【子どものインナーチャイルド】は少ない方がいい理由

 

インナーチャイルドってご存知ですか?

 

もともとは心理学から生まれた言葉で、自分の中の子どもの部分、子どもの頃の記憶、遠い昔の幼心、子どもの頃の心の傷などと解釈されているようです。

 

子どもはインナーチャイルドが少なければ少ないほど、ありのままで幸せに育つことができます。

 

それはなぜなのでしょうか。

 

この記事では、インナーチャイルドを子どもの頃の心の傷と定義して、その理由をお話ししたいと思います。

 

インナーチャイルドってどんなふうにできるの?

 

 

 

この記事ではインナーチャイルドとは子どもの頃の心の傷、と定義しましたが、もっと詳しく見ていきましょう。

 

正確には、インナーチャイルドとは乳幼児期から成人するまでについた心の傷のことを指します。

強く傷ついたときほど、強固なインナーチャイルドとなります。

 

何がきっかけでインナーチャイルドとなるかは、子どもがきっかけとなる出来事をどう捉えたかによります。

 

育児放棄や虐待、いじめなど、世間一般的にわかりやすい心の傷の原因もあります。

しかし、甘えたいときに甘えられなかった、感情的な怒られたなど、ごく普通の家庭でよく起こりえる出来事でも心の傷になります。

 

インナーチャイルドを形成する主な体験は以下になります。

 

1.家庭内暴力を受けたこと。

2.いじめを受けたこと。

3.求める形で親からの愛情を得られなかったこと。

4.兄弟姉妹の存在により、親の愛情が減ったと感じたこと。

5.親などの状況により、家庭が安心していられる場所ではなかったこと。

6.自分のペースより、早く成長を求められたこと。

7.納得のいかない形での親との別離。

8.恒常的に否定されたこと。

9.「ダメ」という言葉を頻繁に使われたこと。

10.学力=存在価値と刷り込まれたこと。

11.存在価値を否定されるような教育を受けたこと。

 

上記の中でも、一般家庭においては、3、4、5、6、8、9などがよく起こりえるでしょうか。

 

例えば、4においては、妹や弟が生まれたから両親の関心がそちらにいってしまい、愛情が減ったように感じた、というケースや、5においては、両親の夫婦仲が悪く、家庭内がなんとなく緊張状態だった、というケースは普通に聞かれる話です。

 

親は子どもをないがしろにしようと思っているのではなく、愛情深く育てようとしていても、不可抗力で歪んで伝わってしまっている場合も多々あります。

 

インナーチャイルドってどんなふうに影響するの?

 

 

インナーチャイルドは心の奥底(潜在意識)に沈み込んでいきます。

傷ついた当時のことを記憶では忘れていても、心の奥底にはしっかり刻み込まれています。

 

インナーチャイルドはエネルギー的には肉体の周りを覆う黒いモヤのように見えます。

インナーチャイルドが大きければ大きいほど、黒いモヤの密度が濃くなり、肉体を覆う幅は大きくなります。

 

詳細な影響は次の項目で見ていきますが、インナーチャイルドはありのままに幸せに生きることの足を引っ張るような影響を出します。

 

感情をむやみに揺らしたり、必要以上に攻撃的になったり守りに入ったり、自分を幸せにする選択ができにくくなったりします。

本来の自分から歪んでしまうため、生きにくさや居心地の悪さ、焦りを感じやすくなります。

 

子どものインナーチャイルドが少ない方がいい理由

 

では子どものインナーチャイルドが少ない方がいい理由をみていきましょう。

 

感情

 

 

インナーチャイルドがあるとネガティブな感情が揺れやすくなります。

 

インナーチャイルドが影響すると、小さいころは泣きわめいたり、なかなか機嫌がなおらなかったり、いきなりむくれるなどの感情表現が多くなるかもしれません。

そういった子どものネガティブな感情表現に対し、親が否定的(例:泣きわめく子どもを叱りつける、無視する など)だと、子どものインナーチャイルドは更に大きくなる可能性が高いです。

 

すると、子どもの感情表現はどんどんひねくれたものになっていきます。

意地悪くなってみたり、ずっと無視してみたり、どうせ私(僕)なんてといじけてみたり、などです。

 

そんな子どもは感情にふりまわされる時間が長いので消耗してしまい、疲れる・めんどくさいなどと、色々なことに挑戦する意欲も失いがちです。

 

もしくは、感情表現を抑えるようになります。

そういう子どもは一見穏やかに見えますが、キラキラした子どもらしい活発さを失っていきます。

抑圧して溜まった感情は、爆発するときもありますが、体や心の病気となって現れることもあります。

 

インナーチャイルドが少なければ、子どもの感情表現はストレートで短いです。

 

感情がさっぱりとして流れがいいイメージです。

すると、周りの人との感情的に衝突することが少なく、良好な人間関係を築きやすいです。

感情にふりまわされる時間も短いので、常に元気があり、やりたいことをやっていく意欲もあります。

 

人間関係

 

 

インナーチャイルドが影響すると、どうせ自分はダメな人間だ、必要とされない人間だ、愛されていない人間だ、など、自分自身に対する否定的な見方をするようになります。

 

極端に言うと、例えば母親が自分の買って欲しいものを買ってくれなかった場合、(ママは私のことを愛してないんだ)などという捉え方をしてしまいます。

この間買ってあげたからまた今度ね、というような大人の事情も耳に入ってきません。

 

親はそんな子どもを見て、自分が否定されているように感じ、なんだか嫌な気持ちになります。

嫌な気持ちになった親が、がっかりした顔をしたり、子どもを責めるような態度をしたりすると、更に子どものインナーチャイルドは大きくなっていきます。

 

そうやってインナーチャイルドの影響で、どことなく、ちぐはぐな人間関係が生まれやすくなります。

また親との関係でスムーズな関係が育まれないと、友だちや先生など、周りの人たちとの関係もスムーズにいかなくなりがちです。

 

インナーチャイルドが大きければ大きいほど、合わない友人や先生、恋人を引き寄せたり、いじめに巻き込まれたり(いじめられる側だけでなくいじめる側としても)、周りの人が信頼できなくて引きこもったりなど、人生のあちこちでうまくいかない感じを生み出します。

 

自分自身に対する否定感が大きいので、やたらと人の顔色を伺うようになったり、反対に人を攻撃したりします。

 

インナーチャイルドが小さければ小さいほど、自己否定感を持つことは少なくなり、代わりに自分自身への信頼感が大きくなります。

 

すると、人の自分への態度や言動も、肯定的に捉えることができ、人間関係において無用なトラブルを起こしにくくなります。

自分を大切にできるので、NO!と言う場面ではNO!と言うことができます。

 

自分をしっかり持っているので、自然と合う人が引き寄せられていき、人間関係がスムーズにいきやすいです。

 

自己実現

 

 

インナーチャイルドが大きいと、周りの人たちや感情に左右され、一体自分がどうしたいのかがどんどんわからなくなっていきます。

 

自分がしたいことをする、というより、親から勧められたから、周りの人がやってるから、世間ではそれが普通だから、という方に流れやすくなります。

 

本当に自分がしたいことをやっているわけではないので、ストレスがたまっていきます。

そして、ストレスがあるのは人生において当たり前、というような捉え方をするようになります。

 

ゆくゆくは、自分のことがよくわからない、本当にやりたいことがわからない、という大人になっていきます。

 

インナーチャイルドが少なければ少ないほど、自分のことが捉えやすくなります。

そして、自分のしたいことをどんどんやっていきます。

 

自分自身を信頼しているので、失敗しても、そこから前向きに学んで次に活かしていくことができます。

すると、本当にやりたいことをやる精度が上がっていくのです。

 

本当にやりたいことをやっていると、ストレスが少なく、元気に楽しんで生きることができます。

 

これからの時代、AIなどの活用により、単純な事務作業はなくなり、よりクリエイティブな能力が求められてきます。

失敗を恐れず、前向きに楽しんで仕事をしていける人材こそ、活躍できるのではないでしょうか。

 

どうしたら子どものインナーチャイルドを少なくできるのか

 

 

ここまで、子どものインナーチャイルドが少ない方がよい理由を見てきました。

インナーチャイルドが少ない方が、より幸せな人生を送れると言えそうです。

もしかしたら、学歴や手に職、などよりもずっと、子どもの幸せな人生にとって必要な条件かもしれません。

 

ではどうしたら子どものインナーチャイルドを少なくできるのでしょうか。

 

残念ながら、一旦ついてしまったインナーチャイルドを小さくすることは、ヒーリングなどの特別なツールを使わない限り、難しいと言えるでしょう。

できることは、これ以上インナーチャイルドを大きくしないことです。

 

ではどうしたら子どものインナーチャイルドを大きくしないようにできるのでしょうか。

 

それは、ありのままの子どもを受け入れる、ことです。

 

ありのままの子どもを受け入れる、を別の言葉で言うと、子どもをいい悪いでジャッジしない、子どもを一人の人間として尊重し子どもの意見に耳を傾ける、何があってもこの子は大丈夫と子どもを信頼する、ということです。

 

もし難しい、と思われた方は、あなた自身のインナーチャイルドが大きいと言えるかもしれません。

 

親のインナーチャイルドが小さければ、ありのままの子どもを受け入れる、ということがすんなりできるのです。

 

詳しくはこちらの記事をお読みください。

 

 

まとめ

 

 

親は子どもの幸せを願うものです。

だから、なるべく子どもの力になりたいと、親自身がよかれと思う方向に子どもを導こうとするのでしょう。

 

しかし、親自身がよかれと思う方向と、子どもが本当に向かいたい方向と、ズレていることがほとんどなのです。

なぜなら、ありのままの子どもを受け入れる、ということがなかなか難しいことだからです。

 

あなた自身のインナーチャイルドを癒すことで、ありのままの子どもが見れるようになっていきます。

すると、親子関係のズレが少しずつ修正され、本来の風通しの良い、自由な楽しい親子関係が築けるようになります。

 

子どもの幸せを願うときに、インナーチャイルドという観点をいれて考えてみませんか。

 

そこには、子どもと流れの良いスムーズな親子関係が築ける、というあなた自身の幸せも含まれています。

インナーチャイルドを視野に入れた子育ては、親も子どもも幸せにします。

 

私は『インナーチャイルドを扱うヒーリング』を2009年から提供していて、インナーチャイルドが、子どもに親に、そして家族関係に与える影響の大きさを実感しています。

子どもへのヒーリングの経験も豊富です。

 

心から幸せな、自由で楽しい親子関係を築きたいと思われる方は、『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを試してみてはいかがでしょうか。

 

ヒーリングの詳細はこちらのページをご覧くださいね。

 

子育ての悩みに丁寧に寄り添いサポートします!

 

 

 

関連記事

 

 

 

子どもにインナーチャイルドをつけないために、まず自分のインナーチャイルドをケアする

その方法がイラストと共にわかりやすく解説されたE-Book、プレゼント中

 

 

おすすめの記事