
子育てをしていると「子どもの自己肯定感を高めましょう」というフレーズをあちらこちらで耳にします。
・子どもを褒めよう
・ありのままの子どもを認めよう
・子どもを信頼しよう
本やWebにはそう書かれています。
でもそれって、自分自身の自己肯定感が高くなきゃできなくない?
そしてふと気づくのです。
——私の自己肯定感が低いのって、母親との関係が影響しているのかもしれない。
そんなふうに一度でも感じたことがある方へ、この記事では自己肯定感と母親との関係を丁寧に紐解きながら、自己肯定感の低さを克服するシンプルな方法をお伝えしていきます。
15年以上たくさんの子育てに悩む母親の心に寄り添ってきた経験と、私自身の体験をもとにお話しします。
この記事の目次
そもそも自己肯定感とは何か
自己肯定感とは、自分が自分についてどう感じているかという感覚のことです。
何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかではなく、「そのままの自分を大切な存在だと思える感覚」が自己肯定感です。
言葉にすると簡単ですが、実際には「○○な自分なんて肯定できない」と感じる部分があるのが普通だと思います。
たとえば「子どもに対して感情的に怒ってしまう自分」を肯定できるでしょうか。
そんなダメな自分を肯定してしまったら、もっとひどい親になるのではないか——そんな不安が湧いてくる方もいるかもしれません。
でもね、自己肯定感とは「ダメな行動をOKにする」ことではなく、「ダメなところも含めた自分という存在を認めてあげる」ことなんです。
ここを混同してしまうと、自己肯定感を高めることに対してブレーキがかかってしまいます。
自己肯定感と母親との関係 なぜ母親の影響が大きいのか
自己肯定感は、実は生まれたときが一番高いと言われています。
赤ちゃんは「自分はダメだ」なんて思っていませんよね。
お腹が空いたら泣き、抱っこされたら安心し、自分の存在をまるごと肯定している状態です。
ではなぜ、成長するにつれ自己肯定感が低くなってしまうのか。
それは幼少期の親子関係、とりわけ母親との関係が深く影響しています。
子どもにとって母親は、多くの場合一番長い時間を過ごす存在です。
母親の表情、声のトーン、反応の一つひとつが、子どもの「自分は大切にされている」「自分はここにいていい」という感覚の土台になります。
母親が笑顔で受け止めてくれた経験は「自分はOKな存在だ」という感覚に。
母親が否定的だったり不機嫌だったりした経験は「自分はダメな存在だ」という感覚に。
もちろん母親だけが原因ということではありません。
父親や兄弟姉妹、周囲の大人の影響もあります。
でも、母親との関係が自己肯定感に与える影響は、やはり特別に大きいのです。
母親との関係で自己肯定感が低くなる原因
では具体的に、母親とのどんな関係が自己肯定感を低くする原因になるのでしょうか。
ありのままの自分を認めてもらえなかった
「もっとちゃんとしなさい」「お姉ちゃんなんだから」「○○ちゃんはできるのに」
こうした言葉を繰り返し聞いて育つと、「今のままの自分ではダメなんだ」という思い込みが心の深いところに刻まれます。
母親に悪気がなかったとしても、否定するつもりはなくっても、子どもの心は敏感に受け取ってしまうんですよね。
母親の感情に振り回された
母親がヒステリックだったり、機嫌の浮き沈みが激しかったりすると、子どもは常に母親の顔色を伺うようになります。
「自分がどうしたいか」よりも「お母さんを怒らせないようにするにはどうしたらいいか」が行動の基準になる。
これが続くと、自分の気持ちや欲求がわからなくなり、自己肯定感の土台が育ちにくくなります。
条件付きの愛情だった
「いい子にしていたら好き」「テストで100点を取ったらすごい」
このように条件付きで認められる経験ばかりだと、「何かができる自分」にしか価値を感じられなくなります。
すると大人になっても、頑張り続けないと自分には価値がないと感じて、心が休まらないのです。
母親自身の自己肯定感が低かった
実は、母親自身の自己肯定感が低いと、無意識のうちに子どもの自己肯定感も下げてしまうことがあります。
自分に自信がない母親は、子育てにも不安を抱えやすくなります。
「この子は大丈夫だろうか」という不安な眼差しは、子どもに「自分は心配される存在=何か問題がある存在」というメッセージを伝えてしまうのです。
これは誰が悪いという話ではありません。母親もまた、その母親との関係の中で傷ついてきた一人なのです。
自己肯定感が低いと人生や人間関係にどう影響するか
自己肯定感が低いと、人生のさまざまな場面に影響が出てきます。
自分は大切な存在だと思えないので、自分に自信が持てません。
すると、人の顔色を常に伺うようになります。
「嫌われたくない」「認められたい」という気持ちが強くなりすぎて、対等な人間関係を築くことが難しくなるのです。
ママ友との付き合いがしんどくなるのも、夫婦関係がうまくいかないのも、根っこをたどると自己肯定感の低さが関係していることが少なくありません。
「どうせ自分はダメだ」と色んなことを諦めがちになる方もいます。
失敗したときに、そこから学んで前に進むことができず、落ち込み続けて立ち直りが遅くなる傾向もあります。
反対に、自信のなさを隠すためにがむしゃらに頑張り続けるというパターンもあります。
側から見ると成功しているように見えても、自分を認められないので心は満たされず、ずっと不安定なまま走り続けてしまうのです。
自己肯定感が高い人はどうでしょうか。
自分を大切にしているので、同じように人も大切にできます。
対等でシンプルな人間関係を築くことができるのです。
自分が何をしたいのか、何が好きなのかを把握しているので、自分を満たす方法を知っています。
失敗から学び、前向きに活かしていけるので、幸せに成長し続ける人生を歩むことができます。
母親になった今、子どもの自己肯定感が気になる理由
子どもの自己肯定感が気になるのは、親である自分自身が子どもの自己肯定感を下げてしまっているのではないかと不安に感じているからかもしれません。
「自分のような、自信のないダメな大人に育ってほしくない」
そんな想いが心の奥にありませんか。
私の子どもには、堂々と自信に満ち溢れて、生き生きと前向きに生きてほしい——。
その気持ちはとても自然なものです。
でも、母親自身の自己肯定感が低いと「私の子育ては大丈夫だろうか」と自分が信頼できず、自分の子育てに否定的になります。
そして、そんな自分に育てられている子どもに対しても不安の目を向けてしまう。
「この子はこのままで大丈夫だろうか」
その不安な眼差しこそが、子どもの自己肯定感を下げることにつながってしまうのです。
ここで子どもの自己肯定感を高める方法を確認してみましょう。
・ありのままの子どもを受け入れる
・他の子どもと比べない
・褒める
・したいことをさせてあげる
・子どものペースを大切にする
・話を真剣に聞く
・感情的に叱らない
・感謝を伝える
・親の希望を押し付けない
・無条件に信頼する
……これって、自分自身の自己肯定感が高くないと、なかなかできないことばかりなんですよね。
余裕がある時はできるかもしれません。
でも子育てに常に余裕が持てているなら、そもそも子どもの自己肯定感のことで悩んでいないはずです。
だとしたら、何よりもまず、母親である自分自身の自己肯定感を高めることを優先した方がいい。
私はそう確信しています。
母親自身の自己肯定感を高める方法
自分の自己肯定感をまず高めよう!と決意したとしても、じゃあ、一体どうしたらいいのでしょう。
非常にシンプルに言えば、子どもの自己肯定感を高める方法を、自分自身に対してやればいいのです。
・ありのままの自分を受け入れる
・他の人と自分を比べない
・自分を褒める
・したいことを自分にさせてあげる
・自分のペースを大切にする
・自分の心の声を真剣に聞く
・感情的に自分を責めない
・自分に感謝を伝える
・理想を自分に押し付けない
・自分を無条件に信頼する
どうでしょう、できそうですか?
私自身、自分の自己肯定感やクライアントさんの自己肯定感を15年以上観察し続けてきましたが、正直に言うとこれらを実践し続けるのはなかなか難しいです。
人は変わろうと決めても、時間が経つと元に戻りやすい性質を持っています。
人のペースに合わせたり、自分と人を比べたり、自分を責めたりする——今までの思考パターンを無意識に続ける方が「楽」なんですよね。
しかも自己肯定感は目に見えないし、試験があるわけでもない。
モチベーションが続きにくいのです。
では一体どうしたらいいのか。
ポイントは、複雑なことをやろうとせず、シンプルなことをコツコツ続けることです。
自己肯定感の低さを克服するシンプルな習慣
自己肯定感は人の根幹に関わる部分です。
高くなると人生が変わるほどの力があります。
だからこそ、潜在意識は変化に抵抗します。
たとえ辛い人生であっても、今までと同じ人生を歩むことに安心感を持つのが潜在意識の性質なのです。
「自分には価値がない」「どうせダメだ」という潜在意識の情報を書き換えるには、ある程度の時間と積み重ねが必要です。
そこで、私自身が効果を実感し、クライアントさんたちにもお伝えして好評だったシンプルな方法をご紹介しますね!
毎日3つ、自分を褒めるポイントを書き出す
やり方はシンプル。
毎日3つ以上、「自分で自分が良かったと思う部分」や「自分を褒めてあげたい部分」を書き出すだけです。
寝る前に一日を振り返って書くのでも、翌日に前日を振り返るのでもOK。
できれば専用のノートを用意してくださいね。
注意点が二つあります。
①なんでもいいのでとにかく「3つ以上」書くこと
「いいところ、何にもなかった」はなしです。
「トイレのあと手を洗った自分はすごい」「子どもにご飯を作った自分は偉い」でいいんです。
究極、「生きていられて自分はすごい」で全然OK。
当たり前のように生きているから感じていないだけで、本当は生きているだけで素晴らしいことなんですよ。
②書き出したものを眺めて、湧いてくる感覚を味わうこと
実はこれが一番重要なポイントです。
自己肯定感の「感」は感覚の「感」。
自分を大切な存在だと心の底から思えているときに出てくる感覚なのです。
自己肯定感が低いときは、この感覚が失われています。
だから、「自分っていいな」「自分ってすごい」と思える部分を書き出して、それを見つめることで出てくる感覚——くすぐったさ、温かさ、ニヤニヤする感じ、スッキリ気持ちいい感じ——を味わって、少しずつ染み込ませていくのです。
小さい頃、誰かに褒められて感じたあの感覚に似ているかもしれませんね。
続けるとどう変わるか
速い人は1週間くらいで「なんだか変わってきた」という実感が得られます。
3ヶ月以上続けたら、確実に変化が現れてくるでしょう。
具体的には、気分良く過ごせる時間が徐々に増えてくる、という形で変化が現れます。
そして子どもと一緒にいるときに余裕が出てきます。
すると、子どものいいところを自然に見つけられるようになったり、話をじっくり聞いてあげられるようになっていきます。
「子どもの自己肯定感を高めよう!」と意識しなくても、自然とそういう行動ができるようになっていくのです。
もっと早く克服したい方へ インナーチャイルドを癒す
・子どものためにももっと早く変わりたい
・コツコツ続けるのが苦手で、どうせやらなくなるのが目に見えている
そんな方には、自己肯定感が低くなった根本原因である幼少期の心の傷——インナーチャイルドを癒していくことをおすすめします。
先ほどお伝えしたように、自己肯定感は生まれたときが一番高い状態です。
しかし母親や周りの大人との関係の中で傷つき(インナーチャイルド)、「どうせ自分はダメだ」「認めてもらえない存在なんだ」と自己肯定感を低くしていきます。
インナーチャイルドを癒すと、自然と「自分は自分のままでいいんだ」と思えるようになっていきます。
インナーチャイルドを癒して、前述した「毎日3つ書き出す方法」を日常に取り入れると最強です!(経験者は語る)
「インナーチャイルド 癒し」と検索するとたくさんの方法が見つかりますので、ご自身にフィットするものを選んでくださいね。
私、八神は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供しています。
興味がある方はぜひご覧ください。
まとめ
自己肯定感と母親との関係は、とても深いつながりがあります。
幼少期に母親からどう接してもらったかが、大人になった今の自己肯定感に大きく影響しているのです。
でもね、過去は変えられなくても、今から自分を変えていくことはできます。
毎日3つ、自分を褒めるポイントを書き出す。そしてその感覚を味わう。
このシンプルな習慣をコツコツ続けることで、自己肯定感は少しずつ、でも確実に高まっていきます。
そして母親であるあなたの自己肯定感が高まることは、子どもの自己肯定感を高める一番の近道です。
15年以上のセッション経験から、親が変わることが子どもの人生に対する一番の投資だと実感しています。
変化の波を、自己肯定感高く、子どもと一緒に乗りこなしていきませんか?
まずは今日から、3つずつ。是非お試しくださいね。
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