子どもが感情的になって扱いに困る、ということはありませんか。

 

ちょっとしたことで機嫌が悪くなって突っかかってくる

プイとむくれて、しゃべらなくなる

泣きわめいて暴れ出したり手がつけられなくなる

 

そんなとき、優しくなだめようと努力しても無駄。

最後には、大声を出して、怒鳴ってしまい、お互い喚き合い消耗し合って嫌な気分だけ残る。

どう子どもの感情と付き合えばいいんだろう?

 

そう悩んでいる方へ、子どもの感情のしくみをお伝えしながら、子どもの感情との適切な付き合い方を提案したいと思います。

 

子どもの感情と脳の関係

うちの子どもはこんなに感情的で、将来大丈夫だろうか。

大人になっても感情のコントロールが効かず、周りに迷惑をかけないだろうか。

ちゃんと感情がコントロールできる大人になれるように、今のうちにしつけなきゃ。

 

そんな風に思っているなら、焦らなくても大丈夫です。

子どもが大人に比べて感情のコントロールが効かないのは、大人と子どもの脳の違いによるものだからです。

 

子どもの大人の脳に比べて未発達で、成長するにつれて成熟していきます。

前頭葉は、ものごとを考えたり、判断したり、将来の計画を立てて実行するような脳の部位で、理性をつかさどる場所です。

子どものうちはこの前頭葉が充分に発達していません。

なので、大人があっと驚くような発想や創造力を働かせる一方で、自己中心的に感情のおもむくままに行動しがちなのです。

 

前頭葉が充分発達している大人だって感情のコントロールが難しいときがあるのに、それを前頭葉が未発達の子どもに求めるのはあまり現実的ではかもしれません。

 

感情的な子どもの感情を抑えようとすると・・・

 

でも、些細なことで切れて、それも「お母さんのせいだよ!」と喚かれて、時にはぶったりされたら、怒りたくもなりますよね。

特に公共の場なら、周りの目も気になり、なんとか感情的になるのをやめさせたい気持ちも大きくなるでしょう。

また普段でも「むっつりしないの」「泣くとみっともないよ」「我慢して、もう大きいんだから」と感情的になるのを止めさせるような言動や態度をしがちかもしれません。

 

感情的な子どもをネガティブに捉え、子どもが感情的になることを抑えようとするメリットはなんでしょうか。

確かに、その試みがうまくいき、子どもは感情を抑えることができるようになるかもしれません。

でもそれは、理性で理解したから、というよりは、「親に怒られる」「親に嫌な顔をされる」「親に呆れられる」などという、自分が傷つくような状況を避けるために、無理をして感情を抑えているように演じているのではないか、といわれています。

 

親が自分が感情的になることにネガティブで、感情的になると「怒られる」「嫌な顔をされる」「呆れられる」などと自分が傷つくような状況が当たり前だと、子どもは感情を表現することはいけないこと、感情を表現すると親に嫌われる、などと思い込むようになります。

そして感情を抑圧する度合いは高まっていき、抑圧された感情はどんどん心の中にたまっていきます。

抑圧された感情は普段は大人しくしていても、一旦波立つと手が付けられない位荒れ狂うときもよくあります。

一見、前よりは感情的に見えなくても、行動や言動が素直でなって複雑化していき、【すねる】などの態度が増えていくかもしれません。

 

また感情を抑えることは、ネガティブな感情だけでなく、ポジティブな感情も同じように抑えることにつながるため、何が楽しいのか、何が喜びなのか、だんだんわからくなるような人生になっていきます。

感情的な子どもの感情を抑えようとすることは、子どもの人生を長い目で見たときにデメリットが大きいかもしれません。

 

子どもの【すねる】についてはこちらの記事に詳しく書いています。

 

子どもが感情的になることを止めさせたいのはなぜ

 

では、子どもが感情的になったとき、親はどうするのが適切なのでしょうか。

それは何を目標にするかによると思います。

 

目の前の子どもが感情的になるのを止めさせることだけが目標なら、感情的になることで悪いことが起きる、と洗脳レベルで徹底的に植え付けるのが効率的かもしれません。

怒りに任せて怒鳴ったり、嫌いになるよと脅したり、体罰を与えたり、など、怖れでコントロールするのです。

しかし、ほとんどの方が、そうはしたくないのが本音でしょう。

やむなく怒鳴ったり脅したりしてしまったことはあっても、そうすることが心から楽しくて幸せ、という方はいないと思うからです。

 

子どもが感情的になることを止めさせたい、自分を主体とした理由は何でしょうか。

 

子どもが感情的になることで、イライラしたり、不安になったり、困惑したり、やってしまった自分の言動・行動に後悔したりなど、自分が穏やかなスッキリした時間を過ごせなくなることを避けたい、ということはないでしょうか。

もしくはこのまま感情的な大人に育ったらどうしようという不安な気持ちを解消したいということはないでしょうか。

 

もしそうであるなら、私が提案したいのは、子どもが感情的になっても動じない自分になることを目標にすることです。

 

そして自分が変わることで、自然と子どもは変化していくのですが、これは目標ではなくあくまで結果です。

 

子どもが感情的になっても動じない自分になる、子どもの感情との付き合い方

 

子どもが感情的になっても動じない自分になることを目標にすると、子どもが感情的になったときにどうするのが適切なのでしょうか。

私が提案したいのは、子どもをなんとかしようとするのではなく、子どもが感情的になったときに出てくる自分の想いや感情に気づいて癒していくことです。

 

① 子どもが感情的になった時に出てくる自分の想いをアウトプットする

 

子どもが感情的になったときにどんな想いが出てくるでしょうか。

まずは冷静なときに書き出してみましょう。

 

例えば、・イライラする ・自分のやりたいことを邪魔されるのが嫌 ・面倒くさい など出てきたとしましょう。

余裕があるなら、どんな部分にイライラするのか、と一歩踏み込んでみましょう。

人によって、甘えた声がイライラするとか、感情的になることで思い通りになると思っているところがイライラするとか、イライラポイントが違うと思います。

あなた自身のポイントを見つけていきましょう。

更に一歩進むなら、なぜ甘えた声がイライラするのか、感情的になることで思い通りになると思っているとイライラするのか、深堀してみてください。

 

感情的になっている子どもを目の前にしているときは、自分の想いを「アイ・メッセージ」で話してみてください。

 

※「アイ・メッセージ」とは自分を主語にして話すことです。

「アイ・メッセージ」の詳細はこちら

 

例:「あなたが怒っているのを見ているとお母さんは悲しくなってくるんだ。」

  「むくれて、頼んでいることをやってもらえないと、ママはイライラしちゃうんだ。」

 

コツとしては、ただ自分の想いだけにフォーカスして、想いを実況中継するような気持ちで話してください。

想いを話すことで子どもに変わって欲しい、というような期待があるなら、なるべく手放しましょう。

 

自分の想いに気づきアウトプットするだけでも、想いは癒されていくことが多いです。

 

② 子どもが感情的になった時に出てくる自分の感情を感じる

 

子どもが感情的になった時に出てくる自分の感情に気づいて、感じましょう。

 

感じるコツとしては、感情をエネルギーとして体感覚でとらえてみようとすることです。

 

感情が見えないエネルギーで体のどこかにあるとしたら、どこにあるんだろう?と探ってみてください。

また、色がついているとしたら何色か、どんな感触がするのか、動きはあるのか、個体・気体・流体などどんな性質なのか、など、なんとなくでいいので捉えようとしてみてください。

 

慣れないうちは上記のように感情をエネルギーで感じるということにピンとこないかもしれません。

特に、あなたが小さいころ親から感情を出すことを嫌がられていたとしたら、感情を抑えることが普通になっているので、難しいかもしれません。

でも続けていくうちに感覚がつかめてくると思います。

 

①もそうですが、重要なのは、感情的になっている目の前の子どもではなく、自分の内面にフォーカスすることです。

 

もし、感情的になっている子どもを目の前にして、内面にフォーカスすることが難しいようなら、まずその場を離れましょう。

そして一人になれる空間に移動して、呼吸を整えてから、感じるようにしてみてください。

また、時間がたってから、例えば寝る前などに、その日起こったことを振り返りつつ、その時の感情を感じてみるのもとてもいいと思います。

 

感情は感じることで癒されていきます。

 

感情を感じることをもっと詳しく知りたい方はこちら

 

自分の想いや感情を癒した先に起こりうること

 

子どもが感情的になった時に出てくる自分の想いや感情を癒していくと、子どもが感情的になっても動じない自分に近づいていきます。

 

では子どもが感情的になっても動じない自分に近づいていくと、どんなことが起こり得るのでしょうか。

 

不思議なことに、子どもが感情的になることが減っていったり、感情的になっても長引かず切り替えが早くなる、などということが自然に起こってきます。

子どもが感情的になるのは、親のネガティブな想いや感情を気づかせるためなのではないかと思うほどです。

 

また、自分の想いや感情を探っていくうちに、幼い自分が感情的になったときの自分の親の態度や言動がそれらの想いや感情の発端になっていることに気づくかもしれません。

それをトラウマと呼びます。

想いや感情に気づいてもなかなか動じない自分まではなれない、という場合はトラウマが関わっています。

トラウマを本格的に癒すには、トラウマの専門家のサポートが必要になってくるでしょう。

 

まとめ

 

私はトラウマを癒すヒーリングを提供していますが、自分自身の経験やクライアントさんの経験を観察していると、子どもを直接変えようとするよりも、親自身が自分の内面を見つめて変わっていく方が、子どもの感情的な行動や言動は変化しやすくなる、と感じています。

 

子どもの感情を通して自分の内面を知り、自分を変えるきっかけとし、

自分が変わると、子どもも自然に変わっていく

 

それが子どもの感情との適切な付き合い方のように私は思います。

 

この記事が子どもの感情的な問題で悩む方のサポートになれば嬉しいです。

 

子どもの感情やご自身の感情についてご質問などあれば、問い合わせフォームよりお問合せくださいね。

 

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