
子どものことが気になって、つい口を出してしまう。
勉強したの? 明日の準備は? ちゃんと食べた? そんな薄着で大丈夫?
子どもの行動が気になって、ついチェックしてしまう。
友達とうまくやれてるかな。学校で困ってないかな。風邪引かないかな。
本当はもっと子どもに任せた方がいいってわかってる。
いちいち口を出したら、子どもの自主性が育たないってことも知ってる。
でも、わかっていても手が出る。口が出る。
気になって放っておけない。
「私って・・・過干渉なのかな。」
子どもを信じて見守りたい。失敗しても、それも経験だと思って見守りたい。
でも、頭ではわかっていても、心がついていかない。
どうして???
そんなふうに悩んでいるあなたへ、過干渉の母親に育てられ、自分自身も過干渉の母親になりかけた私が、過干渉になってしまう本当の理由と、そこから抜け出す方法をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
過干渉とは
「過干渉」という言葉はそもそもどのような意味なのでしょうか。
過干渉とは
必要以上に関与すること。一般的な限度を超えて関わること。過剰に干渉すること。主に親の子に対する干渉を指す語として用いられる。
40代の私が育った時代は過干渉と同じようなことを過保護と表現していたように思います。
しかし過保護というのは子どもの言いなりになる親という意味合いが強いようです。
「過干渉は子どもの意思を無視して親の価値観や考えを押し付けて、子どもをコントロールしようとする」、という意味で使われるので、過保護とは真逆と考えられるそうです。
どこからが過干渉?自分の過干渉度を客観的にチェック
「子どもの意思を無視して親の価値観や考えを押し付け、子どもをコントロールしようとする」
そこまではしてないでしょ、と思う方も、過干渉は「必要以上に関与すること。」という実用日本語表現辞典の最初の文章にはドキッとする、という方もいるかもしれません。
過干渉になるかどうかは、必要以上の「必要」の部分をどこの観点から見るか、だと思います。
シンプルに言えば、自分が干渉することで子どもの自己肯定感を下げてしまうようなら、それは過干渉と言えるかもしれません。
ここで少し「過干渉な親」セルフチェックしてみましょう。
✅子どもの年齢で決められるはずのことまで、全部自分が決めてしまっていないか
✅朝から晩まで「あれしなさい」「これしなさい」と言っていないか
✅子どもが失敗しそうな時、すぐに手を出して防ごうとしていないか
✅子どもの持ち物や予定、友人関係まで、必要以上に把握・管理していないか
✅子どもの些細な行動にまで不安を感じて、行動を制限していないか
これらの項目について、「よくある」「時々ある」「ほとんどない」の3段階で自己評価してみましょう。
3つ以上の項目で「よくある」が該当する場合は、過干渉の傾向が強いと考えられます。
当てはまったとしても、落ち込む必要はありません。
こうやって自分の関わり方に意識を向けていること自体が、すでに大きな一歩です。
過干渉が子どもに与える具体的な悪影響【私の経験】
過干渉は子どもの心理面と行動面に、どのような影響を及ぼすのでしょうか。
過干渉に関する私の経験を通してお伝えします。
① 過干渉の母親のもとで育った私
私の母はとにかく不安症で、特に私の体のことについていつも心配ばかりしていました。
外出しようとするたびに「風邪をひくからやめなさい」と言われていたんです。
また勉強のことをいつも口うるさく言われていました。
ちゃんと勉強をしているかどうか足音をたてずに部屋をのぞかれチェックされたり、私がいないときに勝手に引き出しの中をあさられたりするのが、本当に嫌でした。
志望校を決めるときも、自分のやりたい部活がある学校は否定されて、母の納得いくような学校に入るよう説得されました。
母の私に対する干渉は私をイライラさせました。
私自身を見てもらっていない感じがしたからです。
例えば、私が風邪を引きやすい体質だったとしても、元気いっぱいの時ももちろんあるわけです。
それなのに、母は毎日「風邪を引くから今日は遊びに行くのはよしなさい」と言う。
「お母さんはあなたのために言ってるのよ!」
でもちゃんと私を見てもらえてるなら、今日は元気そうだからいいよ、とか、今日は調子が悪そうだからやめておきなさい、とかなるわけです。
しかし、母は母の中の「風邪を引きやすい体の弱い娘」のイメージを通して私を見るので、いつでも風邪を引きそうに見えたのだと思います。
そして風邪を引くと、「ほら見なさい、ママの言うことをきかないから風邪を引いたのよ。これからは言うことをきくのよ。」と勝ち誇ったように言われる。
母との関係性の中で私は私自身に対する信頼を失っていきました。
自分がやることなすこと、なんだか悪いことのような気がして、自分に対して自信がない。
常に人の顔色をうかがい、自分のやっていること、やりたいと思うことが正しいことなのかどうかを気にするようになっていきました。
そう、自己肯定感が低下していったのです。
それと同時に、どんどん生きづらさを感じるようになっていきました
② 過干渉の母親になりかけた私の経験

そんな私が子どもを出産しました。
生まれてきた子どもは、頭の形のバランスが悪く見えました。
私は「頭の形のバランスが悪いと体全体のバランスが歪んで、病気がちな運動神経が悪い子になってしまうに違いない!」と思い込んでいました。
そしてネットで頭の形を治す手段を探してはあちこちの治療院に連れて行きました。
頭を固定して寝るといい、と何かで読んだので、仰向けに寝かせた子どもの頭の両脇にタオルをつめ、動かないようにしました。
しかしもちろん、赤ん坊なのでしょっちゅう頭を動かしますし、タオルはすぐ外れてしまうわけです。
「なんで頭を動かすの???」「なんでまっすぐ寝ないの???」とイライライラ爆発!!!
「あなたのためを思ってやってるのに!!!」
↑ え? 私、自分の母親と同じようなことやってない????
勝手に「このままじゃこの子は大変なことになる!」と思い込んで、子どもの行動を思い通りにしようとする。
そして子どもと一緒にいる私はいちいち子どもの頭の形のことが気になって心配したりイライラして、全然楽しそうじゃない。
子どもの幸せを願ってるはずなのに、これはちょっとおかしい・・・。
このままの私でいたら、例え頭の形がよくなったとしても、また違った心配になる何かを見つけ出して、同じようなことをし続けるに違いない。
目の前の子どもを見る限り、活発で全然元気、全く問題ない。
だから私は私のイメージの中の「このままだと大変なことになりそうな子ども」を手放して、目の前の子どもをちゃんと見て、そして一緒に楽しく生きようと決意したのです。
過干渉の母親になってしまう、たった一つの理由
さて、では私の経験と、15年以上ヒーラーとしてたくさんの人の『インナーチャイルド』を扱ってきた経験に基づき、過干渉の母親になってしまうたった一つの理由をお伝えしたいと思います。
それは「感情を感じたくないから」です。
過干渉の母親はネガティブな感情を感じたくないので、過剰に干渉して子どもを自分の思い通りにしようすることで感情を感じないようにします。
具体的にお話ししますね。
例えば、勉強しないでダラダラしているように見える子どもが気になって仕方がない過干渉の母親がいたとします。
でも子どもの自主性が大事とも思ってはいる。
でもやっぱり気になる方が大きくて、ことあるごとに「勉強しろ!」と言ってしまう。
というケースがあったとします。
なぜ、「勉強しろ!」と何度も言ってしまうのでしょうか。
メカニズムとしては、勉強していない子どもを見ることで(勉強しないと大変なことになる)(勉強しないと希望の学校に入れなくて一生嫌な思いをする)(勉強しないとろくな職につけないでニートになる)などのネガティブなイメージが自分の中に出てくるのです。
そしてそのネガティブなイメージに刺激されてとめどなくネガティブな感情が湧き出てきます。
怖れ、不安、悲しみ、イライラ、怒り、寂しさ など。
居心地が悪いので、そんなネガティブな感情をそのまま感じていたくありません。
感じたくない感情がいちいち揺れるので、子どものことを気にしたくなくても気になってしまいます。
子どもが勉強していたら、ネガティブな感情がその時は湧き出なくなります。
子どもが勉強すればその感情がおさまるから、なんとか子どもを勉強させたい。
でも子どもがなかなか勉強しないと、(なんでこんなネガティブな感情を感じさせ続けるんだ)とばかりに焦りが大きくなって、何度も何度も言い続けたり、時には感情的に叫んでしまったりして、過干渉の行動、言動につながっていくのです。
過干渉の原因であるネガティブなイメージはどこからくるの?

ではなぜ子どもに対してネガティブなイメージが出てくるのでしょうか。
注意してもらいたいのは、目の前の子どもが今勉強しなかったからといって「大変なことになる」「ろくな職につけない」と決まったわけではないということです。
希望の学校に入れなかったからこそ、子どもにとっての最高の学校に出会える場合だってあります。
今勉強していなくても、必要な時がきたら自主的に集中して取り組む未来だってある。
子どもの将来にはいろんな可能性があるのです。
でも頭の中に湧いてくるイメージネはガティブな未来ばかり。
すると子どもは親に信頼されていないことを感覚的に感じとるので、子どもの自己肯定感を下がっていきます。
では勝手に湧いてくる子どもに対するネガティブなイメージはどこから来るのでしょうか?
ほとんどのネガティブなイメージは幼少期に自分の親や周りの大人から言われたことに影響を受けています。
例えば、親や周りの大人から「勉強しないと大変なことになる」と言われたときに、ネガティブな感情とともに『インナーチャイルド』(心の傷)を形成してしまった。
だから潜在意識に「絶対そうなるにちがいない」くらいのレベルで刻み込まれてしまったのです。
私自身は母親に自分の身体のことを異常に心配されたことが『インナーチャイルド』となっていました。
その『インナーチャイルド』が刺激され、目の前の子どもの体に「このままじゃ大変なことになる」というネガティブイメージを勝手に抱いてしまい、湧き上がる感情に振り回されてしまったのです。
過干渉は「世代間連鎖」する
ここまで読んで気づいた方もいるかもしれません。
過干渉は、親から子へ連鎖する傾向にあります。
私の母は不安から私をコントロールしようとしました。
そして私も、子どもが生まれた途端に、不安から子どもをコントロールしようとしてしまいました。
やり方は違います。
母は勉強や体のことで口うるさく言い、私は頭の形を治そうと必死になった。
でも根っこは同じです。
「このままだとこの子は大変なことになる」というネガティブイメージに突き動かされて、子どもの行動を思い通りにしようとする。
なぜ連鎖するのかというと、子ども時代に親から受け取った不安やコントロールが『インナーチャイルド』(心の傷)となって心の奥に残っているからです。
過干渉の親のもとで育つと、子どもは「自分は信頼されていない」「自分の判断ではうまくいかない」という感覚を深いところに刻み込まれます。
大人になって自分が親になると、その感覚が我が子に対しても発動します。
「この子も私と同じように失敗するかもしれない」「この子の判断に任せたら大変なことになるかもしれない」
こうして自分がされたのと同じように、子どもをコントロールしようとしてしまう。
これは意志の弱さでもなければ、愛情が足りないわけでもありません。
むしろ愛情が深いからこそ、自分の中にある不安が強く反応してしまうのです。
過干渉をやめるための3ステップ
子どもの自己肯定感を下げないためにも、過干渉を手放してきましょう!
ここでは過干渉な親をやめるための3ステップをお伝えします。
ステップ①
子どもに対してイライラや心配、もやもやする気持ちが出て過干渉になってしまう時、子どもの将来に対してどんなネガティブイメージを見ているのか、観察してみましょう。
書き出して整理してみると、自分の思考パターンが見えてくるのでおすすめです。
例: 怠けている子どもを見ている時、このまま怠け癖がついたら、将来受験に失敗して、ろくなところに就職ができなくて苦労する子どものイメージが湧いてきて、「勉強しなさい」と口うるさく言ってしまう。
このとき、自分の中にどんな感情が出てきているかにも意識を向けてみてください。
不安なのか、怖いのか、悲しいのか。
感情を言葉にするだけでも、少し気持ちが落ち着くことがあります。
ステップ②
ステップ①に対し、もし子どもの将来が、今何をしてもしなくても、バラ色になるって決まっているなら、自分は今、どうするのか考えてみましょう。
自由に発想してみてください。
例: 今怠けていても、子どもは受験には合格するし、いい会社で働けたり、自分で会社を立ち上げたりして将来バラ色って決まっていたら、自分はどうするか?
→ まぁ、別に、怠けててもいいかも。学校で疲れているし、帰ってきたら休みたいよね。
こう考えてみると、急に肩の力が抜けませんか。
実際、子どもの力って親が思っている以上に大きいんです。
ステップ③
ステップ①と②を見比べて、ネガティブイメージか、バラ色イメージか、今、自分はどちらを選択するか決めてみましょう。
どちらのイメージを選択しても構いません。
やっぱりネガティブのイメージの方がリアル感があるから、子どもに勉強しなさい、って言わなきゃ、みたいな感じでも全然OK。
ただ自分で「選択する」というところが肝心なのです。
子どものせいでネガティブイメージを見させられていて過干渉になってしまう、だと、子どもが変わらないと自分は変われないというパラダイムに陥ってしまいます。
ネガティブイメージと共に、ポジティブなイメージも見ようとすることで、自分の行動は自分で選択できるという感覚が大きくなり、子どもに干渉する前に一呼吸おけるようになる、など自分をコントロールしやすくなってきます。
年齢別・過干渉を手放すヒント
3ステップに加えて、子どもの年齢に合わせた具体的な関わり方のヒントも少しお伝えします。
小学生くらいまで
宿題をする時間帯や遊びの計画など、小さな決定を子ども自身に任せるところから始めてみてください。
最初は失敗するかもしれませんが、その失敗こそが学びになります。
小学校高学年〜中学生
学習計画は子どもに立てさせて、つまずいた時だけ手助けするくらいの距離感がちょうどいいです。
友人関係や持ち物管理なども、少しずつ任せていきましょう。
反抗期
プライバシーへの干渉は最小限に。
子どもの反抗的な態度に感情的に反応せず、一呼吸置く。
そして家族の決めごとに子どもの意見も取り入れてみる。
対等な関係を意識することで、親子の信頼関係が深まります。
大切なのは、どの年齢でも「子どもの話をまず聞く」こと。
アドバイスしたくなる気持ちをぐっとこらえて、「そうだったんだね」「そう感じたんだね」と受け止めるだけで、子どもは安心して自分の気持ちを表現できるようになります
そして親が自分を信頼してくれていることを感じると、自己肯定感は高まっていくでしょう。
まとめ
過干渉になってしまうのは、あなたが子どものことを真剣に思っている証拠。
でもその愛情が、幼少期に形成された『インナーチャイルド』によるネガティブイメージを通して表現されてしまうと、子どもをコントロールしようとする方向に向かってしまう。
目の前の子どもが気になって仕方がないときは、子どもではなく自分の心の中に意識を向けてみてください。
自分の生い立ちや親との関係に目を向けると、心が和らぐような気づきが起きるかもしれません。
しかし深い『インナーチャイルド』が関わっているネガティブイメージは、なかなか自分では変えられなかったりします。
その場合は専門家にサポートを依頼するのが近道です。
私は『インナーチャイルド』を扱うヒーリングを提供しています。
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