
「もう怒鳴らない」と何度決意しても、また同じことを繰り返してしまう。
「今度こそ穏やかに」と思っているのに、カッとなると抑えられない。
そして、怒鳴った後に「またやってしまった…」と自己嫌悪。
この繰り返しに、疲れ切っていませんか?
実は、あなたが怒鳴ってしまうのは、意志が弱いからでも、母親として失格だからでもありません。
あなたの心の奥深くにある「インナーチャイルド」が関係しているんです。
私は『インナーチャイルド』を扱うヒーラーとして15年以上活動していますが、怒鳴ることで悩むお母さんたちの多くが、このインナーチャイルドの影響を受けていることを実感してます。
この記事では、
- インナーチャイルドとは何か
- なぜ親と同じことを繰り返してしまうのか(世代間連鎖)
- あなたのインナーチャイルドをチェックする方法
- トリガー(引き金)の正体
- 世代連鎖を断ち切る具体的な方法
これらを、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
怒鳴ってしまう自分を責める必要はありません。
ただ、その奥にある本当の理由を知ることが、変化への第一歩になります。
この記事の目次
「またやってしまった」の繰り返しから抜け出せない理由
「今度こそ怒鳴らない」
「今日は穏やかに接しよう」
朝、そう決意したのに、夕方にはまた怒鳴ってしまう。
子どもの寝顔を見ながら「ごめんね…」と涙が出る。
そして翌朝、また同じ決意をする。
この繰り返しに、あなたは疲れ切っているかもしれません。
意志の力だけでは限界がある
多くの人が「もっと頑張らなきゃ」「もっと意識しなきゃ」と、意志の力で何とかしようとします。
でも実は、意志の力だけでは、根本的な変化は難しいんです。
なぜかというと、怒鳴るという行動の裏には、あなたの意識ではコントロールできない「無意識の領域」が大きく関わっているから。
その無意識の領域にあるのが、「インナーチャイルド」なんです。
表面的な対処だけでは不十分
深呼吸をする、6秒数える、その場を離れる…
こういった対処法は、確かに効果があります。
でも、それは「症状」への対処であって、「原因」への対処ではありません。
風邪で熱が出た時、解熱剤を飲めば一時的に熱は下がります。
でも、ウイルスが体の中にいる限り、また熱は上がってきますよね。
怒鳴ることも同じ。
表面的な対処だけでは、同じことを繰り返してしまうんです。
あなたが悪いわけじゃない
「なんで私は変われないんだろう」
「意志が弱いのかな」
「母親として失格なのかな」
そんな風に自分を責めないでください。
変われないのは、あなたが悪いわけじゃありません。
ただ、心の奥底にある本当の理由に気づいていなかっただけなんです。
インナーチャイルドとは?怒鳴る行動との深い関係
インナーチャイルドって何?
インナーチャイルド(Inner Child)とは、直訳すると「内なる子ども」。
あなたの心の中にある、子ども時代のあなたの心の傷です。
特に、子ども時代に傷ついたり、満たされなかったりした想いや感情が、そのまま心の奥に残っています。
例えば:
- 親から怒鳴られて怖かった
- 「いい子」じゃないと愛されないと感じていた
- 自分の気持ちを理解してもらえなかった
- もっと甘えたかったのに甘えられなかった
- 頑張っても認めてもらえなかった
- 兄弟と比較されて辛かった
こういった体験から生まれた感情は、大人になった今でも心の奥底に存在しているんです。
インナーチャイルドは「消える」わけじゃない
「子どもの頃のことなんて、もう終わったこと」
「大人になったんだから、もう関係ない」
そう思うかもしれません。
でも、心の傷は、時間が経てば自然に消えるわけではないんです。
むしろ、意識の奥深くに押し込められて、見えなくなっているだけ。
そして、子育てという場面で、似たような状況になると、突然表に出てくるんです。
怒鳴っているのは「今のあなた」ではない
子どもが言うことを聞かない時、怒鳴ってしまう。
その瞬間、実は怒鳴っているのは「大人のあなた」ではなく、「傷ついた子ども時代のあなた」なんです。
具体的に説明しますね。
子どもが片付けをしない
↓
あなたは表面的には「片付けないこと」に怒っているように見える
↓
でも実際には、子どもの頃の「認めてもらえなかった」という想いやその当時の未消化な感情が刺激されている
↓
心の中の傷ついた子どもが「また私を大切にしてくれない!」と反応する
↓
その怖れや悲しみから身を守ろうとして、攻撃的な反応(怒鳴る)をしてしまう
つまり、今の子どもの行動に反応しているのではなく、過去の自分の傷に反応しているんです。
私自身の体験
実は、私自身もそうでした。
息子を妊娠中、「親と同じようにはなりたくない」と強く決意しました。
でも、子育てが始まると、些細なことでイライラして、怒鳴ってしまうことがありました。
そして、怒鳴った後に気づくんです。
「あれ?今の言い方、私の親と全く同じだ…」って。
自分の中にいる、傷ついた子ども時代の心の傷が、息子を通して癒されようとしていたんだと、後になって理解できました。
世代間連鎖のメカニズム:なぜ親と同じことを繰り返すのか
「親と同じようにはなりたくない」
そう思っていたのに、気づけば親と同じことをしている。
これを「世代間連鎖」と呼びます。
なぜ「嫌だったこと」を繰り返してしまうのか
不思議ですよね。
あんなに嫌だったのに。
あんなに「自分は絶対にしない」と思っていたのに。
なぜ、同じことを繰り返してしまうのか。
その理由は、私たちの行動パターンの多くは、子ども時代に無意識に学習されているからです。
脳のメカニズム:「刷り込まれた」パターン
子どもの脳は、親の行動を「お手本」として学習します。
特に、感情的な場面での反応は、深く脳に刻み込まれます。
例えば
親が怒った時の表情、声のトーン、使う言葉、身体の動き…
これらすべてが、あなたの潜在意識に「怒りの表現方法」として記憶されているんです。
そして、自分が親になった時、ストレスや疲労で理性的な判断力が低下すると、この記憶が自動的に再生されてしまう。
これが、世代間連鎖のメカニズムです。
「知らない」ことはできない
もう一つ大切なポイントがあります。
それは、私たちは、自分が経験していないことはできないということ。
例えば:
- 親から穏やかに諭された経験がない → 子どもを穏やかに諭す方法を知らない
- 親から気持ちを受け止めてもらった経験がない → 子どもの気持ちを受け止める方法を知らない
- 親から失敗を許された経験がない → 子どもの失敗を許す方法を知らない
頭では「こうすればいい」と分かっていても、感情的になった瞬間、自分が知っている唯一の方法(親がしていた方法)が出てきてしまうんです。
世代間連鎖の3つのパターン
世代間連鎖には、主に3つのパターンがあります。
<パターン1:同じことを繰り返す>
親が怒鳴っていた → 自分も怒鳴ってしまう
最も多いパターンです。
<パターン2:正反対のことをしようとして苦しむ>
親が怒鳴っていた → 絶対に怒鳴らないようにしよう → 我慢しすぎて爆発
このパターンの人は、完璧主義になりやすく、自分を追い込んでしまいます。
<パターン3:状況によって揺れ動く>
余裕がある時は穏やか → 疲れている時は親と同じように怒鳴る
自分の中に、2つの相反する行動パターンが共存している状態です。
連鎖を断ち切ることは可能
ここまで読んで、不安になった方もいるかもしれません。
「じゃあ、私はずっとこのままなの?」
「子どもも同じことを繰り返すの?」
大丈夫です。
世代間連鎖は、断ち切ることができます。
そのためには、まず自分のインナーチャイルドに気づくこと。
そして、扱って癒していくこと。
それが、連鎖を断ち切る第一歩になります。
あなたのインナーチャイルドチェック|傷ついた子ども時代
あなたの心の中に、傷ついたインナーチャイルドはいるでしょうか?
ここでは、2つのチェックリストを用意しました。
正直に、子ども時代を思い出しながらチェックしてみてください。
チェック1:親からされたこと
子ども時代、親からこんなことをされませんでしたか?
<感情的な対応>
- よく怒鳴られた
- 理由もわからず怒られた
- 親の機嫌に振り回された
- 感情的に叩かれたことがある
- 「もう知らない」「出て行け」と言われた
<否定・批判>
- 「なんでできないの」と言われた
- 兄弟姉妹と比較された
- 「ダメな子」「困った子」と言われた
- 自分の気持ちを否定された
- 頑張っても認めてもらえなかった
<条件付きの愛情>
- 「いい子にしてないと愛さない」と言われた(直接的または雰囲気で)
- 成績や結果で愛情が変わった
- 親の期待に応えないと冷たくされた
- 「お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだから」と我慢させられた
<コミュニケーション不足>
- 話を聞いてもらえなかった
- 忙しいと言って相手にされなかった
- 無視されたことがある
- 自分の意見を言うことが許されなかった
<過干渉・コントロール>
- 何でも親が決めた
- 自分で選ぶことを許されなかった
- プライバシーがなかった
- 親の理想を押し付けられた
チェックの数:___個
チェック2:今のあなたの反応
子育ての中で、こんなことはありませんか?
<感情的な反応>
- 些細なことでカッとなる
- 自分でもびっくりするほど怒鳴ってしまう
- 怒った後、親と同じことをしていると気づく
- 子どもの特定の行動に過剰に反応する
<完璧主義・コントロール>
- 子どもが言うことを聞かないと不安になる
- 完璧な親でいなければと思う
- 子どもの失敗を許せない
- 自分の思い通りにしたくなる
<自己否定・罪悪感>
- 怒鳴った後、激しく自分を責める
- 「自分は母親失格」と思う
- 子どもに申し訳なくて涙が出る
- でも、また繰り返してしまう
<関係性の悩み>
- 子どもとの距離感がわからない
- 甘えさせていいのか迷う
- 子どもの気持ちがわからない時がある
- 愛情の示し方がわからない
チェックの数:___個
チェック結果の見方
<チェック1(親からされたこと)が5個以上>
あなたの心の中には、傷ついたインナーチャイルドがいる可能性が高いです。
特に10個以上チェックがついた方は、深い傷を抱えているかもしれません。
<チェック2(今のあなたの反応)が5個以上>
子育ての中で、インナーチャイルドが刺激されている可能性が高いです。
<両方とも5個以上>
世代間連鎖が起きている可能性が高いです。
でも、大丈夫。
気づくことが、変化への第一歩です。
チェックリストの意味
このチェックリストは、あなたを責めるためのものではありません。
「あなたの親がひどかった」と言いたいわけでもありません。
多くの親は、愛情を持って、その時できるベストを尽くして子育てをしています。
でも・・・、完璧な親なんていないんですよね。
あなたの親もまた、自分の親から同じようなことをされて育ったのかもしれません。
大切なのは、今のあなたが、自分の中にある傷に気づくこと。
そして、その連鎖を、あなたの代で断ち切ることです。
トリガー(引き金)の正体を知る
「なんでいつも、この場面でキレちゃうんだろう」
そう思ったこと、ありませんか?
実は、私たちには「特に反応してしまう場面」があります。
これを「トリガー(引き金)」と呼びます。
トリガーとは
トリガーとは、インナーチャイルドを刺激する、特定の状況や言動のこと。
銃の引き金(トリガー)を引くと弾が発射されるように、トリガーとなる状況が起きると、過去の傷ついた感情が一気に噴き出してきます。
よくあるトリガーの例
<状況系トリガー>
- 子どもが言うことを聞かない
- 子どもが片付けない
- 子どもが食事を残す
- 子どもが時間通りに動かない
- 子どもが泣き止まない
一見、これらは「子どもの行動」に見えます。
でも実は、これらの状況が刺激しているのは、あなた自身の子ども時代の傷なんです。
例えば:
トリガー:子どもが片付けない
↓
刺激される傷:子ども時代に「片付けないと怒られた」恐怖の記憶
↓
心の中の反応:「ちゃんとしないと、私が怒られる(否定される)」
↓
結果:過剰に怒鳴ってしまう
トリガーの背後にある感情
トリガーの背後には、必ず特定の感情があります。
<「尊重されていない」という感情>
子どもが言うことを聞かない → 「私を尊重してくれない」
何度言っても同じことをする → 「私の努力が無駄にされている」
これは、子ども時代に「自分の気持ちを尊重してもらえなかった」という傷が関係しています。
<「コントロールを失う」という怖れ>
子どもが泣き止まない → 「状況をコントロールできない」
子どもが予想外の行動をする → 「どうしていいかわからない」
これは、子ども時代に「完璧にしないと怒られた」「失敗が許されなかった」という傷が関係しています。
<「否定される」という恐怖>
子どもが人前で騒ぐ → 「周りから『ダメな親』と思われる」
子どもができないことがある → 「私の育て方が悪いと思われる」
これは、子ども時代に「条件付きでしか愛されなかった」という傷が関係しています。
あなたのトリガーを見つける
次に子どもに怒鳴りそうになった時、こんな風に自問してみてください。
1. 何が起きたか
「子どもが○○した」
2. どんな感情が湧いたか
「イライラした、怖くなった、悲しくなった、焦った…」
3. その感情は、どこから来ているか
「もしかして、私が子どもの頃…」
この3つを繰り返すことで、あなたのトリガーが見えてきやすくなります。
トリガーを知ることは、自分を責めるためではありません。
「ああ、これは今の状況だけじゃなくて、私の過去の傷が反応しているんだ」
そう気づけることで、一歩引いて冷静になれるんです。
深層心理が怒鳴る行動を引き起こす仕組み
ここまで読んで、「じゃあ、私の心の中では何が起きているの?」と思うかもしれません。
ここでは、もう少し深く、心のメカニズムを見ていきましょう。
3層の心の構造
私たちの心は、大きく3つの層に分かれています。
<第1層:意識(表面)>
普段、あなたが意識している部分。
「怒鳴りたくない」「穏やかでいたい」という思い。
<第2層:前意識(中間)>
普段は意識していないけど、ちょっと意識を向ければ思い出せる部分。
最近の出来事や、なんとなく覚えていること。
<第3層:無意識(深層)>
普段は全く意識できない、心の最も深い部分。
ここに、インナーチャイルドや、幼少期の記憶が眠っています。
なぜ「やめたい」のに「やめられない」のか
意識(表面)では「怒鳴りたくない」と思っている。
でも、無意識(深層)では、別のことを思っているんです。
例えば:
<表面的な思い>
「怒鳴るのをやめたい」
<深層心理>
- 「怒鳴らないと、子どもが言うことを聞かない(コントロールできない)」
- 「怒鳴らないと、私が親から怒られる(昔の恐怖の記憶)」
- 「怒鳴る親が普通の親だ」
- 「怒鳴ることで、自分の辛さを発散できる」
- 「自分を責めることで、まともな人間でいられる」
表面と深層で、真逆のことを思っている。
だから、葛藤が生まれるんです。
そして、ストレスや疲労がある時、無意識の方が強く働いてしまう。
これが、「やめたいのにやめられない」の正体です。
インナーチャイルドの「防衛反応」
もう一つ大切なポイントがあります。
それは、怒鳴ることは、実は「防衛反応」だということ。
子どもが言うことを聞かない
↓
インナーチャイルド(心の傷)が刺激される
↓
「また私は大切にされない」「また否定される」という怖れや悲しみが湧く
↓
その感情から身を守るために、攻撃的になる(怒鳴る)
↓
一時的に、怖れや悲しみから逃れられる
つまり、怒鳴ることは、傷ついた自分を守ろうとする無意識の反応なんです。
「よい母親像」という鎧
「よい母親でいなければ」という思いも、実は防衛反応の一つ。
子ども時代に「よい子じゃないと愛されない」と感じていた人は、大人になっても同じように「よい母親じゃないと、価値がない」と思ってしまいます。
だから、よい母親、つまり完璧な母親を目指す。
でも、完璧なんて無理。
理想と現実のギャップに苦しむ。
そして、イライラが溜まって、爆発する。
こうして、悪循環が生まれるんです。
気づくことが変化の始まり
ここまでの説明を読んで、もしかしたら辛くなった方もいるかもしれません。
「私の心の中って、こんなに複雑だったんだ」
「こんな深い傷を抱えていたんだ」
でも、気づくことこそが、変化の始まりです。
見えないものは、変えられません。
でも、見えたものは、変えることができます。
世代連鎖を断ち切る5つの具体的な方法
さて、ここからが最も大切な部分です。
どうすれば、世代間連鎖を断ち切ることができるのか。
15年以上、インナーチャイルドと向き合ってきた私の経験から、最も効果的な5つの方法をお伝えします。
方法1:子ども時代の自分と対話する
まず最初にやってほしいのが、心の中にいる子ども時代のあなたと対話すること。
<やり方>
1. 静かな場所で、目を閉じる
2. 子ども時代のあなたを思い浮かべる
何歳くらいの姿でもかまいません。
3. その子に話しかける
「あの時は辛かったね」
「よく頑張ったね」
「あなたは何も悪くないよ」
「今度は私が、あなたを守るからね」
「大好きだよ」など・・・
4. 当時言われたかった言葉をかける
親から言ってほしかった言葉は何ですか?
「大丈夫だよ」
「そのままでいいよ」
「あなたがいてくれるだけで嬉しい」
そんな言葉を、心の中でたくさんかけてあげてください。
最初は照れくさく感じるかもしれません。
でも、続けていくうちに、心が温かくなってくるのを感じるはずです。
方法2:感情日記をつける
子どもに怒鳴ってしまった時、その日のうちに簡単なメモを残しましょう。
記録する内容:
- 状況:何が起きたか
- トリガー:何がきっかけだったか
- 感情:どんな気持ちになったか
- 子ども時代の記憶:似たような経験はなかったか
- 次はどうしたいか
これを続けることで、あなたのパターンが見えてきます。
「ああ、私はいつも○○の場面でキレるんだ」
「それは、子どもの頃の△△の体験が関係しているんだ」
そう気づけるようになります。
方法3:「完璧な母親」の幻想を手放す
「良い母親でいなければ」という思い込みを、意識的に手放していきましょう。
具体的な方法
<毎日寝る前に>
「今日できなかったこと」ではなく「今日できたこと」に注目する。
怒鳴ってしまった日でも:
- 「でも最後は抱きしめてあげられた」
- 「ちゃんと謝ることができた」
- 「深呼吸を1回だけでもできた」
こんな小さなことでも、自分を認めてあげてください。
<自分に言い聞かせる>
- 「私は完璧でなくても愛される存在だ」
- 「失敗から学んで成長していけばいい」
- 「ほどほどに良い親であればいい」
声に出して、自分に言ってあげましょう。
方法4:新しいパターンを意識的に作る
親から受け継いだパターンではない、新しいパターンを作っていきます。
<自分がされて嫌だったことの「正反対」を意識する>
怒鳴られて嫌だった → 穏やかな声で話しかける
否定されて悲しかった → 子どもの気持ちをまず受け止める
無視されて寂しかった → 子どもの話に耳を傾ける時間を作る
比較されて辛かった → 子どもをそのまま認める
<「魔法の言葉」を用意しておく>
子どもが失敗した時:「大丈夫、失敗は成長のチャンス」
子どもが泣いている時:「悲しいんだね、一緒にいるからね」
子どもが反抗的な時:「どんな気持ちなのか教えて」
これらの言葉を意識的に使うようにすると、少しずつ新しいパターンが身についていきます。
方法5:専門家のサポートを受ける
一人で向き合うのが辛い時、専門家のサポートを受けることも大切な選択です。
特に:
- 深い傷を抱えている
- 怒りに飲まれることが頻回
- 一人では難しいと感じる
- 変化のスピードを早めたい
こういった場合は、プロの力を借りることで、より安全に、より効果的に癒しを進めることができます。
私も『インナーチャイルド』を扱うヒーリングや感情カウンセリングを提供していますが、一人で抱え込まずに、誰かに頼ることは決して弱さではありません。
むしろ、自分を大切にする強さの表れです。
まとめ:変わりたくても変われなかったあなたへ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
最後に、もう一度大切なことをお伝えさせてください。
あなたが怒鳴ってしまうのは、あなたが悪いからじゃない
意志が弱いからでも、母親失格だからでもありません。
ただ、あなたの心の奥深くに心の傷、インナーチャイルドがあるだけ。
そして、インナーチャイルドが子育ての場面で刺激されているだけなんです。
世代間連鎖は、断ち切ることができる
あなたの親も、そのまた親から同じようなことをされて育ったのかもしれません。
何世代にもわたって続いてきた連鎖。
でも、あなたの代で、その連鎖を断ち切ることができます。
そのためには、まず気づくこと。
そして、傷ついた自分を癒していくこと。
完璧を目指さなくていい
一度にすべてを変える必要はありません。
少しずつでいいんです。
10回怒鳴っていたのが8回になり、6回になり…
そんな小さな変化で十分です。
今日からできること
この記事でお伝えした中で、一つだけでもいいので、今日から試してみてください。
- 心の中の子ども時代の自分に、優しい言葉をかける
- 感情日記を始めてみる
- 「完璧でなくていい」と自分に言い聞かせる
小さな一歩が、大きな変化につながります。
あなたは一人じゃない
私は15年以上、あなたと同じように苦しんできたお母さんたちと向き合ってきました。
そして、自然と怒鳴ることが減っていった方をたくさん見てきました。
もし、「一人では難しい」「もっと深く取り組みたい」と感じたら、いつでもご相談ください。
最後に
あなたが「怒鳴ってしまう自分を変えたい」と思っているその気持ちこそが、すでに変化の第一歩です。
子どもの頃、傷ついたあなた。 今、苦しんでいるあなた。
そのすべてを、まるごと抱きしめてあげてください。
「大丈夫だよ」 「一緒に変わっていこうね」
そう、ご自身に言ってあげてくださいね。
あなたとお子さんの未来が、穏やかで暖かいものになることを、心から願っています。
八神詠子(やがみえいこ)
『インナーチャイルド』を扱うヒーラー・感情カウンセラー
沖縄在住・15年以上の経験
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