
子育て中の方なら、
「なんで言うことを聞かないの!」
「いつも同じことばかりして!もう知らないからね!!!」
こんなふうに感情的に子どもを怒鳴ってしまい、後で深く後悔した経験があるかもしれません。
子どもにイライラして怒鳴ってしまうのは、実はあなたの中にある「インナーチャイルド」が反応しているからなのです。
この仕組みを理解し、インナーチャイルドを癒すことが、感情コントロール、そして穏やかで自分らしい子育てにつながっていくでしょう。
この記事では、子育てのイライラに悩む方に向けて、
- イライラした瞬間の感情コントロール法
- インナーチャイルドを癒す具体的な方法
- 怒鳴った後の関係修復テクニック
- 怒鳴らない子育てを継続するための習慣
上記について、ヒーラー・カウンセラーとしての15年の経験を交えながら解説しています。
怒鳴ってしまう自分を責める必要はありません。
この記事を参考にして、まずは自分の心の声に耳を傾けてみてください。
この記事の目次
子どもに怒鳴ってしまうのはインナーチャイルドが原因?
子どもにイライラして怒鳴ってしまう瞬間、あなたの心の中では何が起きているのでしょうか。
実は、そのイライラの爆発は、子ども時代についた心の傷「インナーチャイルド」が深く関わっています。
多くのお母さんが「また怒鳴ってしまった…」と自分を責めてしまいますが、これは決してあなたが悪い母親だからではありません。
ただ、あなたの心の奥にある幼少期の体験が、今の子育てに影響を与えているのです。
怒鳴る瞬間に起きている心の中の出来事
子どもが言うことを聞かない時、一瞬で感情が爆発してしまう・・・そんな経験はありませんか?
この一瞬の間に、あなたの心の中では驚くべきことが起きています。
まず、子どもの行動を見た瞬間に、脳の奥深くにある記憶が瞬時に呼び起こされます。
「また片付けない」「何度言ったら分かるの」という思考と同時に、幼い頃の自分が親から同じように怒られた記憶がフラッシュバックするのです。
この時、大人のあなたではなく、心の中にある子どもの頃の心の傷(インナーチャイルド)が反応しています。
インナーチャイルドの刺激により、「また怒られる」「認めてもらえない」という恐怖や悲しみを感じ、パニック状態になってしまいます。
そして、その恐怖から身を守ろうとして、無意識に攻撃的な反応—つまり怒鳴るという行動を取ってしまうのです。
これは脳科学的にも説明できる現象で、感情を司る大脳辺縁系が論理的思考を司る前頭前野よりも先に反応するため起こります。
つまり、「怒鳴ってはいけない」と頭では分かっていても、感情の方が先に動いてしまうということなのです。
親から受けた言葉が子育てで再現される仕組み
「なんで同じことを何度も言わせるの!」「いい加減にしなさい!」
そんな言葉が口から出てきて、はっとした経験はありませんか?
実は、私たちは無意識のうちに、自分が親から言われた言葉をそのまま子どもに向けてしまう傾向があります。
これを心理学では「世代間伝達」と呼びます。
幼少期に繰り返し聞いた親の言葉や態度は、私たちの潜在意識に深く刻み込まれています。
特に感情的な状況では、意識的な判断よりも、この潜在意識に蓄積された「親のパターン」が自動的に発動してしまうのです。
例えば、あなたが子どもの頃に「なぜできないの!」と怒鳴られていたとしましょう。
その時の恐怖や悲しみの感情と共に、親の表情や声のトーン、言葉遣いまでもが記憶として保存されます。
そして、自分が親になった時、子どもの行動に困った瞬間に、その記憶がそのまま再生されてしまうのです。
これは決して意識的に行っているわけではありません。
ストレスや疲労で理性的な判断力が低下している時ほど、この無意識のパターンが強く現れる傾向があります。
多くの方が「親と同じようになりたくない」と思いながらも、気づけば同じことをしてしまう理由がここにあるのです。
「良い母親でありたい」というプレッシャーの正体
「良い母親でなければならない」
この思いが強ければ強いほど、実は怒鳴ってしまう頻度が高くなることをご存知でしょうか。
一見矛盾しているように思えますが、これにもインナーチャイルドが深く関わっています。
多くの女性が抱く「良い母親像」は、実は自分が子どもの頃に「こんなお母さんだったらよかったのに」という満たされなかった願望から生まれています。
優しくて、いつも笑顔で、怒らない母親—そんな理想像を追い求めるほど、現実とのギャップに苦しくなってしまいます。
そして、理想通りにいかない自分を責める気持ちが、さらなるストレスとなり、イライラの爆発を引き起こす悪循環が生まれます。
また、「良い母親」でなければ愛されない、認められないという深層心理も働いています。
これは、幼い頃に「いい子にしていないとお母(父)さんに嫌われる」などという体験から生まれた信念です。
同じように、完璧な母親でなければ子どもから愛されないのではないかと常に不安を感じています。
その不安が「なぜうまくいかないの!」という焦りに変わり、結果として怒鳴ってしまうのです。
しかし、子どもが本当に求めているのは、完璧な母親ではありません。
時には失敗もするけれど、愛情を持って向き合ってくれる、人間らしい母親なのです。
「良い母親でありたい」という思いそのものは素晴らしいものですが、それがプレッシャーになってしまっては本末転倒ですよね。
今すぐできる!イライラした瞬間の感情コントロール法
イライラの感情が湧き上がってきた時、「どうしよう、また怒鳴ってしまいそう…」と焦ってしまいますよね。
でも大丈夫。
その瞬間にできる具体的な対処法があるのです。
大切なのは、感情が爆発する前の数秒間をどう過ごすかということ。
ここでは冷静さを取り戻すための、インナーチャイルドを意識した3つの方法をお伝えします。
深呼吸と心の中の子どもへの声かけ
イライラした瞬間、まず最初にやってほしいのが「深呼吸」です。
でも、ただの深呼吸ではありません。
心の中にいる子ども時代のあなたに語りかけながら行う、特別な深呼吸法をご紹介します。
子どもが言うことを聞かずにイライラが湧き上がってきたら、まず4秒間かけてゆっくりと鼻から息を吸います。
この時、心の中で「私の中の小さな子どもが怖がっているんだ」と認識してください。
そして、6秒間息を止めながら、心の中でその小さな自分に「大丈夫だよ、もう怒られないよ」と優しく声をかけます。
最後に8秒間かけて、口からゆっくりと息を吐き出しながら「私は安全だよ、愛されているよ、大丈夫」と伝えてあげるのです。
これを2〜3回繰り返すだけで、気持ちが落ち着いてくると思います。
最初は「心の中の子どもって何?」と思うかもしれませんが、練習していくうちに、自分の中にいる傷ついた子どもの存在を感じられるようになりますよ。
怒鳴りそうになった時の3ステップ対処法
感情が高ぶって「今にも爆発しそう!」という時には、この3ステップを試してみてください。
<ステップ1:物理的に距離を取る>
まず、子どもから一歩離れます。
「ちょっと待ってね」と声をかけて、別の部屋に移動するか、トイレに行きましょう。
この時、「逃げている」のではなく「冷静になる時間を作っている」のだと自分に言い聞かせてください。
物理的な距離を取ることで、感情の連鎖を一度断ち切ることができます。
<ステップ2:自分の感情を言葉で表現する>
一人になったら、今の感情を声に出して言ってみます。
「私は今、とても怒っている」「子どもの行動にイライラしている」「でも、本当は私の中の子どもが怖がっているんだ」
感情を言語化することで、客観視できるようになり、冷静さを取り戻しやすくなります。
<ステップ3:子どもの気持ちを想像してから戻る>
最後に、子どもの立場になって考えてみましょう。
「きっと疲れているのかな」「注目してもらいたかったのかな」「うまくできなくて困っているのかな」
子どもの気持ちを想像することで、怒りよりも理解の気持ちが湧いてきやすくなります。
そして、心の準備ができたら子どもの元に戻り、「どうしたの?一緒に考えてみよう」と声をかけてあげてください。
感情の波が来た時の体からのアプローチ
感情は心だけでなく、体にも大きな変化をもたらします。
イライラした時の体の反応を理解し、適切に対応することで、感情をコントロールしやすくなります。
まず、イライラすると体に現れる変化を観察してみてください。
肩に力が入る、握りこぶしを作っている、呼吸が浅くなる、胸がドキドキする・・・
こうした体の変化に気づくことが第一歩です。
体が緊張していることに気づいたら、意識的に力を抜いてあげましょう。
肩をゆっくりと上下に動かして力を抜き、握った手をパーに開きます。
そして、足の裏全体を床につけて、地面に根を張った木のように安定感を感じてください。
体が落ち着くと、心も自然と穏やかになってきます。
これらの方法は、練習すればするほど効果が高まりますので、イライラしていない時にも試してみてくださいね。
インナーチャイルドを癒す5つの方法
感情をコントロールするための根本的な解決策、それは自分の中にいるインナーチャイルドを癒してあげることです。
長年の間、心の奥で傷ついたまま放置されてきた小さなあなたに、愛情を注いであげる時が来ました。
これからご紹介する5つの方法は、私が15年以上のセッション経験の中で、多くのお母さんたちと一緒に実践し、効果を実感してきたものです。
最初は「本当に効果があるの?」と思うかもしれませんが、続けていくうちに変化を感じられるはずです。
自分が子どもの頃に言われた言葉を思い出す
インナーチャイルドを癒す第一歩は、自分が子どもの頃にどんな言葉をかけられていたかを思い出すことです。
まず、静かな場所で目を閉じて、子どもの頃の自分を思い浮かべてみてください。
「なんでできないの!」「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」「あなたがいい子にしていないとお母さん困っちゃう
そんな言葉が聞こえてきませんか?
これらの言葉は、当時のあなたにどんな気持ちを抱かせたでしょうか。
悲しい、怖い、寂しい、怒りたい・・・
どんな感情が湧いてきても、それをそのまま受け止めてあげてください。
「こんなことを思い出すなんて親不孝かも…」と感じる必要はありません。
親を責めるためではなく、傷ついた自分を癒すために行っているのです。
それだけ、長い間心の奥に押し込められていた感情があるということなのです。
また、思い出した言葉をノートに書き出してみることをおすすめします。
文字にすることで、客観的に見ることができ、「ああ、私はこんな風に言われて傷ついていたんだ」と理解が深まります。
心の中の小さな自分に愛情を注ぐ練習
思い出した子どもの頃の自分に対して、今度はあなたが愛情をたっぷりと注いであげる番です。
これは、想像の中で行う「内なる対話」の練習です。
まず、心の中で子どもの頃のあなたを思い浮かべてください。
何歳くらいの姿でもかまいません。
その小さなあなたに向かって、こんな風に話しかけてみましょう。
「よく頑張ったね」「あなたは十分すぎるほど良い子だったよ」「あなたは何も悪くないよ、大好きだよ」
最初は照れくさく感じるかもしれませんが、続けていくうちに自然にできるようになります。
特に効果的なのは、当時言われたかった言葉をかけてあげることです。
「大丈夫だよ」「そのままでいいよ」「あなたがいてくれるだけで嬉しい」・・・
そんな温かい言葉を心の中でたくさんかけてあげてください。
完璧でない自分を受け入れる方法
「良い母親でなければ」「完璧にできなければ」
そんな思い込みから自分を解放してあげることも、インナーチャイルドを癒すために欠かせません。
完璧主義は、実は子どもの頃の「完璧でないと愛されない」という恐れから生まれています。
でも、考えてみてください。
あなたが子どもを愛するのは、子どもが完璧だからでしょうか?
きっと違いますよね。
泣いたり、わがままを言ったり、失敗したりする、そんな不完全な姿も含めて愛しているはずです。
それなら、あなた自身も完璧である必要はないのです。
まず、一日の終わりに「今日できなかったこと」ではなく「今日できたこと」に注目する習慣をつけてみましょう。
子どもに怒鳴ってしまった日でも、「でも最後は抱きしめてあげられた」「ちゃんと謝ることができた」など、小さなことでも自分を認めてあげてください。
また、「失敗しても大丈夫」ということを、言葉に出して自分に言ってあげることも大切です。
「私は完璧でなくても愛される存在だ」「失敗から学んで成長していけばいい」
そんな風に自分に許可を出してあげるのです。
完璧でない自分を受け入れることができるようになると、子どもの不完全さに対しても寛容になっていきますよ。
子どもの頃の満たされなかった気持ちを認める
多くの人が見落としがちなのが、子どもの頃に満たされなかった感情や欲求の存在です。
「甘えたかった」「もっと注目してもらいたかった」「自分の気持ちを分かってもらいたかった」・・・
そんな気持ちはありませんでしたか?
これらの満たされなかった気持ちは、大人になった今でも心の奥で「満たして!」と叫び続けています。
そして、子育て中にその欲求が刺激されると、子どもに対して過度に期待したり、逆に拒絶反応を示したりしてしまうことがあるのです。
まず、自分がどんな気持ちを満たしてもらいたかったのかを認識することから始めましょう。
「私は子どもの頃、もっと話を聞いてもらいたかった」「頑張りを認めてもらいたかった」「ただそばにいてもらいたかった」
そんな気持ちがあったことを、まずは認めてあげてください。
「もう大人なんだから」と否定する必要はありません。
その気持ちがあることは、とても自然なことなのです。
そして、今度はその満たされなかった気持ちを、自分で自分に与えてあげる練習をしてみましょう。
話を聞いてもらいたかったなら、日記を書いて自分の気持ちを聞いてあげる。
認めてもらいたかったなら、鏡の前で自分を褒めてあげる。
そんな小さなことから始めて、少しずつ心の隙間を埋めていくのです。
新しい子育てパターンを意識的に作る
最後に、これまでの親から受け継いだパターンではない、新しい子育てのパターンを意識的に作っていきましょう。
これは、世代間の負の連鎖を断ち切る、とても重要なステップです。
まず、自分がされて嫌だったことの「正反対」を意識してみてください。
怒鳴られて嫌だったなら、穏やかな声で話しかける。
否定されて悲しかったなら、子どもの気持ちをまず受け止める。
無視されて寂しかったなら、子どもの話に耳を傾ける時間を作る。
最初は意識的に行う必要がありますが、続けていくうちに自然な反応になっていきます。
また、新しいパターンを作るために、以下のような「魔法の言葉」を用意しておくことをおすすめします。
- 子どもが失敗した時:
「大丈夫、失敗は成長のチャンス」
- 子どもが泣いている時:
「悲しいんだね、一緒にいるからね」
- 子どもが反抗的な時:
「どんな気持ちなのか教えて」
これらの言葉を意識的に使うようにすると、子どもとの関係が徐々に変化していきます。
子どもを癒すことで、自分も癒される・・・
そんな前向きな循環が生まれるのです。
怒鳴った後の子どもとの関係修復方法
怒鳴ってしまった後の罪悪感や「取り返しがつかないことをしてしまった…」という不安、よく分かります。
でも安心してください。
関係修復は必ずできます。
大切なのは、怒鳴ってしまったことを責め続けるのではなく、その後にどう行動するかということ。
子どもは想像以上に寛容で、親の誠実な気持ちをちゃんと感じ取ってくれるものです。
ここでは効果的な関係修復の方法をご紹介します。
子どもの目線に合わせた謝り方
まず何より大切なのは、子どもと同じ目線の高さで謝ることです。
立ったまま上から謝るのではなく、しゃがんだり座ったりして、子どもの目をしっかりと見て話しかけてください。
謝る時の基本的な流れは次の通りです。
<ステップ1:自分の行動を認める>
「さっきは大きな声で怒鳴ってしまって、ごめんね」
ここで大切なのは、子どもの行動を責めないことです。
「あなたが○○したから」ではなく、「私が怒鳴ってしまった」という自分の行動に焦点を当ててください。
<ステップ2:子どもの気持ちを理解していることを伝える>
「怖かったよね」「悲しかったよね」「びっくりしたよね」
子どもがその時に感じただろう気持ちを言葉にして伝えてあげることで、「ママは私の気持ちを分かってくれている」と感じてもらえます。
<ステップ3:愛情を再確認する>
「でも、○○ちゃんのこと、大好きだよ」「怒鳴ってしまったけれど、あなたを愛していることは変わらないからね」
子どもにとって一番怖いのは、「お母さんに嫌われてしまった」と思うことです。
愛情は変わらないことを、はっきりと言葉で伝えてあげましょう。
謝る時は、時間を急がず、子どもが納得するまでしっかりと向き合ってあげてくださいね。
親子の信頼関係を回復する具体的な行動
謝罪の言葉だけでなく、その後の行動で信頼関係を回復していくことが重要です。
子どもは言葉よりも行動を通して、親の本気度を感じ取ります。
<今日からできる関係回復の行動>
まず、謝った日の夜は特別に子どもとの時間を作ってあげてください。
いつもより長めに絵本を読んだり、一緒にお風呂に入ったり、寝る前にたくさん抱きしめてあげたり。
「今日は怖い思いをさせてごめんね、明日はもっと優しいママでいるからね」と改めて伝えながら、スキンシップを大切にしましょう。
<継続的な信頼回復のポイント>
- 約束を守る:
「もう怒鳴らない」と約束したなら、その努力を続ける姿勢を見せることが大切です。
- 子どもの話をしっかり聞く:
普段から子どもの話に耳を傾け、「あなたの気持ちを大切に思っている」ことを行動で示します。
- 感情的になりそうな時の対処を見せる:
イライラした時に深呼吸をしたり、「ちょっと待ってね、心を落ち着けるから」と声をかけたりする姿を見せることで、努力していることを伝えられます。
完璧にできなくても、「頑張っている姿」を見せることで子どもとの関係は確実に改善していきます。
子どもは親の努力をちゃんと見ていて、応援してくれるものなのです。
怒鳴ってしまった時の子どもの心のケア
怒鳴られた子どもの心には、一時的に不安や恐怖が残ることがあります。
この心のケアをしっかりと行うことで、子どもの心に傷を残すことなく、むしろ親子の絆を深めることができます。
<immediate care(その場でのケア)>
怒鳴ってしまった直後は、子どもが泣いていても無理に止めさせようとしないでください。
泣くことは、子どもにとって感情を処理する大切な方法です。
代わりに、そっと近くにいて「泣いてもいいよ、そばにいるからね」と伝えてあげましょう。
子どもが落ち着いてきたら、優しく抱きしめて「怖かったね、もう大丈夫だよ」と安心させてあげてください。
<その日の夜のケア>
寝る前の時間は、心のケアにとって特に重要です。
子どもが眠りにつく前に、今日あった楽しいことや嬉しいことを一緒に思い出してみましょう。
「今日は○○が上手にできたね」「一緒に遊んで楽しかったね」など、ポジティブな記憶で一日を締めくくることで、心に安心感を与えられます。
また、「明日はどんな楽しいことをしようか?」と未来への期待感を持たせてあげることも効果的です。
<継続的な心のケア>
数日間は、いつもより少し注意深く子どもの様子を観察してください。
食欲がない、夜泣きをする、甘えが強くなる、逆に距離を置こうとするなど、変化が見られる場合があります。
これらは一時的な反応なので心配いりませんが、普段よりも愛情表現を増やし、安心感を与えてあげることが大切です。
怒鳴らない子育てを継続するための習慣
一度怒鳴らないと決めても、またイライラしてしまう・・・
そんな経験はありませんか?
継続するためには、根性や意志力だけでは限界があります。
大切なのは、日常の中に「怒鳴らなくても済む仕組み」を作ることです。
一度に全部やろうとせず、できそうなものから少しずつ取り入れてみてください。
日頃からできるセルフケアとストレス管理
怒鳴ってしまう一番の原因は、お母さん自身のストレスが限界に達していることです。
「子育て中だから仕方ない」と我慢し続けていると、感情のコップからいつか水が溢れてしまいます。
<毎日5分でできるセルフケア>
- 朝起きた時の深呼吸:
起きてすぐに、窓を開けて新鮮な空気を3回深く吸い込む
- トイレでの心のチェック:
トイレに入った時に「今、私はどんな気持ち?」と自分に問いかける
- 寝る前の自分褒め:
布団に入ったら「今日も一日お疲れさま」と自分を労う
<週に一度は自分だけの時間を>
どんなに忙しくても、週に30分だけでも自分だけの時間を作ってください。
コーヒーを飲みながらぼーっとする、好きな音楽を聴く、お風呂にゆっくり入る—何でもかまいません。
「そんな時間ない」と思うかもしれませんが、この時間があることで心に余裕が生まれ、結果的に子育てがスムーズになります。
<ストレスのサインを見逃さない>
肩こり、頭痛、眠れない、食欲がない・・・
これらはストレスが蓄積しているサインです。
体からのメッセージに気づいたら、「頑張りすぎているよ」という合図だと受け取って、少しペースを落としてあげてくださいね。
子どもの発達段階に合わせた期待値の調整
「なんでできないの!」というイライラの多くは、子どもの発達段階に合わない期待を抱いているときに起こります。
子どもの脳や心の発達を理解することで、無理な期待をせずに済むようになります。
<年齢別の発達の特徴と対応>
年齢 | 発達の特徴 | 現実的な期待 |
---|---|---|
2-3歳 | 感情のコントロール未発達 | 癇癪は当たり前、共感して付き合う |
4-5歳 | ルールの理解が始まる | 簡単なお手伝いから始める |
6-8歳 | 論理的思考が発達中 | 「なぜ」の説明を求めてくる時期 |
9-12歳 | 自立心と依存心が混在 | 見守りつつサポートする距離感 |
<期待値調整のコツ>
子どもに何かをお願いする前に、「この子の年齢でできることかな?」と一度立ち止まって考えてみてください。
もし難しそうなら、もう少し簡単なステップに分けるか、一緒にやってみることから始めましょう。
例えば、3歳の子に「お片付けしなさい」と言うよりも、「一緒におもちゃをお家に帰してあげようか」と声をかける方が効果的です。
また、「昨日はできたのに今日はできない」ということも、子どもにはよくあることです。
大人でも調子の良い日と悪い日があるように、子どもにも波があることを理解してあげてくださいね。
家族や周囲のサポートを得る方法
一人で子育てを抱え込まないことは、怒鳴らない子育てを続けるために欠かせません。
でも、「どうやってサポートをお願いすればいいの?」と悩む方も多いですよね。
<パートナーとの協力体制づくり>
まず、パートナーに現状を正直に伝えることから始めましょう。
「最近子どもに怒鳴ってしまうことが多くて困っている」「一緒に協力してもらえると助かる」と具体的にお願いしてみてください。
男性は具体的な役割を伝えると動きやすいので、「夕食後の食器洗い」「お風呂に入れる」など、明確にお願いすることがポイントです。
<実家や義実家との関係>
「頼りたいけれど、口出しされるのは嫌」という複雑な気持ち、よく分かります。
でも、子育ての大変さを理解してもらえれば、きっと力になってくれるはずです。
「今、子育てで少し疲れているので、たまに見てもらえると助かります」と素直にお願いしてみましょう。
<地域のサポートサービス>
一時保育、子育て支援センター、ファミリーサポートなど、地域には様々なサービスがあります。
「人に預けるなんて」と罪悪感を感じる必要はありません。
お母さんがリフレッシュすることは、結果的に子どものためにもなるのです。
世代間連鎖を断ち切るための意識づくり
「親と同じようになりたくない」と思いながらも、気づけば同じことをしてしまう
この世代間連鎖を断ち切るには、意識的な取り組みが必要です。
<新しい家族の価値観を作る>
まず、あなたの家族がどんな家族でありたいかを明確にしてみましょう。
「お互いを尊重し合う家族」「感情を素直に表現できる家族」「失敗を責めない家族」・・・
どんな理想でもかまいません。
その価値観を紙に書いて、見えるところに貼っておくことで、日常の行動指針になります。
<子どもと一緒に家族のルールを作る>
子どもが理解できる年齢になったら、一緒に家族のルールを考えてみましょう。
「怒った時は深呼吸をする」「相手の話を最後まで聞く」「『ごめんね』と『ありがとう』を言う」
子ども自身が参加して作ったルールは、守りやすくなります。
<定期的な振り返りの時間>
月に一度でもいいので、家族でその月を振り返る時間を作ってみてください。
「今月楽しかったこと」「来月もっと良くしたいこと」を話し合うことで、家族全体が成長していく意識を持てるようになります。
【FAQ】子育てのイライラに関するよくある質問
これまでのセッションでよく聞かれる質問と、その答えをまとめました。
同じような悩みを抱えている方は多いので、きっとあなたの参考にもなるはずです。
一人で悩まず、まずはこちらを読んでみてくださいね。
何度も同じことを繰り返してしまう理由は?
「今度こそ怒鳴らない」と決意しても、また同じことを繰り返してしまう…これは意志が弱いからではありません。
実は、感情的な反応は脳の深い部分(大脳辺縁系)で起こるため、理性的な判断よりも先に出てしまうのです。
<繰り返してしまう主な理由>
まず、長年の習慣は簡単には変わりません。
特に、子どもの頃から身についた反応パターンは、無意識レベルに深く刻み込まれています。
また、疲労やストレスが蓄積していると、理性的なコントロールが効きにくくなってしまいます。
「今日は大丈夫」と思っていても、予想外のことが起きると、つい反射的に反応してしまうのです。
<改善のためのアプローチ>
大切なのは、「完璧を目指さない」ことです。
10回中8回怒鳴っていたのが、6回になり、4回になり…という風に、少しずつ減らしていけばいいのです。
また、繰り返してしまった時は自分を責めるのではなく、「どんな状況で起きたのか」を分析してみてください。
疲れている時、時間に追われている時、体調が悪い時・・・
パターンが見えてくると、対策も立てやすくなります。
私のセッションでも、「完璧を目指さずに、少しずつ改善していく」ことをお伝えしています。
専門家に相談すべきタイミングは?
セルフケアだけでは限界を感じた時、専門家のサポートを受けることも大切な選択です。
<相談を検討すべきサイン>
以下のような状況が続く場合は、専門家への相談をおすすめします。
- 怒鳴る頻度が増えている
- 子どもに手を上げそうになる
- 自分を責める気持ちが強すぎて日常生活に支障がある
- 家族関係がギクシャクして改善の兆しが見えない
- 眠れない、食欲がないなど体調面に影響が出ている
<どこに相談すればいいの?>
地域の子育て支援センター、保健センター、カウンセリングルームなど、様々な選択肢があります。
まずは無料で相談できる公的機関から始めてみるのもいいでしょう。
私のようなインナーチャイルドを専門とするヒーラー・カウンセラーもいますので、ご自身に合う方を見つけてくださいね。
子どもの心への影響が心配です
「怒鳴ってしまった子どもの心に傷を残してしまったのでは…」という心配、本当によく分かります。
でも、完璧な親などいませんし、子どもは思っている以上に resilient(回復力がある)ものです。
<子どもの回復力を信じて>
子どもは親の愛情をちゃんと感じ取っています。
一時的に怖い思いをさせてしまっても、その後の関わり方で十分に回復できます。
大切なのは、怒鳴ってしまった時にしっかりと謝り、普段から愛情を示すことです。
<プラスの影響もある>
実は、親が自分の感情と向き合い、成長していく姿を見ることは、子どもにとってもプラスの学びになります。
「人は間違いを犯すけれど、それを認めて改善していくことができる」ということを、身をもって教えてあげられるのです。
今からでも遅くありません。
あなたが変わろうとしている、その気持ちこそが、お子さんへの最高のプレゼントなのですから。
まとめ:怒鳴ってしまうのはインナーチャイルドのサイン、癒すことで変われる
今回は、子どもにイライラして怒鳴ってしまう自分に悩む方に向けて、
- 怒鳴る瞬間に起きている心の中の出来事とその仕組み
- 今すぐできるイライラした瞬間の感情コントロール法
- インナーチャイルドを癒す具体的な5つの方法
- 怒鳴った後の子どもとの関係修復方法
- 怒鳴らない子育てを継続するための日々の習慣
上記について、インナーチャイルドを扱う専門家として15年以上の経験を持つ私の実践例を交えながらお話してきました。
子どもに怒鳴ってしまうのは、あなたの中にある「インナーチャイルド」が刺激されているから。
この仕組みを理解し、心の奥にいる小さなあなた自身を癒してあげることで、徐々に感情をコントロールできるようになっていくでしょう
怒鳴ってしまう自分を責める必要はありません。
それはあなたの中の傷ついた子どもが助けを求めているサイン。
今日からインナーチャイルドの声に耳を傾けて、優しく癒してあげてくださいね。
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