
「あー、また怒鳴ってしまった…」
子どもの寝顔を見ながら、そんな風に自分を責めていませんか?
「なんであんなに怒っちゃったんだろう」
「私って母親失格なのかな」
「子どもの心に傷をつけてしまったかもしれない」
そんな思いで胸がいっぱいになって、涙が出てくることもあるかもしれません。
でも、大丈夫です。 あなただけじゃありません。
私は沖縄でインナーチャイルドを扱うヒーラーとして15年以上、子育てに悩むお母さんたちと向き合ってきました。
その中で、怒鳴ってしまう自分に苦しんでいる方を本当にたくさん見てきました。
そして、私自身も子育ての中で、息子に怒鳴ってしまって自己嫌悪に陥った経験があります。
この記事では、子どもに怒鳴ってしまうことをやめたいと願うあなたに、
- なぜ怒鳴ってしまうのか、その本当の理由
- 怒鳴りそうになった時、今すぐできる対処法
- 子どもへの影響と、影響を最小限にする方法
- 根本から変わるための長期的なアプローチ
これらすべてを、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
完璧な親なんていません。
怒鳴ってしまう自分を責める必要はないんです。
ただ、これから少しずつ変わっていけばいい。
この記事が、その最初の一歩になれたら嬉しいです。
この記事の目次
あなただけじゃない 多くのお母さんが同じ悩みを抱えている
まず最初に、お伝えしたいことがあります。
子どもに怒鳴ってしまうことで悩んでいるのは、あなただけではありません。
ある調査では、子育て中の親の約8割が「怒鳴る」という方法で怒りを表出したことがあると報告されています。
つまり、ほとんどの親が経験していることなんです。
みんな、こんな悩みを抱えています
私のところに相談に来られるお母さんたちからは、こんな声をよく聞きます。
- 「完璧な母親でいたいのに、些細なことでキレてしまう」
- 「怒鳴った後の罪悪感がひどくて、また余裕がなくなる」
- 「周りのママはうまくやっているのに、私だけダメな気がする」
- 「親と同じようになりたくないと思っていたのに、同じことをしている」
こういった悩みは、決してあなたが特別なわけでも、母親として失格なわけでもありません。
むしろ、「怒鳴ってしまう自分をなんとかしたい」と思っているその気持ちこそが、あなたが子どもを大切に思っている証拠なんです。
なぜ「やめたい」のに「やめられない」のか
「怒鳴りたくない」と心では思っている。
でも、カッとなると抑えられない。
これには、ちゃんと理由があります。
感情的な反応は、脳の深い部分(大脳辺縁系)で瞬時に起こるため、理性的な判断(前頭前野)が追いつかないんです。
つまり、意志の力だけでは限界があるということ。
だからこそ、根性論ではなく、具体的な方法が必要なんです。
子どもに怒鳴ってしまう本当の理由
「なんで私は、こんなに怒鳴ってしまうんだろう」
そう思ったことは一度や二度じゃないはず。
子どもに怒鳴ってしまう理由は、表面的には「子どもが言うことを聞かないから」に見えるかもしれません。
でも実は、もっと深いところに本当の理由があります。
理由1:身体的・精神的な余裕のなさ
まず一番大きいのが、お母さん自身に余裕がないということ。
- 睡眠不足
- 休む時間がない
- 仕事と育児の両立で疲れている
- 家事の負担が大きい
- 誰にも頼れない孤独感
こういった状態が続くと、脳の感情コントロール機能が低下してしまいます。
深手を負った野生動物のようなもの、と例えたことがありますが、まさにそんな感じ。
余裕がないから、些細なことで「シャーーーッ」と威嚇してしまうんです。
理由2:完璧主義と高すぎる期待
「良い母親でいなければ」
「ちゃんと育てなければ」
「怒ってはいけない」
こういった、自分への高すぎる期待も、イライラの原因になります。
実は、完璧主義の人ほど怒鳴りやすい傾向があるんです。
なぜかというと、理想と現実のギャップに苦しむから。
「こうあるべき」という基準が高すぎると、現実がそれに届かない時に強いストレスを感じてしまうんですね。
理由3:インナーチャイルド(子ども時代の心の傷)の影響
そして、これが最も重要な理由。
あなた自身の子ども時代の体験が、今の反応に大きく影響しています。
例えば:
- 親から怒鳴られて育った
- 「いい子」でいないと愛されないと感じていた
- 自分の気持ちを受け止めてもらえなかった
- 完璧を求められて育った
こういった経験は、心の奥底に傷として残っています。
そして、子育ての場面で似たような状況になると、その傷が刺激されて、過剰に反応してしまうんです。
これを「インナーチャイルドの反応」と呼んでいます。
今、あなたが怒鳴っているのは、実は大人のあなたではなく、心の中にいる傷ついた子どもの頃のあなたかもしれません。
💡 もっと詳しく知りたい方へ
インナーチャイルドと怒鳴る原因の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています
今すぐ試せる!怒鳴りそうな瞬間の対処法
「理由はわかった。でも今、目の前で子どもが言うことを聞かなくて、イライラが爆発しそう!」
そんな時、どうすればいいのか。
ここでは、怒鳴りそうになった瞬間に使える、即効性のある方法をお伝えします。
方法1:6秒ルール+深呼吸
怒りのピークは、わずか6秒間と言われています。
この6秒をやり過ごせれば、感情の波は少し落ち着きます。
やり方:
- 怒りを感じたら、心の中で「1、2、3…」と6まで数える
- 同時に深呼吸を
- 鼻から4秒かけて吸う
- 7秒間止める
- 口から8秒かけて吐く
- この間に、一歩子どもから離れる
深呼吸をすることで、交感神経(興奮)から副交感神経(リラックス)に切り替わります。
たった6秒、たった1歩。
これだけで、怒鳴る衝動をかなり抑えられるんです。
方法2:物理的に距離を取る
「ちょっと待ってね」と声をかけて、トイレに行く。
これ、本当に効果的です。
物理的に子どもから離れることで、感情のエスカレートを断ち切れます。
トイレで:
- 深呼吸を3回
- 冷たい水で顔を洗う
- 鏡の中の自分に「大丈夫」と言ってあげる
方法3:自分の感情を言葉にする
怒鳴る代わりに、自分の感情をアイメッセージで伝えます。
ユーメッセージ(NG例): 「なんで片付けないの!いつも同じことばかり!」
アイメッセージ(OK例): 「片付けてくれないと、お母さん悲しくなるんだ。何回も同じことを言うと、自分が大切にされていない気がして、悲しいし、怒りたくなっちゃう」
不思議なことに、アイメッセージで話すと、自分の感情も落ち着いてくるんです。
方法4:期待値を下げる
「◯歳なんだから、もう片付けられるはず」
「何回言えばわかるの」
こういう期待が、イライラを増幅させます。
子どもの脳は発達途中。
大人と同じようにはできません。
期待を現実的に:
- 「一人で全部片付ける」→「一緒に片付ける」
- 「一回で覚える」→「何回も繰り返して覚える」
- 「ちゃんと座って食べる」→「10分座っていられたらOK」
期待値を下げると、怒りも減ります。
💡 もっと具体的な方法を知りたい方へ
今すぐできる感情コントロール法については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
知っておきたい:怒鳴ることが子どもに与える影響
「怒鳴ることって、子どもにどれくらい悪いんだろう…」
この不安、よくわかります。
ここでは、事実をお伝えしますが、決してあなたを責めるためではありません。
影響を知ることで、適切な対処ができるようになるからです。
影響1:脳の発達への影響
繰り返し怒鳴られることで、子どもの脳、特に前頭前野(感情コントロールや記憶を司る部分)の発達に影響が出る可能性があります。
結果として:
- 感情のコントロールが苦手になる
- 学習意欲や集中力が低下する
- ストレスホルモンが過剰に分泌される
影響2:自己肯定感の低下
大好きなお母さんから怒鳴られることで、子どもは
「自分は悪い子なんだ」 「愛される価値がないのかも」
そんな風に感じてしまうことがあります。
自己肯定感が低いと:
- 自信が持てない
- 人の顔色を伺うようになる
- 挑戦することを恐れる
- 自分の本音がわからなくなる
影響3:親子関係への影響
怒鳴られ続けると、子どもは
- 親を信頼できなくなる
- 本音を話せなくなる
- 悩みを相談できなくなる
- 家が安心できる場所ではなくなる
でも、取り返しがつかないわけじゃない
ここまで読んで、不安になった方もいるかもしれません。
「もう遅いのかな…」
「取り返しがつかないのかな…」
大丈夫です。
今からでも、十分に修復できます。
子どもは回復力(レジリエンス)が高いんです。
大切なのは
- 怒鳴ってしまった後に、ちゃんと謝ること
- 普段から愛情を示すこと
- 少しずつでも、怒鳴る回数を減らしていくこと
完璧を目指す必要はありません。
10回怒鳴っていたのが8回になり、6回になり… それだけで、十分な進歩です。
💡 もっと詳しく知りたい方へ
子どもへの影響と、影響を最小限にする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
根本から変わる:インナーチャイルドを癒す
ここまでお伝えしてきた即効性のある方法は、とても大切です。
でも、それだけでは限界があるかもしれません。
なぜなら、根本的な原因が癒されていないから。
ここからは、私が15年間、最も大切にしてきたアプローチをお伝えします。
インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは、あなたの心の中にある「子ども時代の心の傷」のこと。
傷ついたり、満たされなかったりした想いや感情が、そのまま心の奥に残っているのです。
例えば:
- 親から怒鳴られて怖かった記憶
- 「いい子」じゃないと愛されないという不安
- 自分の気持ちを理解してもらえなかった悲しみ
- 甘えたかったのに甘えられなかった寂しさ
これらの想いや感情は、大人になった今でも心の奥に存在していて、子育ての場面で似たような状況になると、突然表に出てくるんです。
なぜインナーチャイルドが怒鳴る原因になるのか
子どもが言うことを聞かない時、表面的には「子どもの行動」に怒っているように見えます。
でも実は、子どもの頃のあなたが感じた「大切にされていない」という感情が刺激されて、反応しているんです。
例えば:
- 子どもが片付けない → 「私の努力を尊重してくれない」(昔、親に頑張りを認めてもらえなかった記憶)
- 子どもが泣き止まない → 「私の言うことを聞いてくれない」(昔、自分の気持ちを聞いてもらえなかった記憶)
今、怒鳴っているのは、実は心の中にいる傷ついた子どもの頃のあなたなのかもしれません。
インナーチャイルドを癒す5つのステップ
ステップ1:自分がどんな言葉をかけられていたか思い出す
静かな時間に、子どもの頃を振り返ってみましょう。
親からどんな言葉をかけられていましたか?
「なんでできないの!」
「もう大きいんだから我慢しなさい」
「あなたがいい子にしてないとお母さん困っちゃう」
そんな言葉が聞こえてきませんか?
ステップ2:その時の感情を認める
その言葉を聞いた時、どんな気持ちでしたか?
悲しい、怖い、寂しい、怒りたい…
どんな感情が湧いてきても、それをそのまま受け止めてあげてください。
「こんなことを思い出すなんて親不孝かも」と思う必要はありません。
親を責めるためではなく、傷ついた自分を癒すために行っているんです。
ステップ3:子どもの頃の自分に愛情を注ぐ
心の中で、子どもの頃のあなたに話しかけてみましょう。
「よく頑張ったね」
「あなたは十分すぎるほど良い子だったよ」
「あなたは何も悪くないよ、大好きだよ」
最初は照れくさく感じるかもしれません。
でも、続けていくうちに自然にできるようになります。
ステップ4:満たされなかった気持ちを認める
「もっと甘えたかった」
「もっと話を聞いてもらいたかった」
「頑張りを認めてもらいたかった」
そんな満たされなかった気持ちがあったことを、認めてあげましょう。
「もう大人なんだから」と否定する必要はありません。
その気持ちがあることは、とても自然なことなんです。
ステップ5:新しいパターンを作る
親から受け継いだパターンではない、新しい子育てのパターンを意識的に作っていきましょう。
怒鳴られて嫌だったなら → 穏やかな声で話しかける
否定されて悲しかったなら → 子どもの気持ちをまず受け止める
無視されて寂しかったなら → 子どもの話に耳を傾ける時間を作る
最初は意識的に行う必要がありますが、続けていくうちに自然な反応になっていきます。
💡 もっと深く学びたい方へ
インナーチャイルドを癒す具体的な方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
怒鳴ってしまった後の関係修復法
「でも、また結局怒鳴ってしまった…」
そんな時、どうすればいいのか。
怒鳴ってしまった後の対応が、実はとても大切なんです。
まずは謝る
子どもの目線に合わせて、しゃがんだり座ったりして、目を見て謝りましょう。
謝り方のポイント:
- 自分の行動を認める 「さっきは大きな声で怒鳴ってしまって、ごめんね」
- 子どもの気持ちを理解していることを伝える 「怖かったよね」「悲しかったよね」
- 愛情を再確認する 「でも、○○ちゃんのこと、大好きだよ」 「怒鳴ってしまったけれど、あなたを愛していることは変わらないからね」
大切なのは、「あなたが○○したから」と子どもを責めないこと。
「私が怒鳴ってしまった」という自分の行動に焦点を当ててください。
その日の夜は特別に
怒鳴ってしまった日の夜は、いつもより長めに絵本を読んだり、一緒にお風呂に入ったり、寝る前にたくさん抱きしめてあげたりしましょう。
「今日は怖い思いをさせてごめんね」と改めて伝えながら、スキンシップを大切に。
数日間は様子を観察
怒鳴られた後、子どもに一時的な変化が見られることがあります。
- 食欲がない
- 夜泣きをする
- 甘えが強くなる
- 逆に距離を置こうとする
これらは一時的な反応なので心配いりませんが、普段よりも愛情表現を増やし、安心感を与えてあげることが大切です。
💡 もっと詳しく知りたい方へ
怒鳴ってしまった後の具体的なフォロー法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
怒鳴らない子育てを続けるための習慣
何度「もう怒鳴らない!」と決めても、また繰り返してしまう…
それは、意志の力だけでは限界があるから。
大切なのは、日常の中に「怒鳴らなくても済む仕組み」を作ることです。
習慣1:1日1回は自分を大切にする
怒鳴ってしまう一番の原因は、お母さん自身に余裕がないこと。
だからこそ、自分を大切にする時間を作ることが最優先です。
具体例:
- 朝、子どもが起きる30分前に起きて、静かにコーヒーを飲む
- お昼に5分だけ、窓の外を眺める
- 夜、子どもが寝た後に好きな音楽を聴く
- 週に一度、30分だけ自分だけの時間を確保する
「そんな時間ない」と思うかもしれません。
でもこの時間があることで心に余裕が生まれ、結果的に子育てがスムーズになるので、最優先で自分のための時間を確保してくださいね。
習慣2:アイメッセージを意識する
イライラし始めた時、自分の本音をアイメッセージで伝える練習をしましょう。
1日1回はアイメッセージで伝える、と決めてやってみるのがおすすめです。
習慣3:完璧を手放す
「全く怒鳴らない」を目指すのではなく、「怒鳴る回数を減らす」を目標に。
10回が8回になったら、それは大きな進歩です。
できなかった部分を責めるのではなく、できた部分を認めてあげましょう。
習慣4:サザエさん的なバランス感
サザエさんがカツオに怒鳴っても、カツオはへっちゃら。
サザエさんも、また怒鳴ってしまった…なんて深刻になってる様子はなく、あっけらかん。
数十分後には、またいつものように無邪気に笑いあう二人。
完璧主義の人ほど、「一度たりとも怒鳴ってはダメ」としてしまいがち。
でも、サザエさんくらいのバランス感で、怒鳴ってしまうことをまず自分に許してあげると、逆に怒鳴る回数は減っていきます。
習慣5:夜の振り返りタイム
寝る前の5分間、その日を振り返る時間を作りましょう。
「今日、怒鳴らずに対応できた場面はどこか」
「怒鳴ってしまった時、何がトリガーだったか」
このメモを続けることで、自分のパターンが見えてきます。
💡 もっと具体的な習慣を知りたい方へ
怒鳴らない子育てを続けるための習慣については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ:一歩ずつ、穏やかな親子関係へ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
最後にもう一度、大切なことをお伝えさせてください。
あなたは決して一人じゃない
子どもに怒鳴ってしまうことで悩んでいるお母さんは、本当にたくさんいます。
そして、「怒鳴ってしまう自分をなんとかしたい」と思っているその気持ちこそが、あなたが子どもを大切に思っている証拠です。
完璧な親なんていない
10回が8回になり、6回になり、4回になり…
そんな風に、少しずつ減っていけばいいんです。
全く怒らなくなる、そんな完璧を今すぐ目指さなくていい。
ただ、昨日の自分より少しだけ成長できればいい。
今日からできること
この記事でお伝えした中で、一つだけでもいいので、今日から試してみてください。
- 怒鳴りそうになったら、6秒数えて深呼吸
- 1日1回、自分を大切にする時間を作る
- 子どもの頃の自分に、優しい言葉をかけてあげる
小さな一歩が、大きな変化につながります。
根本から変わりたいあなたへ
もし、「自分一人では難しい」「根本から変わりたい」と感じたら、専門家のサポートを受けることも一つの選択です。
私は15年以上、『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供しています。
怒鳴ってしまう自分が、自然に変わっていく。
そんなサポートをさせていただいています。
あなたとお子さんが、穏やかで暖かい時間を過ごせますように。
応援しています。
八神詠子(やがみえいこ)
『インナーチャイルド』を扱うヒーラー・感情カウンセラー
沖縄在住・15年以上の経験
◾️E-BOOK『子育てのイライラ!ヒステリック 完全解消3ステップ』 プレゼント中!
四コマ漫画・イラスト満載のE-BOOKだから、スッと心に入ってくる、実践しやすい
変わりたくても変われないあなたを根本からサポート
詳しくは下の画像をクリックしてくださいね!


























