- 感情爆発の背景にある根本的な原因
- 怒りの連鎖を断ち切るための実践的な対処法
上記について、自身もインナーチャイルドを扱うことで子育てを変えてきたヒーラー・カウンセラーの経験を交えながら解説しています。
子どもに対して感情的になってしまうのは、あなたが「悪い親」だからではありません。
むしろ、より良い親になりたいという思いの表れかもしれないのです。
この記事を通して、自分自身の内側にある子どもの声に耳を傾け、親子ともに笑顔になれる関係づくりのヒントを見つけてください。
子どもにヒステリックに怒る自分の引き金を知る
子どもに対してヒステリックに怒ってしまう原因は、あなた自身の内側にある思いがけない「引き金」かもしれません。
その引き金を知ることは、感情的な対応から抜け出す第一歩となります。
怒りが爆発する瞬間には、あなた自身の過去の体験や価値観、その日の疲労度など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
これらの引き金を理解することで、「また怒ってしまった…」という後悔の連鎖から抜け出すヒントが見えてくると思います。
以下では、自分の感情の引き金を見つけるための具体的な方法について解説していきます。
怒りが爆発する瞬間を観察し記録しよう
怒りの引き金を見つけるには、感情が爆発する瞬間を客観的に観察し記録することが効果的。
「怒りの日記」を作って、怒りを感じた状況を詳細に書き留めてみましょう。
怒りの日記には、「何があったか」「どう感じたか」「どんな考えが浮かんだか」「体はどう反応したか」という4つの要素を記録します。
例えば、子どもがおもちゃを片付けないときに怒ってしまった場合、「子どもが3回言っても片付けなかった(何があったか)」「無視された気分になった(どう感じたか)」「私の言うことを聞かないなんて(どんな考えが浮かんだか)」「胸が締め付けられ、声が大きくなった(体はどう反応したか)」というように具体的に書き出してみましょう。
「また怒鳴ってしまった…」と自分を責めるのではなく、何が起きたのかを冷静に観察することが大切です。
以下は私の例です。
息子が遊びに夢中で私の呼ぶ声に反応しなかった時(何があったか)
わざと無視されたように感じて(どう感じたか)
バカにするな!という気持ちになり(どんな考えが浮かんだか)
胸から頭に何かが上がっていくような感覚になり、怒鳴った(体はどう反応したか)
この記録を続けることで、特定の状況や言動が繰り返し怒りの引き金になっていることに気づくかもしれません。
記録を取る際のポイントは以下の通りです。
- タイミング:
できるだけ怒りが収まったすぐ後に記録しましょう
- 具体性:
抽象的な表現ではなく、具体的な状況や言葉を書き留めましょう
- 感情の強さ:
怒りの強さを10段階で評価しましょう
- 身体感覚:
怒りを感じたときの身体の変化(動悸、息苦しさなど)も記録しましょう
心理学の研究からも、感情を言語化することで感情のコントロールが向上することが示されています。
自分の怒りを「観察」する習慣をつけることで、感情に飲み込まれるのではなく、一歩引いた視点で客観的に対応できるようになるでしょう。
自分のイライラが高まる時間帯とは
怒りの引き金は、特定の時間帯に集中していることがよくあります。
一日の中で自分がイライラしやすい時間帯を特定することで、効果的な対策が立てられるようになります。
多くの親が「魔の時間帯」と呼ぶ夕方から夜にかけては、特に注意が必要。
この時間帯は、仕事や家事の疲れが蓄積し、血糖値が下がり、ホルモンバランスも変化している状態です。
さらに子どもも疲れて機嫌が悪くなりやすく、夕食の準備や入浴、就寝といったタスクが重なることで、親のストレスレベルが上昇します。
「子どもがぐずるのがいつも夕食の準備中で、本当にイライラする!」という悩みを持つ方も多いでしょう。
私もそうでした。
一人で大人しく遊んでくれることを切に願ったものです。
時間帯別のイライラ傾向を把握するには、以下の方法が効果的です。
- 一週間記録:
一日を朝・昼・夕方・夜に分け、各時間帯のイライラ度を記録
- パターン分析:
記録を見返し、イライラが高まる時間帯のパターンを特定
- 予防策の検討:
怒り爆発リスクの高い時間帯に向けた具体的な対策を立てる
例えば、夕方の「魔の時間帯」に対しては、事前に簡単な夕食の献立を考えておく、子どもが静かに遊べるおもちゃを用意しておく、可能なら夫や家族のサポートをお願いする、などの対策が考えられます。
時間帯による自分の感情変化を認識することで、「なぜこの時間にいつも怒ってしまうのだろう」という疑問に答えが見つかります。
そして、その認識こそが効果的な対策の第一歩になるのです。
親自身の心理状態が怒りに与える影響
子どもに対する怒りの多くは、実は子どもの行動そのものではなく、親自身の心理状態が大きく影響しています。
自分の内側にある感情や思考のパターンを理解することで、怒りの本当の原因が見えてくるでしょう。
親の心理状態が怒りの引き金となる主な要因には、以下のようなものがあります。
- 疲労とストレスの蓄積:
睡眠不足や休息の不足は、感情のコントロールを困難にします。
特に小さな子どもを育てている親は慢性的な睡眠不足状態にあることが多く、些細なことでも怒りが爆発しやすくなっています。
- 完璧主義への執着:
「良い親でなければならない」「子どもはきちんとしつけるべき」といった強い信念や完璧主義は、現実との落差で怒りや失望を生みます。
- サポート不足による孤独感:
育児の責任を一人で背負っているという感覚は、怒りの閾値を下げます。
特に夫の協力が得られないと感じている場合、その不満が子どもへの怒りとなって表れることがあります。
- 自己否定感の刺激:
子どもの行動を自分の価値や能力の評価と結びつけてしまうと、子どもが言うことを聞かないことが自分の否定のように感じられ、過剰な反応を引き起こします。
「子どもの行動にイライラするのではなく、実は自分自身のストレスや完璧主義にイライラしているのかもしれない…」と気づくことが、感情的な反応を変える重要なステップです。
親の心理状態を健全に保つためには、自分自身のケアが欠かせません!
短時間でも良いので自分だけの時間を確保する、無理な予定は入れない、完璧を求めすぎない、サポートを求めることを恥じないなど、心の余裕を作る工夫が大切。
子どもへの怒りは、多くの場合「子ども」ではなく「親自身の内側」に原因があります。
この気づきが、感情的な反応パターンを変える出発点となるでしょう。
感情爆発のパターンから見える根本原因
子どもに対して感情的に怒ってしまうとき、その原因は表面的な子どもの行動ではなく、あなた自身の内側にある「インナーチャイルド」からのメッセージかもしれません。
怒りのパターンを分析すると、そこには幼少期の体験や現在のストレス、社会的プレッシャーなど、複数の根本的な要因が隠れています。
これらの根本原因を理解することは、感情的な反応を単に抑えるのではなく、その源から変化させるために不可欠。
自分の怒りの原因が「子どもの行動」ではなく「自分自身の内側」にあることに気づくことで、問題解決のアプローチが根本的に変わるでしょう。
以下では、感情爆発の背景にある三つの主要な根本原因について詳しく解説していきます。
まずは、私たちの感情反応に最も深い影響を与える「幼少期の親子関係」から見ていきましょう。
幼少期の親子関係が今の自分に残すもの
子どもに対して感情的に怒ってしまうパターンの多くは、実はあなた自身が子ども時代に経験した親との関係性が色濃く反映されています。
この「世代間連鎖」と呼ばれる現象は、無意識のうちに親から子へと感情的な反応パターンが引き継がれていくメカニズムです。
私たちの脳は、幼少期に繰り返し経験したことを「正常」として記憶します。
例えば、あなたが子どもの頃、食べこぼしで親に怒鳴られた経験があるなら、親になった今、自分の子どもが同じことをした時に、無意識のうちに同じ反応を再現してしまうのです。
「なぜ自分が親にされて嫌だったことを、自分の子どもにしてしまうのだろう」と疑問に思った経験がある方も多いのではないでしょうか。
この連鎖の根底には、解決されていない幼少期のトラウマや感情があります。
子ども時代に十分に受け止められなかった感情は、大人になっても私たちの中に「インナーチャイルド(子ども時代の心の傷)」として存在し続けます。
自分の子どもが特定の行動をとったとき、このインナーチャイルドが過去の感情を再体験し、それが感情爆発として表れるのです。
「自分の親は感情的だったから、自分もそうなってしまうのは仕方ない…」と諦めている方もいるかもしれません。
しかし、この連鎖を理解することは、それを断ち切るための重要な第一歩となります。
幼少期の影響を認識し、新しいパターンを作るためのステップは以下の通りです。
- 自分の親の対応を思い出す:
子どもに怒った後、同じ状況で自分の親ならどう反応していたかを振り返る
- 感情の根源を探る:
「なぜこれほど強く反応するのか」を自問し、過去の記憶や感情との繋がりを探る
- 新しい対応を意識的に選ぶ:
過去のパターンに気づいたら、意識的に異なる反応を選択してみようとする
この世代間連鎖の認識は、自分を責めるためのものではなく、自分を理解するためのものです。
私は幼少期、父親の呼ぶ声に気づかず、結果的に無視してしまった時、「バカにするな!」と怒鳴られ叩かれていました。
なので、同じように息子に無視されると、イライラが刺激されていたのです。
自分の反応パターンの根源を知ることで、より意識的な親になるための基盤が築かれるでしょう。
ストレスや睡眠不足が引き起こす感情の波
親の感情爆発の重要な原因として、日常的なストレスや睡眠不足などの身体的・精神的な疲労があります。
こうした要因は、通常なら穏やかに対応できるような子どもの行動に対しても、過剰に反応してしまう引き金になりがちです。
人間の脳は、ストレスや疲労がたまると感情コントロールを担当する前頭前野の機能が低下します。
特に子育て中の親は、慢性的な睡眠不足や休息時間の不足に悩まされていることが多く、感情のコントロールが難しい状態に陥りやすいのです。
「昨日はこんなことで怒らなかったのに、今日はなぜこんなに感情的になるのだろう」という経験は、このメカニズムによるものかも。
ストレスと怒りの関連については、以下のような特徴があります。
- 閾値の低下:
ストレスや疲労が蓄積すると、怒りを感じる閾値が下がり、些細なことでも感情が爆発しやすくなる
-感情の増幅:
通常なら軽い苛立ちで済むところが、ストレス下では激しい怒りとして表出する
- 回復力の低下:
ストレス状態では、感情が高ぶった後の回復に時間がかかる
特に、仕事と育児を両立する共働き家庭や、不規則な勤務体系の職業(医療従事者など)の親、ワンオペの親などは、このストレスと感情の関連に特に注意が必要。
ストレスや疲労による感情爆発を防ぐためには、自分自身のケアを最優先する意識が何よりも大切になります!
- 睡眠の質を高める:
短時間でも質の良い睡眠を確保するための環境づくり
- 小さな休息を取り入れる:
1日の中で5分でも自分だけの時間を確保する習慣
- ストレスサインの早期発見:
体の緊張や思考の変化など、ストレスの初期サインに気づく
「子どものために自分を犠牲にするのが親の役目」という考えは、結果的に親子関係を悪化させる原因になります。
あなた自身が心身ともに健康であることが、子どもの心身を健全に保つことにつながるんですよ。
完璧な母親像に縛られていませんか
多くの親、特に母親が感じる社会的・内的なプレッシャーは、感情爆発の重要な要因となっています。
「完璧な親でなければならない」という思い込みは、現実とのギャップを生み、怒りや挫折感をもたらすことがあります。
現代社会は、親、特に母親に対して矛盾する期待を押し付けがち。
キャリアを維持しながらも献身的な親であること、子どもの自主性を尊重しながらも適切なしつけをすること、自分の時間を持ちながらも常に子どもを最優先することなど、これらの期待は現実的には両立困難なものばかりですよ!
「SNSで見る他のママたちは完璧に見えるのに、なぜ自分はこんなに感情的になってしまうのだろう」と自分を責めてしまうことはありませんか?
完璧主義的な親の特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 高すぎる基準:
子どもの行動や成長に対して非現実的な期待を持ってしまう
- 失敗への不寛容:
自分や子どもの小さなミスを過大に捉え、許せない
- 白黒思考:
物事を「完璧か失敗か」の二択で判断しがちになる
- 他者との比較:
他の親と自分、他の子どもと自分の子どもを常に比較し、評価する
このような完璧主義的な考え方は、子どもの自然な行動(例:食べこぼし、おもちゃの散らかし、忘れ物など)に対して過剰に反応する原因となります。
完璧主義から解放されるためには、以下のような視点の転換が役立つでしょう。
- 「完璧な親」ではなく「ほどほどな親」を目指す:
子どもの健全な成長には、完璧な環境ではなく、愛情と安心、そしてほどほどの失敗経験が必要だという認識
- 自分を大切にする:
自分自身に対しても子どもに対するのと同じような優しさと理解を持つ
- 価値観を見直す:
「こうあるべき」という思い込みを見直し、家族にとって本当に大切なことは何かを考える
「完璧な親」という幻想から解放されることで、子どもとの関係はより自然で暖かいものになっていきます。
完璧を目指すのではなく、失敗から学び、成長し続ける親の姿こそ、子どもにとって最高のロールモデルになるのです。
怒りの連鎖を断ち切る具体的な対処法
子どもに対する感情的な怒りのパターンを変えることは、一朝一夕にはいきません。
でも具体的な対処法を実践することで少しずつ変化を生み出すことは可能です。
あなたの心の奥底にある「インナーチャイルド」からのメッセージを理解し、新しい対応方法を少しずつ身につけていくことが大切です。
怒りのパターンを変えるためには、短期的な対処法と長期的な対処法の両方が必要になります。
瞬間的に生じる感情に対する緊急対応と、根本的な原因に働きかける癒しのアプローチを組み合わせることで、少しずつ変化が生まれてくると思います。
以下では、怒りの連鎖を断ち切るための具体的な対処法を、緊急対応から長期的な解決策まで段階的に解説していきます。
まずは、怒りを感じた瞬間に実践できる緊急対応から見ていきましょう。
怒りを感じたら試したい3つの緊急対応
怒りが込み上げてきた瞬間に、その感情に飲み込まれず冷静さを取り戻すための緊急対応法があります。
これらの方法は、感情が爆発する前の「黄色信号」の段階で実践することで最も効果を発揮するでしょう。
まず理解しておきたいのは、怒りの感情には必ず「前兆」があるということ。
胸の締め付け、呼吸の速さ、声のトーンの変化など、あなた自身の身体が発するサインに気づくことが大切です。
「また怒ってしまった…」と後悔する前に、この前兆に気づいて対処する習慣をつけましょう。
ここでは、すぐに実践できる3つの緊急対応法をご紹介します。
- 深呼吸と6秒ルール:
怒りを感じたら、その場で深呼吸を3回行い、何か言葉を発する前に6秒間待ちます。
この短い時間が、感情と行動の間に必要な「間」を作り出します。
6秒という時間は科学的にも、強い感情の最初の波が収まるのに効果的な長さだと言われています。
- その場を離れる:
可能であれば、一時的にその場を離れるという選択も有効。
「ちょっとトイレに行ってくるね」や「お水を飲んでくるね」など、自然な言い方で短時間でも場を離れることで、感情の高ぶりを鎮める時間が確保できます。
- 「今、ここ」に意識を向ける:
怒りの感情は過去や未来の心配と結びついていることが多いもの。
意識的に「今、この瞬間」に注目するマインドフルネスを実践しましょう。
床の感触、手の温かさ、周囲の音など、五感で感じられることに集中します。
「子どもが言うことを聞かないとき、ついイライラして声を荒げてしまう」という悩みを持つ方も多いでしょう。
そんな時こそ、緊急対応法の出番。
緊急対応法を実践する際の重要なポイントは、自分に合った方法を見つけ、日常的に練習しておくことです。
イライラしていない状態でこれらの方法を試してみて、自分にしっくりくるものを選びましょう。
そうすることで、実際に怒りが生じた時に自然と対応できるようになります。
子どもの発達段階に合わせた理解と対応
子どもに感情的に怒ってしまうパターンを変えるには、子どもの発達段階に応じた行動の理解が欠かせません。
子どもの行動が年齢相応のものであると知ることで、「わざとやっている」という誤解が解け、冷静な対応がしやすくなります。
幼い子どもの「言うことを聞かない」「片付けない」「食べこぼす」などの行動は、決して親に対する反抗や嫌がらせではなく、その年齢の発達段階では自然な行動であることがほとんどです。
「うちの子はどうしてこんなことをするの?」と思ったとき、それは単に子どもの発達段階に対する理解が不足しているだけかもしれません。
年齢別の理解と対応のポイントをいくつか紹介します。
- 2〜3歳:
自己主張が強くなる「イヤイヤ期」。
反抗や拒否は自律性を発達させるための重要なプロセスであり、決して親への嫌がらせではありません。
選択肢を与える(「赤い靴と青い靴、どっちがいい?」)など、自分で選択する機会を作ることで対立を減らせます。
- 4〜5歳:
想像力が豊かになる時期。
現実と空想の区別がまだ曖昧で、集中力も短いため、指示を理解していても忘れてしまうことも。
一度に一つの指示を具体的に伝え、視覚的な手がかり(タイマーやイラスト)を使うと効果的。
- 小学生:
論理的思考が発達し始めますが、まだ完全ではなく、時に大人の考えを理解できないこともあります。
また、友人関係や学校での出来事がストレスとなり、家で感情を爆発させることも。
「なぜそうするのか」の理由を説明し、感情に共感することが大切です。
子どもの発達に関する理解を深めることで、「この行動は年齢相応で正常なものだ」と認識できれば、感情的な反応は自然と減っていくでしょう。
子どもの発達について学ぶことで、親自身の心の余裕を生み出すことができます。
自分を責めずインナーチャイルドを癒す方法
子どもに対して感情的に怒ってしまった後、強い自己嫌悪や罪悪感に苛まれることがよくあります。
しかし、自分を過剰に責めてしまうことが、実は次の感情爆発を引き起こす隠れた要因となっているのです。
自分を責めるのではなく、あなた自身の内側にある「インナーチャイルド(子ども時代の心の傷)」を理解し癒すことが、怒りのパターンを変える鍵となります。
インナーチャイルドとは、あなたの中に存在する子ども時代の傷ついた想いを抱えた部分のこと。
子どもに怒りを感じるとき、実はあなたのインナーチャイルドが刺激されていることが多いのです。
「自分が子どもの頃に経験した怒り、恐れ、悲しみが今、目の前の状況によって呼び起こされている」という認識が、変化の第一歩となります。
インナーチャイルドを癒すためのステップを以下に紹介します。
- 自分を許す練習:
子どもに怒ってしまった後は「私はダメな親だ」と自分を責めるのではなく、「私も人間だから感情的になることがある。次はもう少し違う対応ができるよう努力しよう」と自分に優しく語りかけましょう。
自分を許すことは、子どもへの謝罪の前提条件でもあります。
- 内側の子どもとの対話:
静かな時間に、あなたが子どもだった頃の写真を見たり、当時の自分を思い浮かべたりしてみましょう。
その子に「どんな気持ちだった?」「何を望んでいた?」と優しく問いかけ、その答えに耳を傾けます。このシンプルな対話が、深い癒しをもたらすことがあります。
- 自分自身への「再子育て」:
あなたが親から受けたかった対応を、今の自分自身に提供してみましょう。
例えば「失敗しても大丈夫だよ」「あなたはそのままで十分価値がある」などの言葉をかけることで、インナーチャイルドは少しずつ癒されていきます。
「子どもに怒鳴ってしまった後、自分を責めて落ち込む…その負のスパイラルから抜け出せない」という悩みを持つ方も多いでしょう。
自分を責める習慣から解放されることで、子どもへの対応も自然と穏やかになっていくのです。
インナーチャイルドの癒しは継続的なプロセスであり、一朝一夕に完結するものではありません。
しかし、日々少しずつ自分に優しく接する習慣をつけることで、徐々に変化が現れるでしょう。
自分自身を癒すことが、子どもとの関係を癒す第一歩なのです。
サポートを求め孤独な子育てから抜け出す
子育ての困難や感情コントロールの課題を一人で抱え込んでいては、怒りの連鎖をなかなか抜け出せないことが多いです。
適切なタイミングで適切なサポートを求めることが、感情的な反応パターンを変える重要なステップとなります。
子育ては本来、家族や地域全体で担うべきもの。
しかし現代社会では核家族化や地域のつながりの希薄化により、親、特に母親が孤立しがちです。
「私一人で全部やらなければ」というプレッシャーは、ストレスを増大させ、容易に怒りの引き金となります。
サポートを得るための具体的な方法を以下に紹介します。
- パートナーに協力を求める:
感情的になりやすい時間帯(夕方の家事や子どもの就寝準備など)について、パートナーに具体的な協力を求めましょう。
「子どもの入浴を担当してほしい」など、明確な形で伝えることが大切です。
「なんでわかってくれないの?!」という批判ではなく、「子どもとの関わりをもっと持ってほしい」などという肯定的な希望として伝えると効果的でしょう。
- ママ友や子育て仲間とのつながり:
同じ年齢の子どもを持つ親同士の交流は、共感と実践的なアドバイスの両方を得られる貴重な機会。
地域の子育て支援センターやSNSの子育てコミュニティなどを活用しましょう。
「自分だけじゃない」という安心感が得られるだけでも、心理的な負担は大きく軽減します。
- 専門家のサポートを活用する:
必要に応じて、子育てカウンセラーや心理士などの専門家に相談することも検討しましょう。
特に、自分の怒りが制御できず、子どもとの関係に深刻な影響が出ている場合は、専門的な助けを求めることが最善の選択となることも。
自治体が提供する子育て相談サービスも有効に活用できます。
「助けを求めることは弱さではなく、親としての賢明な判断だ」という認識を持つことが大切です。
一人で完璧を目指すより、必要なサポートを得ながらバランスを取ることが、結果的に子どもにとっても良い環境を作ります。
サポートを求める際のハードルの一つは「他の人は上手くやっているのに、私だけがダメなのではないか」という恥の感情かもしれません。
しかし実際には、多くの親が同じような悩みを抱えています。
勇気を出して最初の一歩を踏み出すことで、思いがけない支援や共感が得られるでしょう。
孤独な子育てから脱却し、適切なサポートネットワークを構築することは、怒りのコントロールだけでなく、親自身の人生の豊かさにも繋がるでしょう!
まとめ:怒りのパターンを知り、親子の笑顔を取り戻そう
今回は、子どもに対して感情的に怒ってしまうことに悩んでいる親御さんに向けて、
- 自分の怒りが爆発する引き金やパターンを見つける方法
- 感情爆発の根本にある心理的要因
- 怒りの連鎖を断ち切るための具体的な対処法
上記について、インナーチャイルドのヒーリングを通じて子育てを変えてきた私の経験を交えながらお話してきました。
子どもに対する感情的な怒りは、あなた自身の内側にある「インナーチャイルド」からのメッセージかもしれません。
幼少期の親子関係やストレス、完璧主義など、怒りの根底には様々な要因があり、これを理解することが変化への第一歩となります。
あなたが少しずつ自分の感情パターンを理解し、新しい対応方法を取り入れていくことで、子どもとの関係はより穏やかで温かいものへと変わっていくでしょう。
今日から「怒りの日記」をつけたり、6秒ルールを実践したり、同じ悩みを持つ親とつながったりするなど、できることから一歩踏み出してみてください。
応援しています!
自分で自分を変えていくのはすごく難しい、どうせ無理と諦めてかけていらっしゃる方、まずはE-BOOK『子育てのイライラ!ヒステリック完全解消3ステップ』を読んでみませんか?
今ならメルマガ登録でもれなくプレゼント中!↓
四コマ漫画・イラスト満載のE-BOOKだから、スッと心に入ってくる、実践しやすい
変わりたくても変われないあなたを根本からサポート
詳しくは画像をクリックしてくださいね!
関連記事