
「また、あんなに怒ってしまった」
夜、寝顔を見ながら、そう思う。
子どもが靴を履くのに手間取っただけ。
コップの水をこぼしただけ。
寝るのが遅くなっただけ。
そんな些細なことなのに、気づけば大きな声で怒鳴っていた。
「なんで、あんなことで怒っちゃったんだろう」
「私、怒りすぎなんじゃないか」
自分でも、自分の怒りの強さに戸惑うことはありませんか。
そんな風に感じているのは、あなただけではありません。
私は八神詠子といいます。
インナーチャイルドヒーラーとして、たくさんの子育てに悩むお母さん方に、3,000件以上のセッションをしてきました。
実は私自身にも、子育て中、頭ではわかっているのに怒りが抑えきれず、後になって「どうしてあんなに怒ってしまったんだろう」と自分を責めた経験があります。
だからこそ、その「怒りすぎてしまう」感覚の奥にある、本当のつらさが、痛いほどわかります。
そこで今日は、些細なことで怒りすぎてしまう本当の理由と、その怒りと向き合っていく方法を、あなたにお伝えしたいと思います。
<この記事でわかること>
・些細なことで怒りが爆発してしまう本当の理由
・「怒りすぎ」を性格の問題だと思い込んでしまうメカニズム
・その怒りを、あなたの人格のせいにしなくていい理由
・怒りと、これから向き合っていく方法
この記事の目次
些細なことで、怒りが爆発してしまう瞬間
まずは、どんな瞬間にその怒りが湧いてくるのか、一緒に見ていきましょう。
小さなきっかけなのに、感情が一気に膨らんでしまう
靴を履くのを嫌がる。
ご飯をなかなか食べない。
おもちゃを片付けない。
決まった時間に寝ようとしない。
一つひとつは、本当に小さなことばかり。
それなのに、気づけば怒りが膨れ上がり、抑えられなくなっている。
「こんな些細なことで、どうしてここまで怒ってしまうんだろう」と、自分でも戸惑ってしまう。
それは、あなたの器が小さいからではないんですよ。
怒った後、強い自己嫌悪に襲われる
大声を出した後、我に返る。
子どもの驚いた顔、泣きそうな顔を見て、心がぎゅっと痛くなる。
「また、やってしまった」
(私、母親として、どうかしてるんじゃないか)
そんな風に、自分を責める時間が、怒りそのものより長く続くこともあるかもしれません。
他のお母さんと比べて、「私だけ怒りすぎている」と落ち込む
公園や児童館で、穏やかに子どもに声をかけているお母さんを見る。
「あの人は、あんなに怒らずにいられるんだ」
「私だけ、こんなに怒りっぽいのかもしれない」
そんな風に、自分と他の母親を比べて、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
でもね、断言します。
それは、あなたの性格や母親としての資質の問題ではないんです。
その「怒りすぎ」は、あなたの性格が悪いからじゃない
じゃあ、どうしてそんなに怒りが抑えられなくなるのか。
その根っこの部分を、一緒に見ていきましょう。
インナーチャイルドが刺激されて、「怒りが止まらない」という形であふれ出す
インナーチャイルドとは、子ども時代についてしまった心の傷、満たされなかった想いのことです。
子どもの頃、自分の感情、特に怒りをそのまま出すことを許されずに育った人は、その未消化な感情がインナーチャイルドとして心の奥に残り、大人になってから、子どもの何気ない行動をきっかけに、抑え込んできた怒りが一気にあふれ出してしまうことがあります。
頭では「そんなに怒ることじゃない」とわかっていても、インナーチャイルドが刺激されると、理性より感情の方が先に動いてしまうんです。
子どもの頃に出せなかった怒りの分まで、今、目の前の小さなきっかけに乗せて、噴き出してしまっているんですね。
私の体験談:怒りを飲み込むことを覚えた子ども時代
実際、私自身にも、こんな経験があります。
高圧的な父のもとで育った私は、腹を立てても、それをそのまま表に出せば、余計に怒られてしまう環境で育ちました。
だから、悔しくても、腹立たしくても、その感情をぐっと飲み込むことを、いつの間にか覚えてしまったんです。
子育てが始まってから、そうやって長年飲み込んできた怒りが、思いがけない瞬間に、自分でも制御できないほどの強さで出てきてしまうことがありました。
止めたくても止められない。
コントロールできない感情の揺れほど、インナーチャイルドが関わってることを実感したんです。
ここからは、この怒りが、あなたの中に具体的にどう残っているかを見ていきますね。
その怒りは、あなたの中にどう残っているか
子どもの頃「怒りを出せなかった」経験を繰り返すと、それが心の奥にインナーチャイルドとして残っていきます。
例えば、こんな覚えはないでしょうか。
子どもの頃、腹を立てても、それを表に出せば、余計に怒られたり、威圧されたりした。
そんな経験を繰り返すうちに、怒りは「感じてはいけないもの」になっていったのかもしれません。
そして今、目の前の子どもが言うことを聞かないと、あの頃抑え込んできた分の怒りまで一気に押し寄せてきて、自分でも止められないほどの強さで爆発してしまう。
あの頃、飲み込むしかなかった怒りが、今、形を変えてあふれ出しているのかもしれません。
もう一つ、こんな覚えもないでしょうか。
子どもの頃、自分の気持ちを聞いてもらえず、我慢することばかり求められた。
「わがまま言わないの」「そのくらい我慢しなさい」——そう言われ続けるうちに、自分の気持ちを主張することを、あきらめていったのかもしれません。
そして今、子どもが泣きながら「イヤ」を主張してくると、必要以上に強く反応してしまい、後になって「どうしてあんなに」と自己嫌悪する。
自分はあきらめるしかなかった「気持ちを通す」ということを、目の前の子どもは当たり前のようにやっている。
その姿に、説明のつかない苛立ちを覚えてしまうのは、あなたが子どもの頃、同じように主張することを許されなかったから、なのかもしれません。
あなたが子ども時代に飲み込んできた怒りや、あきらめてきた気持ちと、今、些細なことで怒りが爆発してしまう感覚に、何かつながりはありませんか。
つまり、怒りすぎてしまうのは、あなたが短気だからでも、母親として未熟だからでもありません。
子どもの頃から積み重なってきた、インナーチャイルドからのサインなんです。
怒りすぎてしまう自分と向き合うために、できること
理由がわかったところで、じゃあどうすればいいのか。
具体的に見ていきますね。
怒りを我慢するのではなく、先に自分で認めてあげる
子どもの頃、怒りを飲み込むしかなかったあなたが、また「我慢する」で対処しても、根本的には変わりません。
声を荒げる前に、少しだけその場を離れられるなら離れて、「今、私、すごく腹が立ってる」と、自分自身に向けて気持ちをそのまま声に出してみてください。
我慢するのではなく、感じてあげる。
それだけで、怒りの行き場が少しずつ変わっていきます。
怒りの強さを、子どものせいだけにしない
怒りが大きく爆発した日を振り返ると、たいてい、他のことでも我慢を重ねていたことに気づきます。
家事、仕事、人間関係——色々な我慢が積み重なった上に、子どもの些細な行動が乗っただけ、ということも少なくありません。
「今日は、子ども以外のことでも、我慢してたな」と振り返ってみてください。
怒りの本当の出どころを探してあげることも、自分を責めないための一歩になります。
根本から変えるには、インナーチャイルドと向き合うこと
小さな工夫だけでも変化は起きますが、根本から「怒りすぎてしまう」感覚を手放すには、あなた自身の中にある「怒りを出せなかった」というインナーチャイルドと向き合うことが近道です。
向き合うといっても、難しく考えなくて大丈夫です。
怒りが爆発しそうになった瞬間、それを抑え込もうとせず、「今、あの頃の"出せなかった怒り"が出てきているんだな」と、自分自身で気づいてあげる。
たったそれだけでも、心が少しずつゆるんでいきます。
過去の傷が癒えていくと、些細なことで怒りが爆発することも、以前ほどなくなっていきます。
とはいえ、長年積み重なってきた感情に、自分ひとりで向き合うのは、決して簡単なことではありません。
つらい記憶に向き合うことに、怖さや不安を感じるのは、当然のことです。
だからこそ、専門家の力を借りれば、一人で抱え込むよりも、ずっと早く前に進んでいけます。
まとめ
ここまで「些細なことで怒りすぎてしまう」背景についてお伝えしてきましたが、いきなり怒らない母親になる必要はありません。
なぜなら、その怒りの奥には、子ども時代から積み重ねてきたインナーチャイルドがあるからです。
「早く怒らない自分になりたい」と焦りすぎると、その焦りがまた新たな怒りの引き金になってしまうこともあります。
怒ってしまう自分も、それを責めてしまう自分も、まずはそのまま受け止めてあげてください。
大丈夫です。
あなたの怒りは必ず、ゆるんでいきますよ。
・些細なことで怒りが爆発してしまうのを、もうやめたい。
・怒った後の自己嫌悪から、抜け出したい。
・子どもを萎縮させているんじゃないかという不安を、手放したい。
・根本から、この怒りと向き合ってみたい。
・子どもと一緒に、無邪気に笑って楽しめる時間を増やしたい。
私の『インナーチャイルド』を扱うヒーリングセッションでは、あなたの幼少期の経験を丁寧に振り返り、満たされなかった想いや痛みに寄り添いながら、インナーチャイルドをエネルギー的に扱っていきます。
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