沖縄ハーブ「月桃」で 子どもと一緒に楽しむナチュラルライフ

 

ハーブは日常に振り回され余裕がない気持ちに、心地よい彩り豊かなひと時を与えてくれます

 

私は沖縄で畑をやっていますが、そこで育つハーブたちに日々助けられてます。

 

今回は、沖縄のあちこちに自生して気軽に手に入りやすい上、色々と活用できる優れたハーブ「月桃」について、期待される効能効果やその活用法についてお話ししたいと思います。

 

月桃とは

 

月桃はショウガ科の多年草で、独特の甘い香りがします。

沖縄では古くから「サンニン」と呼ばれています。

日本の中でも、沖縄や九州南部、屋久島など南の暖かい地方で見ることができます。

 

高さは1~3メートルほどにもなり、1年中艶やかな大きな葉を茂らせ、夏には白やピンク色のつぼみを付け、その中から蘭のような黄色い花を咲かせます。

このつぼみ、見た目はふっくらしてみずみずしく、桃の実のような形をしています。

これが、「月桃」という名前の由来です。

 

月桃にはたくさんの効能があり、最近注目されているハーブなのです。

 

月桃の効能

 

月桃は赤ワインの34倍ものポリフェノールが含まれています。

ポリフェノールには抗酸化作用、抗炎症作用があり、アンチエイジングや美肌・アレルギー改善の効果が期待できます。

 

また月桃の種子は昔から漢方薬として健胃、整腸、食欲増進、毒虫刺されの対処、咳止めなどに利用されてきました。

「仁丹」の原料にも、月桃の種子が使われているそうです。

 

月桃には強い抗菌作用があり、防虫・防カビ・消臭効果があることでも知られています。

 

 

そして月桃の香りはストレスや不安の緩和やリラックスの効果があるようです。

 

そんな沢山の効果が期待できる月桃を、日々の生活の中に楽しみながら取り入れてみましょう。

 

月桃のハーブティ

手前が月桃の実、左奥が月桃の葉

 

月桃は甘く爽やかな味と香りがするハーブティになります。

 

月桃のハーブティは簡単に作れます。

 

月桃の葉なら、良く洗って細かく刻んで、乾燥するまで干します。

月桃の花が咲いたあとにできる月桃の実は、そのまま乾燥するまで干すだけです。

乾燥した月桃の実や葉のドライハーブは密封できる容器に入れ、冷蔵庫で保存すると日持ちします。

 

月桃の実や葉にお湯を注ぐと美味しい月桃のハーブティになります。

 

ガラスポットで見た目も楽しい月桃の実のハーブティ

 

また、夏は煮だしたものを冷蔵庫で冷やして飲むと、更に美味しさを感じます。

冷たい月桃のハーブティはわが家に遊びに来る子どもたちに大人気。

みんな、ゴクゴク飲んでくれます。

 

月桃でクッキング

ムーチー

沖縄では旧暦の12月8日、餅粉で作った餅を月桃の葉でくるんで蒸したお菓子、ムーチーを作って、厄払いと健康を祈願する習わしがあります。

旧暦の12月8日前は、スーパーなどの店頭で、餅粉や月桃の葉、ムーチーがずらっと並びます。

 

ムーチーの作り方はとっても簡単。

もち粉(白玉粉)、水、砂糖(黒糖なら更に美味しい)を混ぜ合わせて耳たぶくらいの固さになったものを月桃の葉にくるみ、蒸すだけ。

単純な作業なので、子どもでも簡単にできます。

 

月桃の独特な香りが染み込んだ、美味しいおもちのおやつです。

月桃の葉っぱには抗菌作用があるので、3日くらいまでは常温でいただけます。

 

月桃の花の酵素シロップ

 

5月、月桃の花が咲き始める時期を狙って、月桃の花の酵素シロップを作りましょう。

 

作り方はつぼみの状態の月桃の花と月桃の花の分量の1.1倍の砂糖を混ぜるだけ。

(詳しくは酵素ジュースの作り方を検索してください)

 

酵素シロップは水や炭酸で割って飲むと、月桃の香りがほのかに漂う爽やかなジュースになりいます。

 

シロップができたあとの月桃の花も、細かく刻んでケーキやクッキーに混ぜると美味しくいただけるようですよ。

 

その他の料理

 

蒸し料理、蒸しパンや魚を蒸すときなど、月桃の葉っぱを敷いて蒸すと、月桃の香りが染み込みます。

私はオーブンでチキンや魚のハーブ焼きを作るときに、バジル、オレガノ、フェンネル、レモングラスなどのハーブと一緒に、月桃の葉や実を砕いたものを使ったりします。

 

月桃の草木染

月桃は草木染もできます。

月桃の茎や葉、実を使います。

花をつける前の月桃だと、鮮やかなピンク色になり、それ以外の季節だと、黄緑がかったピンク色となります。

 

草木染は台所でもできるので、子どもと一緒にTシャツやハンカチを染めるのも面白いです。

(草木染のやり方はネットなどで調べてみてくださいね。)

 

写真の一番左はシルク混コットンのタンクトップを月桃で染めたものです。

真ん中はコットンのみのタンクトップ。

一番右は染める前の色です。

シルクや毛など、動物性の繊維の方がよく染まります。

 

肌につけると月桃のエネルギーが感じられ、心地いいです。

 

私は他にも下着やワンピース、友人の出産祝いにとベビー服を染めたりしてます。

 

月桃のお風呂

 

月桃をお風呂に入れると、お風呂の時間がさらにリラックスしたものになります。

写真は贅沢に月桃の花を入れてますが、いつもは月桃の葉を入れています。

お風呂の中で葉を割いていくと、ますますいい香りが広がります。

子どもと一緒にお風呂の中で月桃の葉で遊ぶのも楽しいひとときです。

 

冬の寒い時、月桃ハーブ足湯をするのも温まります。

 

その他月桃の楽しみ方

 

今、月桃は注目されているハーブなので、色々な月桃製品が出ています。

月桃の化粧水や月桃の石鹸、月桃の虫よけスプレー、月桃の紙や月桃そば、など。

最近は沖縄のお店や、オーガニックショップ、ネットなどで簡単に手に入ります。

 

特に月桃の虫よけスプレーはナチュラルな成分なので、安心して子どもにつけられてお勧めです。

 

まとめ

 

 

沖縄では一年中手軽に手に入る月桃ですが、本州でも寒い時期は室内に置いておくなどすれば、プランターで育てることができます。

 

月桃の独特な香りは好き嫌いがはっきり分かれるようですが、月桃の香り好き!という方は、ぜひ日常に月桃を取り入れてみてください。

 

甘い香りに包まれながら子どもと一緒に月桃に触れるのも、親子の癒しの時間になると思います。

 

 

 

 

 

 

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